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803中国の三面記事を読む(241)中国河南の不思議な山のお話(下)

河南林州の二つの変わった山 夏は氷が張り 冬は熱気を出す

2007-10-20 05:43:06 河南林州两座怪山 夏天冰冬天冒暖气

来源: 方今 网友评论 344 

山の麓は特大の“冷蔵庫”

1994年10月末、韓家洼村は2-30人の特別な客を出迎えた。 彼等は、河南省地質鉱山局地球物理調査隊のメンバーで、ちょうど安陽以西の地質調査に来たところで、韓家洼も調査地点に入っていた。

元海林は希望を持った。 ある隊員が、この辺には何か面白いところがあるかと尋ねた。 元海林は、待ってましたとばかりに“氷氷背”のことを話した。 隊員は非常に好奇心を持ち、みんなが行ってみたいと言い出した。 元海林は、彼等を“氷氷背”に案内した。 しかし、10月末で寒くもなく暑くもない頃で、隊員達は結氷も熱気の噴出も見られず、期待通りの結果は得られなかった。 

しかし隊員達は、彼の話を信じた。 彼等は山の上で装備を整え、下に向かい3-40m下りていった。 そして直径10mほどの鍾乳洞を発見した。 中に、氷の塊があるのを見つけた。 専門家が調べて出した結論は、“氷氷背”の冷凍メカニズムについて、地殻の深いところにある高密度の気体が上昇し、地表密度の下がった時に熱を吸収し、その時低温を作り出すのだという。 この冷蔵庫の原理により、“氷氷背”地区は天然の巨大な冷蔵源となっている。 “氷氷背”がなんで、冷蔵庫のようなメカニズムを生んだのか? 

村の会計役の元海林は、引出しの中からその当時の専門家の分析資料を今もなお保存している。 この資料では“氷氷背”には、いくつか特殊な地理的条件が関係しているとしている。 まずここには、気体を圧縮する条件が備わっている。 太平洋プレートが西に移動し、華北プレートを押し出すため、太行山の東側が沈み込み、その南側は湯陰の地溝で陥落し、西側は隆起し太行山につながっている。 今も湯陰の地溝陥落は続いており、太行山は毎年少しづつ上昇しているので、林州一帯は小規模な地震が起きている。“造山運動”が続いているため、太行山の下では、大きな圧力が加わり、地殻の深いところの気体を圧縮し上昇するのだという。

次に、ここには良好なガスの埋蔵・貯蔵条件と気体伝導条件がある。 “氷氷背”は、郭家荘断層の上にあり、郭家荘断層は西の古生界地層の下に潜っている。 これは気体の上昇を蓄えやすい条件になっている。 地殻変動により、古生界地層はもろい石英などで出来ており、気体伝導の条件を作っている。 断層上にある“氷氷背”の特殊な位置づけは、頁岩と石英の境界にあることでもわかる。 ここは地殻の深いところで高圧の気体を、断層に沿って上升する伝導起点ともなっている。

また気圧条件について。 夏の炎熱の時は気圧は低く、地下の上昇気温の速度は速い。 冷蔵作用は強くなる。 ほかの季節は冷蔵作用は弱い。

元海林は、この説明はきわめて合理的で、説得力があると思っている。

しかし、冬になんで、熱気が出るのか、どうも判然とした説明がないように感じていた。

古い氷が融け 異常を起す

10年後、元海林の疑問に河南省地質鉱山局物理調査隊の李剛副隊長が説明してくれた。 李剛氏は自分の判断として“氷氷背”には、特殊な現象がある。 天、地表、地下の三つの方面から調べてみようと考えた。 李剛氏が取ろうとしたのは排除法だった。

まず天とはつまり気候のことで、気候から見ると、同地の山では“氷氷背”と“太極山”の二ヶ所の範囲だけで、このような現象が見られる。 この地域全体の気候条件からは説明しようがない。 氷穴はたかだか数㎡の範囲で、このわずかな範囲で異常気象あったからといって、その地域全体の気候からは説明しにくい。 つまり気候の要素は条件から除外することにした。

次に、地表の要素はどうか? 岩石や土壌の影響を受けている可能性もある。 というのは、岩石には熱を吸収し放熱する機能があるため、岩石によっては熱を吸収し放熱する機能に違いがあるかもしれない。 李剛氏は、“氷氷背”山の岩石に化学実験を行った。 しかし、その吸収・放熱機能は正常だったし、土壌ももちろん正常だった。

天と地表の要素を除いたら、原因は地下にしかない。 岩石と地面の下には、通常、保温層がある。 保温層の下は、熱交換が出来ないため、その温度は変わることはありえない。 その保温層の中では、絶えず熱交換が行われ、温度は季節の変化によって変化する。 これは実質的に保温層内に熱量の循環空間を形成することになる。 “氷氷背”では、その保温層は100mくらいあった。 “氷氷背”で異常現象が起こる理由は、地下保温層との冷熱交替と循環機能が関係していると見られる。

地下に、大きな氷の塊が埋蔵されている。 この氷の塊は、氷河期時代に作られたもので、谷底に滑り落ちたまま融けず、その後の地殻変動により、ずっと密封された状態で今まで保存されてきた。

夏の暑い季節、地表の熱い空気が氷穴から大量に保温層に入り込み、氷が融け始め、保温層の温度を引き下げることにより、冷気が形成され、洞窟の隙間を通って洞穴の入口に上がって、結氷するのだ。 冬は、冷たい空気が入るため、夏、融けた氷が結氷を始めるが、その時、熱量を放射するため、洞窟の入口で熱気を感ずることになる。

このような説明が、“氷氷背”の本当の謎の答えとなるかどうか、元海林には判断できない。 真相は、地下にずっと隠されたままかもしれない。

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