2493 中国は見る(1329) 日本 尖閣“国有化”の方針 (7) 中国の見方 ① 日本 盧溝橋事件記念日に尖閣国有化を持ち出す (Ⅱ)
日本在七七事变纪念日欲将钓鱼岛国有化
2012-07-11
07:13:00 来源: 央视《新闻1+1》
さて、ここで野田首相の今回の発言がもたらした危険につい
て分析しましょう。 第一は、日中双方に残っていた余裕スペ
ースが急激になくなってしまいました。 このスペースには外
交調停のスペースや双方の民間の人々の意識調査といった
ゆとりももなくなってしまいました。
また一方、この数日、尖閣をめぐって両岸三地 (大陸・台湾・
香港)では、台湾の指導者・馬英九も、釣魚島は台湾に領有
権があり、寸土も譲らないと発言しました。 香港市民も釣魚
島に対して、はっきりした態度表明をしました。 中国大陸は
もちろん言うまでもないことで、国内の多くの人々もこのよう
な発言をしています。
次に、この事件は日本国内で次第に具体化、エスカレートし
ています。 CCTV(中国中央テレビ局)の日本駐在記者・
李衛兵に中継して聞いて見ます。
釣魚島をめぐって日本国内で次第に具体化、エスカレートし
ているようですが、日本国内はどう見ていますか? 発言は
どんな具合ですか?
李衛兵(CCTV・日本駐在記者):石原慎太郎が “尖閣購入
論”を言い出した時、多くの人はまた、“大ボラ石原”の寝言
話だと思い、メディアの中には、社説で石原のこの発言を批
判するところもありました。 しかし、その後事態の発展は、
人々の予想を超えるもので、石原慎太郎はこの寝言話を一
歩ずつ実現していきました。 初めは口座を開設し、寄付を
呼びかけました。 それから、国会で証言を行い、あっという
間に、尖閣を守る英雄になってしまいました。 石原のこの
事態を見て、日本政府をじっとしていられなくなり、 7月7日
に野田首相が、日本政府が地権者と交渉し、国有化すると
発言するまでになったのです。
この時、日本のメディアと世論は、ハッキリ反対する声はな
く、ただ、このような行動をとると中国の反発を招くと心配す
るだけで、大部分は日本政府のやり方に一定の理解を示し
ました。 中には、東京が買うよりいいと言う人さえいました。
司会者: 次の問題は、みなさん関心があることだと思います。
日本国内の分析から見て、尖閣国有化の次の過程はどうな
るでしょう? 実現の可能性はありますか?
李衛兵: 日本政府の尖閣購入計画に対して、真っ先に石原
慎太郎が不満を表明しました。 “たぶん人気稼ぎなんだろう。
地権者は、国には売りたくない、石原さんにしか売らないって
言ってる” また同時にこうも言っています。“東京が取得して
から国に渡そう” 言外の意味は、この件は石原が始めたの
だから、その功は石原に帰すべきだということです。 今後、
日本政府が地権者の栗原一族と会い協議を進める中で、栗
原一族が、 東京都かそれとも日本政府のどちらに先に島を
購入させるか態度を決めることになります。 しかし、個人の
所有であろうと、地方行政機関であろうと、 はたまた 国有に
なろうと、これは日本人同士の内輪のことであり、釣魚島(尖
閣)が中国の固有領土 というこの事実を変えることはできま
せん。
記者: 次に次第に計画が明らかとなり、準備が進んでいる事
について、中国国際問題研究所の曲星所長に中継を繋ぎま
す。
曲所長 こんにちは。 あなたは、どのような力が、日本国内
で、 釣魚島事件を動かし、民間から次第にエスカレートして、
今や、“国有化” という三文字がみんなの目の前に踊ってい
ることを、どのように見ていらっしゃいますか?
曲星所長: この事が、今日の状況まで発展したのには、大き
な背景と小さな背景があります。 大きな背景から言うと、当
然なこととして米国がアジア太平洋に戻ってきたことが挙げら
れます。 日本の関係勢力は米国の後押しがあれば、中国は
どうもできないと思い、それで、 この問題を前進させたのです。
小さい背景としては、 日本に次の選挙が近づいていることが
あります。 各派政治勢力は、みな次の選挙を考えながら、政
治上の駆け引きを行っています。
今年は日中国交樹立40周年で、本来、両国政府はこの機会
を利用して両国関係と両国の協力を更に新しい段階に高めよ
うと考えていました。 しかし石原慎太郎という極右勢力、これ
までずっと反中活動を行ってきた政治勢力の 代表的人物が、
この大事な時に、日中関係に障害を作ったのです。 これがも
う一つの理由(背景)です。
その他、現在の情勢、私は日本の政治情勢の変化が大きい
と思います。 だから野田首相自身もいろんな方面からの圧
力を感じたのだと思います。 一方、彼は日本の首相として、
当然のことながら、釣魚島の違法な不法占拠を放棄すること
はできません。 もし彼の口から釣魚島は日本の領土ではな
いなどと言ったら、彼は首相を続けることはできません。 で
すから、こうした背景の中、彼は政府の責任者として、 政府
首脳として、また国家の外交関係の責任者としてやらなけれ
ばならないのです。 彼は、もし石原がこのまま騒ぎ続け、挑
発行為、悪口雑言を言い続ければ、 日中関係を修復できな
いところまで追い込まれ、日本の利益にならない上、 政府ま
で責任を負わねばならないと考え、それで彼は、石原を制約
できる方法を考えたのです。
司会者: 今、あなたがおっしゃったことは、なかなか説得力
のあるお話です。 でもこの話は、後でまた解明することに
しましょう。
また、野田首相が発言したこの話に戻ります。 “尖閣諸島
は間違いなくわが国の領土だ。 有効に支配しており、領土
問題は存在していない” 言葉を変えて言えば、野田首相
は、“ロシアは北方四島を支配している、だからロシアの北
方四島に対する領土問題は存在していない ” と言われた
かったのか? だから彼のこの論理は信用できません。
しかし、“尖閣を平穏かつ安定的に維持・管理する観点から、
総合的に検討している”というこの発言は、どのような意味
を持っているのだろうか? 曲星所長の先ほどの話にいくつ
か意味深い言葉がありました。 次の短編映画を見ながら野
田首相の言葉を理解しながら、また引き続き話を続けましょ
う。
( 短編映画を放送 )
日本在七七事变纪念日欲将钓鱼岛国有化
2012-07-11
07:13:00 来源: 央视《新闻1+1》
再分析野田这番话所带来的危险:第一个,给双方留下的空间都
开始急剧变小,这种空间包括外交斡旋的空间,或者说接下来还
要探讨的是双方民众的一种情绪,空间也留得很小;另外一方面,
这几天围绕钓鱼岛两岸三地,像台湾地区领导人马英九也公开表
示,钓鱼岛是我们的主权,寸土不让。香港市民也开始针对钓鱼
岛表达自己非常清晰的态度,更不要说在大陆、在内地众多的同
胞所表达的这样一种声音。
接下来针对这件事在日本国内逐渐发酵和升级,要连线中央电视
台在日本的记者李卫兵。
围绕钓鱼岛在日本国内逐渐发酵和升级,日本国内怎么看待它?
声音都是什么样的?
李卫兵(本台驻日本记者):
其实在一开始石原慎太郎抛出“购岛论”的时候,许多人还认为
这是“大嘴石原”的狂言梦话,有一些媒体评论还对他的这番言
论进行了批评。但之后事态的发展出乎了人们的预料,在石原慎
太郎把他这一段狂言一步步导演成了一出大戏,先是设立账号,
号召捐款,后来又到日本国会作证,一时间似乎成了日本的守岛
英雄。石原的表演可以说终于让日本政府坐不住了,在7月7日
日本首相野田佳彦宣布,日本政府准备与所谓的岛主来洽谈,使
之国有化。
这一次日本媒体和舆论没有出现明显的反对声音,除了担心这样
的举动会引发中国的反对之外,大部分的声音都对日本政府的做
法表示了一定的理解,有的甚至还认为这比东京都买到要好一些。
主持人:
接下来一个问题大家自然就会关注,从日本国内分析来看,它国
有化的下一步进程怎么样,有多大可能实现的空间?
李卫兵:
对于日本政府买岛的计划,首先是石原慎太郎表示出了不满,认
为日本政府是在抢他的风头,他宣称岛主不愿意向政府出售钓鱼
岛,而愿意卖给他。但同时石原还表示,他可以在东京都买到岛
之后再转给政府,言外之意就是这事是我石原做的,功劳应该是
记在我石原身上,今后可以想见的是日本政府会与所谓的岛主栗
原家族加强协商,栗原家族的态度将决定是东京都还是日本政府
首先买到岛。但是不管是个人拥有、地方政府拥有还是所谓国有,
这都是日本人自己玩的把戏,都不会改变钓鱼岛是中国的固有领
土这一事实。
记者:
接下来针对逐渐发酵、酝酿和发展的事情,要连线的是中国国际
问题研究所所长曲星。
曲所长您好,您怎么看待,是一种什么样的动力推动着在日本国
内围绕着钓鱼岛事件,由民间逐渐发酵升级现在变成了“国有化”
三个字摆放在大家的面前?
曲星:
这个事件发展到今天有大背景和小背景。从大背景来看当然是美
国重返亚太,日本的相关势力觉得有美国在那撑着,中国不敢怎
么样,所以要把这个问题往前推一步。从小背景来看,日本正在
接近下一个选举的周期,各派政治势力都在着眼于下一步的选举,
在进行政治上的较量。
今年是中日建交40周年,本来两国政府计划利用这个机会把两国
关系和两国合作更加推向一个新的高度。但是石原慎太郎这种极
右翼势力,历来是一个极端反华政治势力的代表人物。所以在这
个关键时候,他对中日关系的发展要出来制造障碍,这是一个背
景。
另外,在当前的形势下,我们感到日本政治形势的变化非常大,
所以野田佳彦首相本身感到来自各方面的压力。一方面,他作为
日本首相当然不会放弃日本对钓鱼岛非法的窃据,如果从他嘴巴
里说出来钓鱼岛不是日本的,实际上他这个首相也就做不下去了。
所以在这个背景之下,他作为政府的负责人,作为政府首脑,他
又必须要对国家的外交关系负责。他知道如果是因为石原一意这
样闹下去,胡作非为,满口胡言乱语,把中日关系推向了一个不
可弥补的境地,不符合日本的利益,他这个政府也要负责,所以
他也得想某些办法来对石原有所约束。
主持人:
刚才您的这番话里自有玄机,不过这个玄机留待一会儿的时候再
挨个去破解。
还是回到野田本身所说的这番话,“尖阁诸岛是我们无可争议的
领土,我们控制着该岛,所以我们对尖阁诸岛拥有主权”。换一
种说法他是不是也很想听到的是,俄罗斯控制着北方四岛,所以
俄罗斯对北方四岛就拥有主权呢?所以他这个逻辑是靠不住的。
但是这句话,“我们正在考虑寻求和平稳定管理该岛的最佳方案”,
这句话透露着什么样的意思? 曲星所长刚才的话语当中又蕴藏着
一些玄机。 不过还是透过下一个短片先了解一下野田,我们再接
着聊。
(播放短片)
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