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2582 中国の三面記事を読む(1028) 村上春樹と尖閣問題(下)


李明:村上春樹 暗に“中国を批判”

 

9月28日朝日新聞:「魂の行き来する道筋」

村上春樹寄稿文中国訳全文:李明訳

《領土問題に踏み込むと、それは安酒の酔いに似ている》


李明:村上春树是怎样“曲线辱华”的

2012-10-09 08:03  来源:环球网 

附:村上春树全文(由上文作者李明翻译): 
狂热于领土即如醉于廉价酒 



9月28日朝日新聞: 村上春樹“ 魂の行き来する道筋”


尖閣諸島を巡る紛争が過激化する中、中国の多くの書店から

日本人の著者の書籍が姿を消したという報道に接して、一人

の日本人著者としてもちろん少なからぬショックを感じている。


それが政治主導による組織的排斥なのか、あるいは書店サイ

ドでの自主的な引き揚げなのか、詳細はまだわからない。  だ

からその是非について意見を述べることは、 今の段階では差

し控えたいと思う。

 


この二十年ばかりの、東アジア地域における最も喜ばしい達

成のひとつは、そこに固有の「文化圏」が形成されてきたこ

だ。そのような状況がもたらされた大きな原因として、中国や

韓国や台湾のめざましい経済的発展があげられるだろう。


各国の経済システムがより強く確立されることにより、 文化

の等価的交換が可能になり、多くの文化的成果(知的財産)

が国境を越えて行き来するようになった。共通のルールが定

められ、かつてこの地域で猛威をふるった海賊版も徐々に姿

を消し(あるいは数を大幅に減じ)、アドバンス(前渡し金)

印税も多くの場合、正当に支払われるようになった。

 


僕自身の経験に基づいて言わせていただければ、「ここに来

るまでの道のりは長かったなあ」ということになる。以前の

況はそれほど劣悪だった。どれくらいひどかったか、ここでは

具体的事実には触れないが(これ以上問題を紛糾させたくな

いから)、最近では環境は著しく 改善され、この 「東アジア文

圏」は豊かな、安定したマーケットとして着実に成熟を遂げ

つつある。まだいくつかの個別の問題は残されているものの、

そのマーケット内では今では、音楽や文学や映画やテレビ番

組が、基本的には自由に 等価に交換され、多くの 数の人々

の手に取られ、楽しまれている。これはまことに素晴らしい成

果というべきだ。

たとえば韓国のテレビドラマがヒットしたことで、日本人は

国の文化に対し以前よりずっと親しみを抱くようになったし、

韓国語を学習する人の数も急激に増えた。それと交換的

というか、たとえば僕がアメリカの大学にいるときには、多く

の韓国人・中国人留学生 がオフィスを訪れてくれたものだ。

彼らは驚くほど熱心に僕の本を読んでくれて、我々の間

多くの語り合うべきことがあった。

このような好ましい状況を出現させるために、長い歳月にわ

たり多くの人々が心血を注いできた。僕も一人の当事者とし

て、微力ではあるがそれなりに努力を続けてきたし、 このよ

うな安定した交流が持続すれば、我々と東アジア近隣諸国と

の間に存在するいくつかの懸案も、時間はかかるかもしれな

いが、徐々に解決に向かって行くに違いないと期待を抱いて

いた。文化の交換は「我々はたとえ話す言葉が違っても、基

本的には感情や感動を共有しあえる人間同士なのだ」という

認識をもたらすことをひとつの重要な目的にしている。それ

はいわば、国境を越えて魂が行き来する道筋なのだ。

 


今回の尖閣諸島問題や、あるいは竹島問題が、そのような地

道な達成を大きく 破壊してしまうことを、一人のアジアの作

として、また一人の日本人として、僕は恐れる。

 


国境線というものが存在する以上、残念ながら(というべき

だろう)領土問題は避けて通れないイシューである。 しかし

それは実務的に 解決可能 な案件であるはずだし、また実

務的に解決可能な案件でなくてはならないと考えている。


領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領

域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険

な状況を出現させることになる。それは安酒の酔いに似てい

る。安酒はほんの数杯で人を酔っ払わせ、頭に血を上らせる。

人々の声は大きくなり、その行動は粗暴になる。論理は単純

化され、自己反復的になる。しかし賑やかに騒いだあと、夜

が明けてみれば、あとに残るのはいやな頭痛だけだ。 そのよ

うな安酒を気前よく振る舞い、騒ぎを煽るタイプの政治家や

論客に対して、我々は注意深くならなくてはならない。


1930年代にアドルフ・ヒトラーが 政権の基礎を固めたのも、

第一次大戦によって失われた領土の回復を一貫してその

権の根幹に置いたからだった。 それがどのような結果をも

らしたか、我々は知っている。今回の尖閣諸島の問題にお

ても、状況がこのように深刻な段階まで推し進められた要

は、両方の側で後日冷静に検証されなくてはならないだろう。

政治家や論客は威勢のよい言葉を並べて人々を煽るだけ

すむが、実際に傷つくのは 現場に立たされた 個々の人間な

のだ。


僕は『ねじまき鳥クロニクル』という小説の中で、1939年に

満州国とモンゴルとの間で起こった「ノモンハン戦争」を取り

上げたことがある。それは国境線の紛争がもたらした、短い

けれど熾烈な戦争だった。 日本軍とモンゴル=ソビエト軍と

の間に激しい戦闘 が行われ、双方あわせて 二万に近い数

の兵士が命を失った。 僕は小説を書いたあとでその地を訪

れ、薬莢や遺品がいまだに散らばる茫漠たる荒野の真ん中

に立ち、「どうしてこんな何もない不毛な一片の土地を巡って、

人々が意味もなく殺し合わなくてはならなかったのか?」  と、

しい無力感に襲われたものだった。

 


最初に述べたように、中国の書店で日本人著者の書物が引き

揚げられたことについては、僕は意見を述べる立場にはない。

それはあくまで中国国内の問題である。  一人の著者としてき

わめて 残念には思うが、それについてはどうすることもでき

い。   僕に今ここではっきり言えるのは、そのような 中国国

の行動に対して、どうか報復的行動をとらないでいただきたい

ということだけだ。もしそんなことをすれば、それは我々の問題

となって、我々自身に跳ね返ってくるだろう。 逆に「我々は他国

の文化に対し、たとえどのような事情があろうとしかるべき敬意

を失うことはない」という 静かな姿勢 を示すことができれば、そ

れは我々にとって大事な達成となるはずだ。それはまさに安酒

の酔いの対極に位置するものになるだろう。

 


安酒の酔いはいつか覚める。  しかし魂が行き来する道を塞い

でしまってはならない。その道筋をつくるために、多くの人々が

長い歳月をかけ、血の滲むような努力を重ねてきたのだ。 

してそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはなら

い大事な道筋なのだ。

 

附:村上春树全文(由上文作者李明翻译): 

狂热于领土即如醉于廉价酒 

0一二年十月九日 



钓鱼岛纷争 (原文都是:尖阁诸岛)正进入白热化时,得知中

很多书店下架了日本作者的书籍,作为一个日本作者当然这

震惊是不小的。这是由政府主导的有组织的排斥或是书店自

下架的,详情还不得而知,所以现阶段还不好评论是与非。 



这二十年来,东亚地区最可喜的成就之一是,形成了具有东亚

特色的“文化圈”,形成这种状态的最大原因大至可以说缘于

国,韩国及台湾经济的快速发展。 由于各国经济体系较之前

系得更紧密,文化的等价交换变得可能,很多文化成果(知识产

权)可以跨越国境往来了,制定了共通的规则,曾经在此区域很

是凶猛的盗版也渐渐消失了(或说数量大幅减少了),预付款和

版税很多时候也能正常支付了。 



如果让我从自身体验来说,“能走到今天,这路真是好长啊”,

以前的情况真是非常恶劣,到底有多糟糕,在这具体事就不

了(因为不愿意再产生更多纠纷),最近环境显著改善了,

个“东亚文化圈”的丰富安定的市场正一步步走向成熟,

虽然还留有些个别问题,但如今在这个市场内,音乐,文学,

电影,电视节目基本可以自由等价交换了,很多人由此可以

尽享其中乐趣,这真的可以说是了不起的成果。 



例如,由于韩国电视剧的热播,日本人对韩国文化较之前真

亲近了很多,学习韩语的人也激增了,也许可以称作与之

交换吧,例如我在美国的大学时,很多韩国人,中国留学生

访问了我的办公室,他们以令我惊讶的热诚阅读我的书籍,

我们互相之间有了本应有的话题。 


为了实现这样好的局面,很多人经历了长长的岁月,注入了心

血,我也是其中的当事者之一,虽然是微力但也一直在尽全力,

如果像这样安定了的交流能继续的话,我们和东亚近邻各国间

存在的还未解决的诸问题,尽管也许还需要些时间,但渐渐地

会朝着解决的方向行进,这是不会错的,我期待着这一天的到

来。文化交换的重要目的之一是,让我们认识到,“我们是,

就算语言不同,也能相互给予并共有基本的感情和感动的同样

的人” ,可以这样说吧,这是超越国境的灵魂往来通道。 



这次的钓鱼岛问题,或竹岛问题(韩国:独岛),是对这样实

实在在成果的重大破坏,作为亚洲的一名作家以及一个日本人,

我觉得太可怕了。 



只要有国境线这个概念存在,很遗憾(应该这么说吧)领土问

题就是无法回避的问题,但是,它应该是在实际事务层面可以

解决的问题,而且我认为也必须将它放在实际事务层面上去解

决。如果,将领土问题超越实际事务范畴,涉入“国民感情”

领域,往往就找不到解决问题的出口,就会引发危险情势,这

就好比饮廉价酒容易醉酒,廉价酒仅仅几杯,就能醉人,让人

头脑充血,人们的声音变大,行为变得粗暴,逻辑思维变得单

一,行为语言反复重复,只是,这种躁动之后,待到天明,剩

下的也只有恼人的头痛罢了。 



犹如将廉价酒当作气派慷慨来炫耀请客一样,对于将领土问题

小题大作而煽动骚动混乱的政治家和喜欢喋喋不休的争论者,

我们必须引起高度关注。1930年代时,阿道夫•希特勒为了巩

固政权,将收复第一次世界大战失去的领土作为一贯的基本政

策,由此招致了怎样的结果呢,我们都是知道的。至于,对于

此次钓鱼岛问题竟然弄到了如此严重地步的关键原因,也许双

方今后都必须要冷静检查才行吧。政治家及鼓噪者只是用气势

很强的动听的语言煽动一下就完了,实际受伤的还是被推到第

一线的每个个体啊。 



我在《奇鸟行状录》这部小说中曾提起了发生于1939年满洲国

和蒙古之间的“诺门罕之战”,它是由国境线纷争引发的,虽

然很短却很炽烈的战争。日本军和蒙古军苏联军队之间进行了

激烈的战斗,双方共近二万名的士兵失去了生命,我在写完该

小说后访问了那里,弹壳和遗物至今还明显地散乱在茫茫荒野

之中,“为什么,为了这样的不毛之地,人们非要毫无意义地

互相杀戮不可呢?”,我感到极度的虚脱无力。 



就像开头说的那样,在中国的书店,关于下架日本作者书籍一

事,我不具有发表意见的境遇,那终究还是中国国内的问题。

虽然,作为一个作者,我觉得很遗憾,但我也是无能为力,而

我,如今在此,只能清晰言明的是,对于诸如中国那样的行为,

恳请我们无论如何都不要采取报复行动,如果我们也像他们那

样做了,这就是我们的问题了,我们也许会自食恶果。相反,

我们对待他国的文化,就算有诸如此类的事情发生,也要不

失敬意”,如果我们能展示这样的平静姿态,我们便可致大成

就。如此才能真正成为与“醉于廉价酒”完全相反的人吧。 



醉于便宜酒的人总会醒来,但,灵魂往来通道不可阻塞,为此

已有很多人血拼了很久,这是即使从今以后不管遇到什么,都

要继续维持的重要通道。 



【上文仅代表作者个人观点,不代表环球网观点】 

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