« 795中国の三面記事を読む(234)「嫦娥一号」打ち上げ成功 | Main | 797中国の三面記事を読む(236)アメリカで 不都合なことが多い中国人の名前 »

796中国の三面記事を読む(235)オリンピックと少林寺

ネット上でホットな論議:少林寺武僧はオリンピック競技に参加すべきか?

2007-10-21 08:35:19 网友热议少林武僧否参加奥运武

来源: 中国新(北京) 网友评论 271

Photo 新快報10月21日報道:日本の柔道、韓国の跆拳道(テコンドー)は、とっくにオリンピックの正式種目になっている。 オリンピックが行われるたび、中国人は次のような疑問を抱いてしまう。 “中国の武術は、一体いつになったらオリンピックの殿堂に入れるのだろう?”

一度ならず何度も人々は話し合ったものだ。 金庸の作品の中の郭靖、楊過、張無忌など義侠達が、もし中国を代表しオリンピックの種目に参加できたなら、中国の金メダルの数は、絶対世界一間違いなしだ。 もし、この武術をオリンピックに取り入れられることが出来れば、中国はオリンピック金メダル最多大国の目標達成に近付くことになる。

中国武術はオリンピックまでどれくらい遠いか?

Photo_2 最低要求としては、世界70ヶ国以上に普及していること、でないと国際オリンピックの認可を得られない。 昔から現在まで、中国人は世界にうまずたゆまず、中国カンフーの紹介をし続けてきた。 以前、亡くなったスーパースターのブルース・リーが大スクリーンを通じて世界に中国カンフーを広め大成功した。 その後、ジャッキー・チェン、ジェット・リーなどのスターが、今もハリウッドで中国武術の魅力を見せてくれている。 最近では周星馳が立て続けに少林サッカー(少林足球、2001)、カンフーハッスル(功夫、2004)などの映画で少林カンフーを宣伝した。 彼等のやったことは無駄ではなかった。 今、多くの国で、外国人は中国人と見ると親指を立て、“China,Chinese Kungfu!(中国、中国カンフー)”と言う。 

しかし、柔道、跆拳道(テコンドー)がオリンピックに取り入れられて何年にもなるのに、中国武術は依然としてオリンピックの門の外で足踏みしたままだ。 一体いつになったら中国武術はオリンピックの正式種目に採用されるのだろう? 2008年、オリンピックが中国で行われる。 この世界的祭典は、中国国技の武術と中国文化の精華を広め発揚する絶好の機会だ。

中国武術龍獅運動協会李傑首席によると、“柔道、跆拳道(テコンドー)は、オリンピックに入る前、それ相当の改革を行った。 中国武術もオリンピックに入るためには一定の改革を受け入れ、現代オリンピック運動との一体化を図らなければいけない。 そうしなければオリンピック種目に採用されない。 ”オリンピックは世界的スポーツの最大イベントである。 オリンピック種目は、全世界のスポーツ選手が参加できるものである。 どの国からもオリンピック競技種目が申請できるが、世界的に一定の普及性があり、全世界で最低70ヶ国以上普及しているなら、国際オリンピックの認可は可能である。                       2008年オリンピックを機に、中国武術は、オリンピック種目申請に向かって、重要な一歩を踏み出した。 中国武術は北京オリンピックの特別種目となったが、 最大の意義は、世界に中国武術を紹介することと、世界が間近で中国武術を知るチャンスを得ることで、世界の人々に中国武術が決してあの小説家達が書いてるような殺気ただようものだったり、壁を走ったりするだけのものでないことを知らせることが出来ることにもなる。 

少林カンフーとオリンピック武術の違い

少林武術は文化遺産である。 オリンピック武術の種目は競技スポーツである。 この二つはまったく異なる概念となる。 中国武術の歴史は悠久で、昔から、いわゆる「北の少林、南の武当」という言い方があるし、また、「天下の武功は少林より出ずる」という言い方もあって、少林武術は中国武術の代名詞のように言われてきた。 だが、中国武術を北京オリンピックの特別種目に入れるというニュースが伝えられ、人々がオリンピックの舞台で少林武術の華麗な演出が見られると期待していた時、少林寺の態度表明が中国人をがっかりさせた。 “2008年北京オリンピックで、中国武術が特別種目となっても、少林寺としては、いかなる競技的性質の武術種目にも参加しない。 ただ文化的、精神的側面は支持する”

河南少林寺の「実業発展有限公司」の銭大梁総経理(社長)は次の通り述べた。 “中国武術はスポーツ競技であり、少林武術は、中国の伝統武術である。 両者の性質はまったく違う。 レベルも中味も異なるものだ。 スポーツ競技の中国武術は、客観的な尺度で数量化できるが、少林武術は具体的な数量化は不可能で、多分に禅的成分が含まれており、重んじているのは「禅と武の合一」というものである。 歴史的にも少林武術は、外敵を防ぎ止めるために修行したもので、スポーツ的要素は含まれていない。 少林寺武術は文化遺産であり、オリンピック武術種目はスポーツ競技であり、この二つはまったく違った概念である。 少林寺はみな修行僧であり、競技に参加させることは出来ない”と銭大梁社長は語った。 もし北京オリンピック委員会が、少林寺を北京オリンピックの開会式、閉幕式に招待し実演を依頼したら、少林寺は強大な武僧集団を派遣するだろうか?  銭大梁社長は、“少林武僧はオリンピックの試合には参加しませんが、必ず人は送ります。 またはっきり言えることは、少林武術が2008年の北京オリンピックで披露されます。 河南の武術学校の学生達が参加します” また銭大梁社長は次のように強調した。 “武術学校は沢山あります。 学生達が学んでいるものを少林武術でないとは言えないでしょう”

しかし、これは少林寺が責任逃れをしているように思える。 もしこれらの学校がオリンピックでいい成績を取れたら少林武術の証明となるが、もし大敗したなら、これら学校がただの金儲けの学校であり、少林とはまったく関係ないという証明になるのだ。

ニュース関連記事:

10月2日、中国オリンピック委員会・張発強副主席は、広東南海の「黄飛鴻杯」中華武林大会に出席した時、次のように語った。 “中国オリンピック委員会の努力により、国際オリンピック委員会(IOC)は、中国武術を2008年北京オリンピックの「特別種目」とすることに同意した。 正式の競技種目ではなく、また公開競技とも異なり、オリンピックの金メダルの授与はない”

ネット上のホットな論戦:少林武僧はオリンピックに参加すべきか?

賛成(当然):

*少林人として、少林武術は、人を助け、人をより良くし、学ぶことで人を惹きつけ、人を育成するものです。 また、少林が受け継いでいる仏法は人を感化し、教育するものです。  少林武術が、もっと社会に入り、人々の日常生活に溶け込めば、更に多くの人々に利益をもたらすことになります。 中国オリンピック委員会が大変な力を注いで中国武術を、オリンピックに取り入れたことは、中国文化と精神を世界にアピールすることになります。 この意味からも、少林武術は、一定の責任を担うべきです。

*オリンピック精神、スポーツ精神、中国武術精神、少林武術精神は、いずれも似通ったところがある。 それは積極性、進取性、向上、友好、調和、健康-------だから、少林武術はいつまでも“閉鎖的修練”をすることなく、もっと“役立つ”ことをすべきです。 少林武術の最高の栄誉を守るには、少林武僧が“禅武”の文化の修練をするだけでなく、世界各地で実演を行い、もっと競技、、対抗を行い、外国の優秀な文化を吸収することだ。

反対(やるべきでない)

      少林武功は、決して相手に勝つためのものではなく、身体を強くし、心を鍛えるもので、それが少林高僧が競技に参加しない理由である。 試合となると、必ず心が乱れるし、勝ったからといって、どうだっていうのだ? 少林カンフーは精神修養、ただそれのみ。

      少林寺武僧は修行に没頭し、世俗社会の人と、名声と利益を争うものではない。 市場経済の社会環境の中で、寺院はその正常な運営を維持するため、ある程度の商業要素は取り入れてもよいが、まったく商業化するようなことはだめだ。 私達は少林寺が理知的で、冷静であることに拍手を送りたい!

      実際言って、少林寺がオリンピックに参加しないことは、彼等が参加出来ないのではなく、少林寺の現在の特殊な地位がオリンピックに参加できないように定められているのである。 少林寺から派遣された武僧が、もし試合で負けたなら、その権威ある地位と少林文化に疑問を投げかけられることになり、これに少林寺は耐え切れないだろう。

《参考》

1.400中国の三面記事を読む(93)少林寺拳法 06-09-30

2.745中国の三面記事を読む(215)少林寺対伊賀忍者 07-09-06

|

« 795中国の三面記事を読む(234)「嫦娥一号」打ち上げ成功 | Main | 797中国の三面記事を読む(236)アメリカで 不都合なことが多い中国人の名前 »

スポーツ」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 795中国の三面記事を読む(234)「嫦娥一号」打ち上げ成功 | Main | 797中国の三面記事を読む(236)アメリカで 不都合なことが多い中国人の名前 »