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内部闘争深刻? 中国チベット暴動直後の報道大混乱

20080325日 内斗重 中共理西藏血案前后

喉舌新条文章漏嫌“出口” 无法自

者任百闻综

http://www.kanzhongguo.com/news/237754.html

Photo_2 中国はチベット鎮圧の最中、政府系メディアは一週間近く沈黙を守っていたが、最近になって猛烈な勢いで、鎮圧当日の写真を使い、チベット人暴動の記事を続々と書き始めた。 特に新華ネット22日のトップ記事「“3・14”ラサ暴動事件の真相」の中で、警察がチベット人になりすまし暴行を働いた写真を載せていたが、国際社会からは、このチベット“真相”記事について疑問の声が上がっている。

この外、中国内部では鎮圧早々から、内部の説明に矛盾が見られた。 政府系メディアが、軍・警察は戒厳令の際、“天に向かって発砲”と言っていたのに対し、チベット当局は、“発砲はなかった”と言っていた。 また中国は、最初、チベット人を殺してはいないと頑強に言っていたが、最近になって“自衛のため” チベット人を射殺したことを認めた。 内部の説明が相互に矛盾し、前後で食い違っている。

外部の分析では、中国は当面“安定”に最大の重点を置き、オリンピックに影響が出ないよう極力力を注ぐ中で、平和の抗議に対処するため、新華ネットが言うように“極めて少数の不法分子”によるものと一歩譲った言い方をしたとしても、戦車や“精鋭”部隊を大量投入する理由にはならない。 しかも国際社会のオリンピックボイコットの巨大なリスクの中、流血の危険を冒すのだ。 新華ネットのトップ記事には自己矛盾があり、つじつまが合わない。

これら情況:中国のチベット鎮圧の発生及びその後の処理の混乱・異変から見て、中国内部の闘争が激烈で、至るところ問題だらけであることが浮かび上がって見える。Photo_3

2008年3月15日、軍の装甲車が西ラサの通りをパトロール中Photo_4

2008年3月14日、ラサの街にはいつでも出動できる態勢のテロ対策機動隊が配備されている。

メディアは音なしの構えから高姿勢へ

今年のチベット暴動事件は、1989年以来最大規模のチベット人の抗議行動だった。 中国政府は10人が死亡と言っているが、チベット亡命政府では100名に上るチベット人が殺されたと伝えている。

おかしいのは、チベット事件発生8日後、新華ネットはトップ記事に14日の写真を載せ、同時にこれを“証拠”として批判記事を書き、中国が国内に“教育”を始めたことだ。 慣例によれば、このような国際的事件が起こった時、鎮圧が始まった当初は中国は一貫して、すべての宣伝機関を総動員して鎮圧対象に責任を転嫁し犯行を覆い隠し、世論の優勢を得ようと図る。 しかし世界がちょっと意外に思ったのは、今回の事件が国際社会から広く関心を呼んでいたのに、中国国内メディアの報道は珍しくおとなしい対応で、事件の封じ込めと沈静化を図ろうとしたことだ。 現地チベット当局の布告も極めて簡単なものだった。 特に目立ったのは、中国がチベット鎮圧にエスカレートしてから中国上層部での意見対立、事件後のマスコミ情報の乱れから、中国の外側では中南海の権力争い:胡(錦濤)・江(澤民)の内紛説がささやかれた。

分析によると、中国は現在すべてをオリンピックに賭けている。 劣悪な人権問題は中国を非常に悩ませているが国際世論を全面的に逆転させるまでには至っていない。 まして中国はゲーム遊びがうまい。 大問題が起きなければ、オリンピックの8月までこのまま耐えるつもりだ。

チベットは、毎年3月10頃、中国は“敏感日”と認識しており高度な警戒が敷かれていた。 その時、やはり“自由を求める騒ぎ”が起こり、最後には軍隊を動員し、発砲して鎮圧した。 まるで六四(1989年6月4日の天安門事件)の再現で、これは極めて異常な現象であり、特にオリンピック前に、あろうことか中国軍が暴発してしまったのだ。

チベット問題は、西側メディアがずっと追い続けている重大問題で、特に中国が発砲して以降、オリンピックの人権問題が大きな話題となってしまった。 チベット人が殺害された写真が公表された後、中国は守勢に立たされた。 中国国内の多くのネット・ユーザー達が事実の真相を知ろうと動き、写真が国内に急速に広まった。 ここで中国は不利な立場を自覚することになった。 問題は隠しようがなく、やむを得ず従来の話を繰り返すしかなかった。 そうしないと中国国内世論を支配する主導権を失いかねなかった。

そこで政府系メディアは、事件の全容について“無言から饒舌”に転じた。 しかしこの変化は、事前の準備が行き届かなかったのか、内部の意見が違ったためか、綻びが目立った。 一番目立ったのが、新華ネットの3月22日報道での矛盾で、それも中国の警察官がチベット人に化けて凶行を行う写真が暴かれてしまった。

警察官がチベット人に扮装したインチキ写真が暴露される

ダライラマ事務局の通訳・阿旺念札氏が3月18日「希望の声」の記者に語ったところによると、タイの華僑女性がラサで、14日、警察官がチベット人になりすまし、刀を持ってデモ隊に加わったのを目撃したという。 その後、彼女はイギリスのBBCテレビが放送した番組と中国大使館が配布した写真の中に、このチベット服を着た警察官がいるのを見つけたのです。

このタイの華僑女性は、インドの亡命チベット人組織に彼女の見たことを話しました。 3月17日の集会で、チベット人組織は世界にこのインチキ写真のことを発表しました。 中国大使館はメディアに向け相前後して二組の写真を配布しています。 しかし同様の写真で、二組目の写真には、このニセチベット人の姿はありませんでした。 

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