“奥巴马”と“欧巴马”——中国表記基準問題考
“奥巴马”与“欧巴马”——兼谈中文译名的规范问题
(2009-11-14 15:32:29)
1.アメリカのオバマ大統領は明日(2009年11月15日)、中国を訪問する。 昨日、米国の駐中国大使館が発表した訪中記念ポスターで、オバマ大統領の中国名“奥巴馬”を“欧巴馬”と使用していた。 ポスターの上の部分はオバマ大統領の演説をしている写真で、下の文字は:
今は私達の時間です。 今は私達の時代です――――私達は皆、心を一つにし、生命のある限り、希望を持ちましょう。 他の人が私達に対して私達ができないと言いあざけり疑いを抱くことに直面した時、私達は全民族精神の永久不変の信条を凝集して答えましょう。 私達はできると。
アメリカ大統領バラク・オバマ 2009年11月初めての中国訪問記念ポスター
聞くところによると、“欧巴馬”の表記は、英語の“Obama”の読み方に近いからだという。 駐中国米国大使館の史雯珊広報官の説明によると、これまで“欧巴馬”と“奥巴馬”の2種類の表記を混用していたが、米国政府は現在、大統領の中国語の訳名を、今後“欧巴馬”に統一して使用する規準作りを進めている。
2.中国メディアは、香港と大陸を含めこれまでずっと“奥巴馬”を使ってきた。 国内の専門家と専業家は、“奥巴馬”が“欧巴馬”に変わる可能性は少ないと見ている。
新華社のデータベースの中に、翻訳命名のライブラリーがあり、その中の現アメリカ大統領の名前の表記を見るとバラク・フセイン・オバマ(貝拉克・侯赛因・奥巴馬)となっている。
現中国工作者協会副会長、外交部翻訳室主任を務めた有名な外交家、翻訳家の過家鼎氏は、“もし翻訳しろというなら、やはり「貝拉克・侯赛因・奥巴馬」とします。 新華社の翻訳は正しく、問題ありません”と語った。 彼は、慣例によれば、一旦使用された訳名は変更することはありえない。 新華社が訳名表記を変更しない限り、外交部も一般的に“奥巴馬”を“欧巴馬”に変えることに賛成することはありませんと述べた。 彼は、キッシンジャー(基辛格)の訳名も間違っていて、“基辛傑”と翻訳すべきだったが、その間違いを押し通し、ずっとそのまま使用されてきたと言う。
3.名前の翻訳の処理に関して、わが国には三つの慣例がある。
一.過家鼎先生が言うように、一旦使用されたら、一般的には勝手に変更することはできない。
二.外国の姓名の翻訳は、普通多く利用されている《英語姓名訳名手冊》規定に基づき翻訳する。 勝手に訳すことはできない。
三.中国最高の通信機関――新華社。 その重要な姓名の翻訳は、新華社管轄の《参考消息》翻訳命名室が担当する。 これは国家最高の外国人名の翻訳の権威部門である。 だから一旦、決定した名前は変更する可能性はとても少ない。こうして見ると、“奥巴馬”が中国で“欧巴馬”となる可能性は極めて小さい。
四.言語学の角度から見ると、これは言語基準の問題である。 言語基準問題、社会の各業界について言えば、当然基準に従って使用する責任がある。 しかし、外交部にしろ、新華社にしろ、具体的な言語使用部門であり、その特殊な重要な地位であるため、時には言語の使用レベルを左右することがある。 中国人は専門業種の権威に従うことに慣れ、あまり法律の許可を求めない。
現在の問題は、中国人は“奥巴馬”と言い、アメリカ人は“欧巴馬”と言っていること。 どっちにするのか? 一体、誰が言った通りにするのか?
私は、外国人の名前の翻訳紛争の時は、法律の思考で解決すべきだと思う。
換言すると、言語に関連する使用基準問題だから、国家言語文字工作委員会の見解を基準とすべきです。 国家語言委員会は法定の言語と文字の管理機構です。 2001年1月1日施行された《中華人民共和国国家通用言語文字法》の第二十一条の規定によると、“国家で通用する言語と文字の仕事は国務院言語文字工作部門が責任を持って計画指導し、管理監督する”となっている。 このことから、国家語言委員会、外交部、新華社はすべて国務院の所属の部門であり、しかも国家語言委員会は国務院が《国家通用言語文字法》の権限を授け、全国の言語、文字の仕事を主管する部門である。 外交部、新華社などは、本組織の管理部門である。 米国の“欧巴馬”と中国の“奥巴馬”の表記紛争に関係する場合、最後の裁定は、当然国家言語委員会の最終審で下すべきである。
5.外国人の名前の中国表記の基準問題では、私は孫曼均女史が出した観点に賛成します。 “名は主人に従うと共に、併せて客にも配慮しなければならない”という原則です。2005年1月、韓国がソウル《漢城》という中国名表記を“首尔”に変えた時、出された重要な学術思想です。 もし言語学上で言う“呼称が広く一般化されている”という原則に照らすならば、使い慣れた“漢城”を直すべきではない。 しかし、主人である韓国がどうしても“漢城”を“首尔”に変えたいという時、あなたならどうしますか? あなたのご都合に任せますと言うしかない。 韓国人が客(中国人)に配慮しない以上、私達は従うしかありません。 しかし今日、“奥巴馬”の主人(米国)が“奥巴馬”を“欧巴馬”に変えたいと申し出ました。 もし私達が簡単に“名は主人に従う”との原則を当てはめることは、必ずしも適当ではない。 今の状況から見ると、直す可能性は少ないと思われる。
私は、人名(外国人表記も含む)基準で適用する原則は次のとおりとすべきだと思う。
1. 名は主人に従う原則
2. 広く認知される原則
3. 法律規定の原則
この3つの原則には、具体的適用の問題がある。 “名は主人に従う”の原則は、主に命名と改名に適用し、個別に適用する。 “広く認知される”原則は、社会的原則で、名前の認知定着度を見る。 法律規定の原則は当然、最高の原則である。 “名は主人に従う”の原則と“広く認知される”原則は、この原則に服従することになる。 たとえば、これまで異体字の使用はしないと決めている。 だが姓名異体字は規定がない。 もし今、姓名で異体字がしようできると規定したら、規定範囲内で使用する異体字は合法的行為となる。 同様に、もし“名は主人に従う”の原則に従うなら、“奥巴馬”は“欧巴馬”に直さなければならない。 もし、“広く認知される”原則に従うなら、中国メディアが使い慣れている“奥巴馬”は変えない方がよい。 この2つの原則が「取捨選択」できない時は、最高の法律規定の原則裁決を依りどころにすることになる。 国家語言委員会が審査し、ひとつを選択することになる。 もちろん、この最終結果は“名は主人に従う”と“広く認知される”の2つの要素を総合して判断されることになる。 もし新華社の「データベース」や外交部翻訳室が法律で許可されるなら、権威部門として基準を発表できる。 そうなれば、その見解は採用される。 もし国家語言委員会の法定認可が得られなかったら、その見解は参考意見に過ぎない。 私個人としては、中国語名の表記であるから、やはり中国人の使用習慣を尊重し、やはり“奥巴馬”を使った方が良いと思う!
6.国際間の訳名不統一問題は、これは世界の多くの言語の中で存在している。 現在、使用基準を決めた専門的条文はない。 世界が大同(理想社会)に向い、日々交際が深まる情況の下、不統一問題は重視されるべきで、そうでないと、正常な交際の支障となる。
私は二つの提案をしたい:
1. 世界人名表記基準委員会を設立し、専門的に人名表記問題の基準を確立する。
2. 専門の人名表記基準委員会が設立されない情況の下、表記の名前に食い違いが生じた場合、翻訳した国あるいは地域の言語政策と規定を基準とし、翻訳した国あるいは地域の言語習慣に従う。 たとえば、“奥巴馬”の中国語訳は、当然翻訳した文字は中国語を母語とした国の中国語の訳仕方と基準に従うことになる。 これは、一国の言語文化の尊重を表現するものである。
“奥巴马”与“欧巴马”——兼谈中文译名的规范问题(2009-11-14 15:32:29)
一
美国总统奥巴马将于明天( 2009年11月15日)访问中国,昨天,美国驻华使馆公布的访华纪念海报上,“奥巴马”的中文名字使用了“欧巴马”。
海报上面的三分之部分是一幅奥巴马发表讲话的照片,下面的文字是:
这是我们的时刻。这是我们的时代——我们万众一心;生命不息,希望不止,在我们面对嘲讽怀疑和别人对我们说我们不能的时候,我们将用凝聚了整个民族精神的永恒信条作出回答:我们能做得到。
美国总统巴拉克欧巴马2009年11月首次访问中国的纪念海报。
据悉,这是因为“欧巴马”的译法,更接近于英文的“Obama”读音。据美国驻华使馆新闻发言人史雯珊介绍,以前“欧巴马”和“奥巴马”两种译名混着用,美国政府现在正在规范总统中文译名,今后将统一使用“欧巴马”。
二
中国媒体一直使用“奥巴马”,包括香港和大陆。国内专家及专业人员也表示,认为“奥巴马”不太可能改为“欧巴马”。
新华社的多媒体数据库中,有一个译名库,里面对现任美国总统的全名翻译是“贝拉克·侯赛因·奥巴马”。
现任中国翻译工作者协会副会长、曾任外交部翻译室主任的知名外交家、翻译家过家鼎表示:如果让他来翻译,也会翻译成“贝拉克··侯赛因·奥巴马”。新华社的翻译是对的,没问题。他说,按照惯例,已经沿用一段时间的译名不能更改,除非新华社改变译法,不然外交部一般不会同意将“奥巴马”改成“欧巴马”的。他说,基辛格的译名也错了,应该翻成“基辛杰”,但也就将错就错,后来一直沿用下来。
三
关于译名的处理,我们国家一般的惯例是有三:
一是如过家鼎先生所言的,沿用一段时间后,一般不会随便更改。
二是外国姓名翻译一般都要按照通行的《英语姓名译名手册》规定的要求翻译,不能随便乱译。
三是作为官方最高的新闻机构——新华社,其重要的姓名翻译是有新华社管辖的《参考消息》的译名室承担的。这是国家最高的译名翻译的权威单位,所以一旦定稿更改的可能性就很少了。
如是看,“奥巴马”要在中国变成“欧巴马”,可能性也不大了。
四
从语言学的角度看,这是一个语言规范的问题。
语言规范问题,就社会各行业而言,自然承担着规范使用的责任,但是,外交部也好,新华社也好,都只是具体的语言使用部门,尽管因为其特殊的重要地位,所以有时候会左右语言使用的标准。中国人习惯于慑服与遵从垄断行业的权威,而不太去寻求法律的认可。
现在的问题是,中国人说是“奥巴马”,美国人说是“欧巴马”,何去何从?究竟谁说了算?
我以为,在遇到译名纷争的时候,应该用法律思维来解决。
也就说,所以涉及语言应用规范问题,应该有国家语言文字工作委员会的说法为准。国家语委是法定的语言文字的管理机构,2001年1月1日施行的《中华人民共和国国家通用语言文字法》第二十一条规定:“国家通用语言文字工作由国务院语言文字工作部门负责规划指导、管理监督。国务院有关部门管理本系统的国家通用语言文字的使用。”由此可见,国家语委、外交部、新华社都是国务院的所属部门,而国家语委是国务院授权和《国家通用语言文字法》授权的主管全国语言文字工作的部门。外交部、新华社等只是本系统的管理部门。在涉及美国“欧巴马”和中国“奥巴马”译名纷争的时候,最后的裁定理应由国家语委终审。
五
在译名规范问题上,我十分赞同孙曼均女士所提出的观点:“名从主人并兼顾客人”的原则。这是2005年1月韩国将“汉城”的中文名字改为“首尔”时提出的重要的学术思想。如果按照语言学上所说的“约定俗成”的原则,那么用惯了的“汉城”就不应该改,可主人韩国执意要把“汉城”改为“首尔”,那你有什么办法呢?只能悉听尊便啊。韩国人不肯兼顾客人(中国人),我们也只能依从。
但今天,“奥巴马”的主人(美国)提出要把“奥巴马”改为“欧巴马”,如果我们简单地套用“名从主人”的原则,恐怕也不一定合适,因为从现在的情形看,改好像又不太可能。
所以,我认为,在人名(包括译名)规范上适用的原则应该包括:
1.名从主人原则
2.约定俗成原则
3.法律规定性原则
这3条原则都有个具体适用的问题,“名从主人”原则主要适用于起名和改名,是适用于满足个体需要;“约定俗成”原则,是社会性原则,是满足名字的交际使用需要;法律规定性原则应该是最高的原则,“名从主人”和“约定俗成”两个原则都必须服从于这一原则。比如过去我们规定不能使用异体字,姓名中的异体字都不规范,如果现在我们重新规定了姓名中可以使用异体字,那在规定范围内使用异体字就成了合法行为。同样,如果遵从“名从主人”的原则,“奥巴马”应改为“欧巴马”;如果遵从“约定俗成”的原则,我们中文媒体中都习惯使用了“奥巴马”,那是不改的为好;在这两个原则无法取舍的时候,就依据最高的法律规定性原则裁决,由国家语委审定,选择一个结果。当然这个最终结果必须是综合考虑“名从主人”和兼顾“约定俗成”两个要素了。
如果新华社的多媒体数据库或外交部的翻译室都得到法定许可,可以作为权威部门发布标准,那么他们的说法是可以采信的,如果没有得到国家语委的法定认可,一些说法都只能是参考。
我个人认为,既然是汉语译名,还是尊重汉语人的使用习惯,仍用“奥巴马”为好!
六
关于国际间译名不统一的问题,这在世界许多语言中都存在,目前没有一个专门的法条来规范使用。我觉得在世界趋于大同,交往日益增多的情况下,不统一的问题应该引起重视,不然会妨碍正常交际。
我提两条建议:
一是世界上成立一个译名规范委员会,专门确立译名规范问题。
二是在没专门的译名规范委员会的情况下,译名分歧应以所译文字的国家或地区的语言政策和规定为准,遵从所译文字国家或地区的语言习惯。如“奥巴马”的中文翻译,理应以所译文字—中文母语的所在国家的中国的语言译法和规范为准,这也体现了对一国语言文化的尊重。
(2009-11-14 史灿方 于南京)
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