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3832中国は見る(2380)中国の《三国志演義》 江戸時代の日本で、なぜ人気となったのか?

中国的《三国演义》为何走红江户时代的日本
2016/05/17  来源:日经中文网

最近、私は時間があれば、講談社発行の《三国志演義》のDVDに熱中して見ると共に、付録の解説を夢中になって読んでいる。 これは中国が2010年に放送した大型テレビドラマで、このドラマを見た中国人は、多いに違いない。
 
 
日本では、昨年きれいに装丁され、解説付きのDVDが発売された。 インターネットで検索すれば、もしかすると無料で見られるビデオを見つけることができるかもしれません。 でもコンピューターには弱いので、ワンセットがほしく、そこで購入したわけです(毎月2集発行、専用の美しいケース入り)。
 
 
《三国志演義》が好きな日本人は多いです。 ゲームも含め、三国志演義はとても人気があります。 中高年だけでなく、若い人からも愛されています。 日本ではどの年代からも愛されているということができます。 どうしてこのように人気があるのでしょう? 私は以前は理解できませんでした。 でも、明治大学の加藤徹教授の話を聞いた後、その理由がわかりました。
 
 
加藤教授は京劇の専門家で、日本の代表的中国研究者の一人です。 京劇だけでなく、更に日中の比較文化などに精通していらっしゃいます。 私は偶然、加藤教授の授業を受けるチャンスに恵まれました。 その時、伺った話がとても面白かったので、次にご紹介したいと思います。
 
 
中国の“四大小説”というと――《三国志演義》、《水滸伝》、《西遊記》、《紅楼夢》の4作品ですが、前の3作品は江戸時代(1603~1868年)に日本で人気となりました。 その理由については、一言で言うと、日本にない種類、内容だからだそうです。 《三国志演義》などは正にこの説明に合うもので、だから今なお人気なのです(他の作品については、いずれ機会があれば紹介したいと思います)
 
 
《三国志演義》に登場する人物の中で、劉備が一番人気があります。 その理由は日本人の“同情心”にあります。 日本の民衆の中には、鎌倉時代(1185~1333年)一生悲劇的だった源義経に同情する心理があります(鎌倉幕府を開いた源頼朝の異母弟の源義経は優れた武将でしたが、兄頼朝に不信を抱かれ、地方を逃げていたが、最後は自殺に追い込まれる)
 
 
これと同じように、日本人は最も弱い国・蜀の劉備に引きつけられたのです。  曹操は権謀術策に長け、陰険な顔付き、諸葛孔明は巧みな戦略に聡明さを感じます。 これらの人物は日本では、いるようで、決していなかった物語です。 江戸時代の民衆は初めて《三国志演義》に接した時、興奮のあまり、“これだ。 このような物語が読みたかったんだ”と思ったに違いない。
 
 
《三国志演義》は、一番古くは室町時代(1336~1573年)に、中国に修行に行った五山(京都)の僧侶達が日本に持ち帰ったという。 僧侶達は中国の物語を“参考書”として、読み学んだ。 その時からで、一般に庶民の中に普及したのは江戸時代である。
 
 
中国では、14世紀の明朝になると、庶民の文化水準は高くなり、都市の本屋では、娯楽書籍がよく売れるようになった。 一方、日本では、16世紀前後の戦国時代まで、民衆が娯楽として書籍を読むなんてことはまれだった。 それは当時の日本人がとても貧しく、本を買う金もないし、文字を読める人も限られていたからである。
 
 
しかし17世紀の江戸時代になると、平和が長く続くに従い、庶民の経済的力も次第に高まり、歌舞伎、落語などの書籍が新しい娯楽として誕生してきた。 江戸時代の日本の物語の多くは《源氏物語》の優雅な貴族の恋愛や、鎧を身につけたサムライの戦闘など、民衆の生活と程遠い主人公の物語ばかりだった。 そのため民衆から見て、まったくつまらなかった。
 
 
そのようなで状況で、江戸時代の日本人に、自分達より数百年前の平民達の娯楽文化が中国から輸入されてきた。 江戸時代の有名な俳句作家・松尾芭蕉は、李白と杜甫の詩文を学び、その味わいを俳句の中に詠み込んでいる。
 
 
畢竟、日本に不足していたものを補う作品が《三国志演義》などの中国の物語だった。 面白いことは、このようなブームが400年経っても今もなお続いてることだ。

 
 
等身大的日本(118)中国的《三国演义》为何走红江户时代的日本
2016/05/17  来源:日经中文网
 
 
日经中文网特约撰稿人 中岛惠:最近,我只要有时间,就观看讲谈社(日本一家出版社)发行的《三国演义》的DVD,还专心阅读附录中的解说。这是中国2010年播出的一部大型电视剧,看过这部电视剧的中国人或许很多吧。
 
在日本,去年装帧精美的DVD正式上市,同时附赠解说词。如果在互联网上搜索,或许能找到可免费观看的视频,但不擅长使用电脑的我希望获得完全的一整套,于是开始购买(每月发行2集,带有专用的精美盒子)。
 
喜欢看《三国演义》的日本人非常多。而在游戏领域,三国演义也很受欢迎。不仅是中老年,还受到年轻人的青睐,可以说受到日本几乎所有年龄段的欢迎。为什么如此受欢迎呢?我以前感觉难以理解,但在和明治大学的加藤彻教授聊过之后,了解了其中的缘由。
 
加藤教授是京剧领域的专家,是日本有代表性的中国研究者之一。不仅是京剧,还熟悉日中的比较文化等。我偶然获得了参观加藤教授上课的机会,当时听到的说法非常有趣,打算在下面加以介绍。
 
在中国的“四大小说名著”——《三国演义》、《水浒传》、《西游记》和《红楼梦》这4部作品中,前3部在江户时代(1603~1868年)的日本已经走红。关于其理由,一言以蔽之,是因为都是日本不存在的类型,是日本所欠缺的内容。《三国演义》等非常符合这种说法,至今仍受到欢迎(关于其它作品,以后如有机会将加以介绍)。
 
在《三国演义》的出场人物中,刘备最受欢迎,其理由在于日本人的“同情”心理。在日本的民众中,存在同情一生充满悲剧性的镰仓时代(1185~1333年)武士源义经的心理(开创镰仓幕府的源赖朝的异母弟。源义经曾是优秀武士,但遭到兄长源赖朝的猜忌,逃到地方,但最后被迫自杀)。
 
与这一点相同,日本人同样被最弱小国家蜀国的刘备所吸引。
 
曹操玩弄的权术阴险而精彩、诸葛孔明的巧妙战术也令人感到头脑的聪明。这些都是日本似乎存在、但此前并不存在的故事,江户时代的老百姓在首次接触《三国演义》时,或许曾兴奋地感到,“就是这个。我们就想看这样的故事”。
 
有说法认为,《三国演义》最早由室町时代(1336~1573年)到中国修行的五山的僧侣们带回日本。僧侣们将中国的故事作为“参考书”加以阅读和学习。从那时开始,在日本的普通百姓中得到普及是在江户时代。
 
在中国,到了14世纪的明代,百姓的文化水平出现提高,在城市的书店里,用于娱乐的书籍开始畅销。另一方面,在日本,直到16世纪前后的战国时代,老百姓为娱乐而阅读书籍的情况仍很少见。这是因为当时的日本人很贫穷,没钱买书,同时能阅读文字的人也很有限。
 
但到了17世纪的江户时代,随着和平年代长期保持,百姓的经济实力随之提高,歌舞伎和落语(单口相声)等书籍作为新的娱乐方式而诞生。江户时代的日本故事多为类似《源氏物语》的优雅的贵族恋爱、身穿铠甲的武士之间的战斗等与老百姓生活相去甚远的主人公的故事。因此,从老百姓的角度来看,感觉索然无味。
 
在这种情况下,江户时代的日本人从比自己提前数百年形成平民娱乐文化的中国进口了故事内容。据称,作为江户时代的知名俳句作家,松尾芭蕉也曾学习李白和杜甫的诗文,并将其意趣融入俳句之中。
 
也就是说,弥补日本内容不足的作品正是《三国演义》等中国的故事。但有趣的是,这种热潮在时间过去400年的如今仍在持续。

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