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楊耕身:福田訪中は「暖かい春」に向かえるか?

2007-12-28 09:48:05 耕身:福田中国之行能否走出的春天

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作者:楊耕身 瀟湘晨報評論員

Photo 12月27日夜、福田首相は寒流を跳び越え北京に到着した。 昨日、《中国青年報》は報道の中で「踏着寒流」という表現を使った。 これには深い意味がある。 その後の文章で述べられていた。 “寒さを押して北京を訪問した福田首相は、中日両国が「氷を割り」、「氷を融かし」た後、春を迎えることを望んでいる。 そしてこの春がずっと続いていくよう希望している”

氷雪はいつかきっと融けて春が来る。 明らかなことは、2007年は、Photo_2 中日関係史上重要な年だったということだ。 今年4月、中国の温家宝国務院総理が日本を訪問し、日本の高村正彦外相が11月中国を訪問した。 また11月には中国海軍のミサイル駆逐艦“深圳号”が東京に着岸した。 両国の軍事往来の膠着状態を打ち破った。 そして12月22日、福田首相は新年の賀詞を発表した中で、“新年を迎えるに当たり、日中両国が共に「戦略的互恵関係」を構築する年にする”決意を述べている。 今回福田訪中に当たって、中国側は、その昔、日中国交正常化を実現した田中角栄首相並みのハイレベルな待遇で福田首相を歓迎した。 これは去年10月の安倍晋三首相の「氷を割る旅」、今年の温家宝総理の「氷を融かす旅」に続くものとして、福田首相の今回の訪中は中日関係を“温かくする旅”となることを示すものだ。

平和と発展、互恵と協力は世界のテーマとなっている。 ましてや友好的中日関係は、中日両国、アジア、また世界の利益にとって意義は大きい。 一方、中国の巨大市場は日本経済の低迷状態からの脱出を願っており、また一方、中国経済の猛烈な発展、国際関係への参加が増えることで、隣国日本という経済強国をなおざりにできないという要因もあった。 だから世界は、今回の中日双方が東シナ海ガス田問題で一致できるかどうか見ており、大体は慎重な態度を見せているが、しかし誰もが疑っていないのは、暖かい方向に向かう中日関係が、今後の友好の基調となるということで、これが福田訪中の最大の収穫だと見ている。 両国の焦点の問題についても、このような前提があるからこそ、共通点を探すことが出来るのだし、協力できる分野が探せるのだ。 中日間では、未来に向かって協力関係を作り上げるのだが、未来に向かうといっても決して歴史を放棄するという意味ではない。 歴史問題が、ずっと中日関係に影響を与える重要な要因であったことは否定できない。

2007年を振り返る時、中日国交正常化35周年だけでなく盧溝橋事件勃発、南京大虐殺70周年があったことに気付く。 歴史の現実は、このように言葉で説明しにくいことが絡みあっており、またいろいろのことを訴えたりする。 だから当然着実な外交戦略も必要となる。 近年の中日関係の方向を見ていてわかることは、日本側の歴史の敏感な問題での態度とやり方が、中日関係の変化の重要な原因となっていることだ。 たとえば2001年以来、小泉純一郎元首相が連続4年、靖国神社参拝を強行し、中日間は数年の間、首脳の相互訪問が実現できず、中日関係は“政経双冷”の氷河期に突入してしまった。

“歴史を鑑とし、未来に向かう”が中日関係発展の最低ラインであるというのが共通認識となった。 福田訪中が決まったのもこれが前提だった。 福田首相は、“保守陣営の中の温和派”と言われ、前の二人の首相と比べると、福田首相はより実務派で、日中双方の実際の利益を重要視するように見える。 今年は、盧溝橋事件勃発と南京大虐殺70周年で、靖国神社参拝は非常に敏感な年だったが、福田首相は靖国神社参拝に反対の立場を明確にした。 今回訪中の前、12月25日、福田首相は東京で取材を受けて歴史問題に話が及んだ時、次のように語った。 “日本は謙虚な気持ちで過去の歴史を見ないといけない” これは、我々が求めている歴史の真相に迫るものでないし、第二次大戦後のドイツと欧州各国との和解のようなものではないかもしれないが、この誠実な態度は真相と和解の前提となるものではないだろうか?

2007年は、中日国交正常化35周年の年である。 2008年は《中日平和友好条約》締結30周年の年である。 だから、今回、福田首相が訪中して中日首脳会談を行ったことは、間もなく過ぎ去る2007年の幾分温かみを増した中日関係にハッピーエンドをもたらし、2008年と将来の両国関係に更なるエンジンがかかることになった。

中日間では、“和すれば共に利が得られ、斗えば共に傷つく”という言葉がある。 だから、歴史を鑑とし、いつまでも恨みを持つことなく、歴史の教訓を汲み取り、更に未来に向かいたい。 今年、全国人民代表大会と全国政治協商会議が終了した後の記者会見で、温家宝総理は中日関係の質問に答える際、《管子》の中の言葉を引用した。 “召遠在修近、閉禍在除怨” 意味は、遠方の人を呼ぶ時は、まず先に近くの関係をよくしておかねばいけない。 災いを避けるには、恨みごとを取り除かなければならない。 中国は日本の問題では、一貫して冷静、積極、穏健な立場をとってきた。 これは世界を平和共存にできる鍵でもある。  私達は、中日関係がこの福田首相の下で、“暖かい春”に向かうことを希望したいと思う。

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