1483 中国の三面記事を読む(630) 中国に影響を与えた外国人60人 (下) 日本人は5人(田中角栄、高倉健、小泉純一郎、松下幸之助、渡辺武)が選ばれる
“細かに分類すると、この60人の外国人は主に3種類のタイプに分けられる” 北京大学の張頤武教授は記者にこう話した。 “第一のグループは、西洋文明の象徴的人物です。 たとえばニュートン、ルソー、ベートーベンです。 彼らは人類文明の伝承者で、今日も依然として世界に大きな影響力を持っています。 第二のグループは、中国が大国として国際舞台に登場した後、中国の国際戦略と密接に関連した人物、たとえばキッシンジャー、田中角栄です。 第三のグループは改革開放の後、比較的に影響力があった人達です。 ピエール・カルダン、ビル・ゲイツ、マイケル・ジャクソンなどです。 彼らの大部分は企業家であり娯楽・スポーツ界の人で、影響を与えた主なものは中国人の生活様式と価値観でした。
“このリストから中国社会の変遷の軌跡を見ることができます” 張頤武教授は、この60年間で、中国社会は政治文化を主としてきたものから次第に経済分野に移行していると述べています。 この60人の外国人の中で、政治・軍事の人物はそれぞれの年代を通じておりますが、しかし大部分は冷戦の時期に集中しています。 トルーマン、スターリンなどはその時代の代表です。 一方、経済分野で影響を与えた人物は、主に1980年代以降に集中しています。 “初期のハマーからボーイング、松下などの大企業からビル・ゲイツ、バーナーズ・リーを代表とする情報革命、それとソロス、バフェットなど金融投資家です。 中国の経済発展の手がかりはこのリストからとてもはっきりとわかります”
この60人の外国人の中で、科学界の大部分の人は年代がかなり古い。 これについて、中国人民大学国際関係学院の金燦栄副院長はこう説明しています。 これは今、科学技術がますます産業化しているからです。 “工業化が大量に始まる前は、科学的発明は天才的な創造に依存していました。 科学技術が産業化するに従い、科学的発明の中での個人の役割は次第に下がっていきました” 金副院長は、今の科学的発明はすべてシステム化され、多くの人の協力で完成するのです。 ですから以前のような時代を超えた科学的天才なんて出なくなったという。
世界の中国に対する影響構造は東から西に変化している
金副院長が記者に説明したところによると、現代化には二種類のパターンがある。 第一は内生型で、このような国は現代化の先駆者、現代化を推進する人物はすべて国内から出て来ます。 第二は外来型で、このような国家の現代化は外国から学んで成長します。 基本思想、政治制度の仕組、経済発展のモデルや人々の生活面など、外部世界への要求がとても大きいです。 “中国は第2のパターンに属します”、金副院長は、“西側諸国、特に米国を代表とするものは現代化の思考方式と生活様式です。 時代の推移に伴い、アメリカ人のこのリストに占める比率が増えていることは、中国が外来型現代化で成長し、農業社会から工業社会への移行過程で、常に現代化の国に学ぼうとしていることを示しています”
“大局的観点から見た場合、世界の中国に対する影響度合は東から西に転換していることがわかります。 中国に対して最も影響力が強かった外国人は元来はソ連、東欧地域で、それが次第に米国に移っています” 張頤武教授によると、“このリストにある、レーニン、スターリン、フルシチョフ、アルキポフなどのソ連人は前世紀の1950、60年代の中国に強い影響を与えました。 ネルー、チトー、ホー・チミンなど第三世界の重要人物も中国との関係が密接だった。 改革開放後は、ソ連と東欧の影響は明らかに後退し、アジア・アフリカの指導者も減り、第三世界の色彩も消えていった。 それと同時に、西側諸国の影響力が次第に増えていった。 このような変化は、冷戦と冷戦後の国際的枠組みの変化を反映したものである。
その外に張頤武教授は、“このリストから分かることは、この60年来の国際社会が政治、軍事競争から経済、社会へと発展する競争に転換したことだ”と語る。 国際競争の分野も拡がり、単純な政治、軍事競争から、企業、芸能、スポーツといった分野までの全面競争に入っている。 過去、一部の人から非主流の西洋思想と見られていた、たとえばニーチェの哲学などが中国で影響を持ち始めた。 フェアバンクなどの中国研究グループが、1980年代以降、影響力を与えるようになった。 “これも中国人が世界は自分達をどう見ているかに関心を持ち始めた表われである”と張頤武教授は言う。
人々に特定の時代の記憶を呼び起こさせる
《環球時報》は新中国に影響を与えた60人の外国人選出過程で、見解の相違と論争が起こった。 ネットの選出で票数が多かったのがレーニンだった。 これは少しも疑問がない。 しかし、サッカーの名選手ベッカムも大量の得票数を得た。 これは明らかにネット投票層が若くなったことと切り離すことができない。 そのため専門家に、「あるいは人に知られないところで、新中国に対して大きな影響を与えている人がいるか」意見を聴取しなければならなかった。
これに対して、中国社会科学院世界経済政治研究所の沈驥如研究員は《環球時報》記者に対してこう述べた。 “このリストの人は中国に対する外国人の重視度を代表すべきです。 現在のリストにはまだ議論の余地があります” 金燦栄副院長はこう語る。 “今回の選出の大部分はインターネットの民意で選ばれたものです。 でも民意というものはとても不確定性が大きいものです。 ですから総合的にバランスをとるためには、もっと検討する必要があると思います”
中国社会科学院外国文学研究所の陸建徳副所長は次のように語った。“リストは新中国の60年の歴史に際立って影響を与えた外国人、人々が特定の時代の記憶を呼び起こすような人を選ぶべきです。 時代によって中国人の記憶に深く残る外国人、たとえばオストロフスキーと彼の小説《鋼鉄はいかに鍛えられたか》は、中国人の内心の深い部分に共鳴を呼びました。 “時代ごとに、もし何人かの人物を選び出すとしたら、その人を見れば心が躍り、その時代を思い出し、その時代の脈動を捉えられるような人を選ぶべきです”
环球时报评出影响新中国的60位外国人
http://www.sina.com.cn 2009年09月18日07:25 环球时报 http://world.huanqiu.com/roll/2009-09/580913.html
“细细划分,这60位外国人主要是三种类型。”北京大学教授张颐武告诉记者,第一种便是西方文明的主要象征性人物,比如牛顿、卢梭、贝多芬。他们是人类文明的传承者,直到今天仍然对世界有着巨大的影响力。第二种是中国作为一个大国登上国际舞台后,与中国的国际战略密切相关的人物,比如基辛格、田中角荣。第三种则是在改革开放之后比较有影响力的一批人,包括皮尔·卡丹、比尔·盖茨、迈克尔·杰克逊等。他们大部分是企业家和娱乐体育界人士,影响的主要是中国人的生活方式和价值观。
“这份名单可以看出中国社会变迁的轨迹。”张颐武说,在这60年中,中国社会逐渐从以政治文化为主向经济领域转型。这60名外国人中,政治军事人物贯穿在各个年代,但大部分集中在冷战时期,杜鲁门、斯大林等人就是那个时期的代表。而在经济领域,有影响的人物则主要集中在上世纪80年代以后。“从早期的哈默到波音、松下等大企业,再到以比尔·盖茨、伯纳斯·李为代表的信息革命,以及索罗斯、巴菲特等金融投资家。中国经济发展的线索在这份名单上非常明显。”
在这60名外国人中,科学界人士大多年代久远。对此,中国人民大学国际关系学院副院长金灿荣解释说,这是因为现在科学技术越来越产业化。“在工业化大量启动之前,科学发明非常倚赖天才创造。而随着科技产业化,科学发明中的个人作用在不断下降。”他说,现在的科学发明都是系统化的,需要很多人合作完成,因此很难出现以前那种跨时代的科学天才”
世界对中国产生影响的大格局是从东向西转变
金灿荣告诉记者,现代化有两种模式。第一种是内生型,这种国家是现代化的先行者,驱动其现代化的人物都来自国内。第二种是外源型,这类国家是现代化的后来者,它在基本思想、政治制度安排、经济发展模式和人们的生活方面,对外界的渴求较大。“中国属于第二种”,金灿荣表示,西方国家特别是美国代表的是现代化的思维方式和生活方式。随着年代的推移,美国人在这份名单上所占的比重越来越大,正说明中国作为外源型现代化后来者,在从农业社会走向工业社会的转化过程中,不断向更加现代化的国家学习。
“从空间上来看,世界对中国产生影响的大格局是从东向西转变。对中国最有影响力的外国人从原来的苏联、东欧地区,逐渐向美国转移。”张颐武说。在这份名单上,列宁、斯大林、赫鲁晓夫、阿尔希波夫等苏联人深深影响了上世纪五六十年代的中国,尼赫鲁、铁托、胡志明等第三世界的重要人物也与中国关系十分密切。改革开放后,苏联和东欧的影响明显出现淡化,亚非拉人物在减少,第三世界的色彩逐渐减少。与此同时,西方国家的影响力却不断加深。这种变化,反映了冷战和冷战后国际格局的转变。
此外,张颐武说,我们还能在这份名单上看出,近60年来国际社会正从政治军事的竞争向经济、社会与发展的竞争转变。国际竞争的领域也在扩宽,从单纯的政治军事竞争,到企业、娱乐、体育的全面竞争。过去一些被认为是非主流的西方思想,比如尼采的哲学等,开始在中国发挥影响。而费正清等汉学家群体,也在上世纪80年代以后真正产生影响力。“这也表明中国人开始关注世界怎么看待自己。”张颐武说。
唤起人们对一个特定时代的记忆
《环球时报》在评选影响新中国的60名外国人的过程中,也遇到分歧和争议。如网络评选中,选票最多的是列宁,这毫无疑问,但球星贝克汉姆也得到大量选票,这显然是与网上投票群体的年轻化分不开的。因此就需要听取专家的意见,找出那些也许不为人知,但确实对新中国产生巨大影响的人。
对此,中国社会科学院世界经济与政治研究所研究员沈骥如对《环球时报》记者说:“这份名单应该代表中国对外国人的重视程度,目前名单中的一些人物还值得商榷。”而金灿荣表示,由于这次评选很大一部分来自网络民意,而民意又具有很大的不确定性,因此要进行综合权衡,还需要更深入的考虑。
中国社科院外国文学研究所副所长陆建德说,名单应该突出外国人对新中国60年历史的影响,应该能唤起人们对一个特定时代的记忆。每个时代都有让中国人记忆深刻的外国人,比如奥斯特洛夫斯基和他的小说《钢铁是怎样炼成的》,就从中国人内心深处激发共鸣。“如果能从每个时代挑出几位人物,让人们一看就心里一颤,回忆起那个年代,那才是真正把握了那个时代的脉动。”
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