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4213中国は見る(2646)日中 アジア港湾権益で、競い合い 

中日在亚洲展开港湾权益竞争
2017/06/09  来源:日经中文网
 
アジアの海洋権益を巡る日本と中国の競り合いが激しくなってきた。 国際協力機構(JICA)が海運の要衝であるカンボジアの港湾公社に出資するほか、スリランカでも三井物産がインドの財閥グループと港湾整備・運営の一体受注を目指す。 広域経済圏構想「一帯一路」に沿って各国の港湾運営への関与を強める中国に対し、日本もエネルギーの安定的な輸送路確保に向けて手を打つ。
 
JICAが出資するのは、カンボジア南部の国際港湾を運営するシアヌークビル港湾公社だ。 同社は8日にカンボジアの証券取引所に上場して保有株式の25%を売り出し、JICAはこのうち約5割を買い取る。
 
この港は海に面したカンボジアで唯一の国際港湾。アジアの成長を追い風にコンテナの取扱量が2011~15年に年平均で13%増えた。 中国勢がなりふり構わず株式取得に動き、日本側は反発。 事実上の日中争奪戦になっていた。
 
三井物産はインドのタタ・グループと共同で、スリランカ南西部のコロンボ港の拡張工事と運営の一括受注を目指している。 日印連合の受注後に国際協力銀行(JBIC)や海外交通・都市開発事業支援機構が投融資を実施する見通しだ。
 
コロンボ港はアジアと欧州の中間に位置し、インドにも近い将来有望な物流拠点だ。 日本政府もスリランカ周辺は交通の要とみており、同国には今年4月に海洋警備力分野の支援をしたのに加え、総額約450億円の円借款供与をする方針を決めた。
 
ミャンマーについても18年にも完成するティラワ港の運営を巡り、日本勢を軸に選定が進んでいるもようだ。
 
アジアの多くの国では戦後、日本が円借款やアジア開発銀行(ADB)を通じてインフラ整備に協力してきた。 例えば円借款の残高が16年3月末時点で最も多いのはインドとインドネシアで約1.7兆円。 ベトナムも1.4兆円にのぼり、外交、経済の両面で日本が持つ利害は極めて大きい。
 
そのアジアで活発な動きを見せるのが中国だ。 「一帯一路」で南シナ海からインド洋を抜けて欧州に向かう海路への影響力向上を目指しているが、このあたりは日本が中東から輸入する原油や天然ガスや欧州へのコンテナの輸送路と重なるだけに厄介だ。
 
平時はもっぱら物流拠点で使われている港湾も、中国が運営に影響力を行使すれば“軍事転用のリスクがある”(政府関係者)。実際、スリランカで中国企業が運営する港湾には14年秋、中国の潜水艦が寄港し、周辺国に衝撃が広がった。
 
中国と領土問題を抱えるインドは港湾の軍事転用を心配しており、今回日印でコロンボ港の権益を目指すのもインド側の対中警戒感のあらわれという面が大きい。
 
危機感を募らせる安倍政権はアジアとインド洋沿岸国の結びつきを強める“自由で開かれたインド太平洋戦略”を掲げ、カンボジアなどを手始めに今後も政府開発援助(ODA)の活用などで関係国との関係強化を進めていく構えだ。
 
ODAを巡って政府は15年、それまで対象外だった外国の軍が関与する案件であっても災害救助などの目的に合致すれば個別に供与する方針を決定。 これも中国を強く意識した動きだが、欧州やアフリカなど日本が手薄な地域ではさらに中国の付け入る余地が大きく、いたちごっこの展開になりそうだ。
 
中日在亚洲展开港湾权益竞争
2017/06/09  来源:日经中文网
 
中日两国围绕亚洲海洋权益展开的竞争开始激烈。日本国际协力机构(JICA)计划向海运要冲柬埔寨的港湾公司投资,此外在斯里兰卡,三井物产计划与印度的财阀集团合作承接港口的建设和运营订单。中国加强了通过“一带一路”构想参与各国主要港口运营的姿态,日本为了确保能源的稳定运输路线也开始采取了行动。
 
日本国际协力机构计划出资的是运营柬埔寨南部国际港口的西哈努克港湾公司。该公司6月8日在柬埔寨证券交易所上市并出售25%的股权,日本国际协力机构计划收购其中约50%。
 
该港口是临海国家柬埔寨唯一的国际港口。2011~2015年的集装箱吞吐量年均增长13%。中国企业也在水面下对收购该公司的股权显示出了兴趣,已成为事实上的中日争夺战。
 
三井物产计划与印度塔塔集团共同承接斯里兰卡西南部科伦坡港的扩建工程和运营的综合订单。日印联盟拿下订单后,预计日本国际合作银行(JBIC)和海外交通与都市开发事业支援机构将实施投融资。
 
科伦坡港位于亚洲和欧洲的中间地带,距离经印度也比较近,有望成为重要的物流基地。日本政府也认为斯里兰卡是印度洋的交通要冲,今年4月为该国提高海洋警备力提供了支援,此外还确定了为该国提供总额约450亿日元贷款的方针。
 
在缅甸,最早于2018年竣工的缅甸迪拉瓦港的运营企业好像也正在以日本为中心进行筛选。
 
在二战后的不少亚洲国家,日本通过日元贷款或亚洲开发银行对基础设施建设展开合作。比如,日元贷款余额截至2016年3月底最多的是印度尼西亚,达到1.7万亿日元,越南也达到1.4万亿日元,在外交和经济方面,日本有很大的厉害关系。
 
现在在亚洲展开积极活动的是中国,力争通过“一带一路”提高对从南海经由印度洋前往欧洲的海路的影响力,但这条海路与日本从中东进口原油和天然气以及向欧洲运输集装箱的路线重合,因此日本比较担心。
 
日本一名政府相关人士表示,即使是平时专门作为物流基地利用的港口,如果中国对运营行使影响力,也“存在被用于军事目的的风险”。2014年秋,中国的潜水艇就停靠到了中国企业在斯里兰卡运营的港口,在周边国家产生了冲击。
 
与中国存在领土争端的印度担忧中国将港口用于军事目的。此次印度与日本两国联手力争获得科伦坡港的权益,也可以说有相当一部分原因是印度警惕中国的体现。
 
有危机感的安倍政权提出了加强亚洲与印度洋沿岸国家联系的“自由开放的印度洋太平洋战略”,以柬埔寨等为首,今后也打算积极利用政府开发援助(ODA)等,增强与关联国家之间的关系。
 
日本的政府开发援助(ODA)此前前将外国军队参与的项目定为援助对象外,但2015年确定了即使是军方参与的项目,只要符合灾害救助等目的,就可以个别提供援助。这也是日本强烈意识到中国的动作。而在欧洲、非洲等日本至今很少顾及的地区,中国有很大的进入空间,日本与中国的竞争似乎将是没完没了的展开……

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