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760中国は見る(431)安倍首相辞任劇(6)福田氏 圧勝の勢い 自民党は、劇場政治から転換できるか?

Photo_5 福田氏 麻生氏に圧勝 首相の座目前  

2007-09-17 02:23:00 福田力麻生首相唾手可得

来源: 中国青年(北京) 网友评论 0  击查

“長期政権”をなんとしても実現するといっていた安倍首相だが、やはり参院選挙惨敗の責任から逃れることが出来ず辞任した。 そして苦労が重なり病気になり入院してしまった。 自民党は急遽、退勢を挽回できる後継者の擁立に動き出した。 参議院を掌握した民主党は引き続き虎視眈々と政権奪還の機会を狙っている。 日本の政局は今、混沌とした状況に突入している。

福田・麻生対決 福田氏リード 大勢ほぼ決定

去年、福田康夫氏は、ひょうひょうとした態度で、“年だから”といって、“ポスト小泉”の自民党総裁選争いから退いた。 だが今年71歳の彼は、今度は、“難局に立ち向かう”という強い意気込みで“ポスト安倍”の総裁選に乗り出し、わずか2日のうちにドミノ現象を起こしてしまい、自民党内の9派閥のうち8派閥の支持を取り付けた。 この思わぬ“ダークホース”の出現に、それまで呼び声の高かった小派閥出身の麻生太郎氏は、“一寸先は闇”一夜にして“勝算の望みがほとんどない”候補者になってしまった。 いかんともしがたい麻生氏は、自民党がまた昔の、“派閥政治”、“密室談合”に逆戻りしていると、苛立ちを見せるしかなかった。

9月15日、福田康夫元官房長官と麻生太郎自民党幹事長は、自民党総裁選の立候補を正式に届け出た。 これにより、ふたりによる8日間の政策論戦がスタートした。 9月23日、自民党本部で387名の国会議員及び141名の都道府県代表の計528名で投票が行われ、過半数の票を得た者が新しい総裁となる。 その後、国会で議員投票が行われ首相が指名される。 民主党が参議院で多数を占めているので、今回は、衆議院で自民党総裁が指名されても、参議院では民主党の小沢一郎党首が指名される情況となるかもしれない。 ただ日本の憲法では、衆議院が優先権を持っており、従って、首相の座には、最終的にはやはり自民党の新総裁が就くことになる。

現在の状況を見ると、自民党内は麻生派以外のすべての派閥が福田康夫氏支持を明確に表明している。 これにより福田氏は300票近い支持票が見込まれている。 党の中で劣勢にある麻生陣営は、地方の得票に望みを托している。 しかし、自民党の地方支部は、安倍政権に対し不平を持っているところが多く、麻生氏の政策もまた安倍首相と近いことから、麻生氏が地方支部から多くの支持を取り付け、形勢を逆転するのは難しいと見られている。 自民党内の各派閥がドッと優勢な候補者を支持したことについて、野党はそれぞれ批判した。 メディアも、“福田氏が各派閥の領袖と談笑しているテレビの画面を、昔の派閥政治の復活を思い出させる”、“この「勝馬に乗る」という「雪崩現象」は、もし間違えたら致命傷になりかねない”と批判した。 

野党と近い考え方 福田の対応に戸惑い

福田康夫氏が総裁に選ばれることが現実となりそうな情勢に、野党民主党は警戒している。 というのは、靖国神社問題を主とした日本のアジア外交と安全保障問題分野の政策面で、福田氏の考えと民主党とは、きわめて近いからだ。

福田氏は、これまで一貫して、小泉元首相の靖国神社参拝に批判的態度を取り、また靖国神社に代わる国立追悼施設建設を呼びかけている。 外交では、小泉元首相と安倍政権の“アジア軽視”と“対米追随”の外交路線を批判しているが、この主張は民主党と一致している。 超党派の「国立追悼施設建設を考える会」議員連盟は福田康夫氏が発起人となり、民主党鳩山由紀夫幹事長が副会長になっている。 メディアからは、鳩山由紀夫幹事長が14日、福田氏に行ったコメントが“政敵”なのか“同志”なのかはっきりしないと指摘されていた。

このほか、今までの党首対決では、小沢一郎党首は安倍首相に対し、一貫して“先輩風”を吹かし、安倍首相を“若輩”扱いし、辛辣な質問をしていた。 しかし今度は、年長で安定感のある福田氏に対しては、同様な手は取れない。 民主党筋の人は、“政策主張でも差がないし、攻撃するのが難しい。 二人を比較するなら、やはり安倍首相と似ている麻生さんの方が、いくらか対応しやすかった”

外交の違い 福田氏「靖国神社は参拝しない」

9月15日、立候補届けを出した後、福田氏と麻生氏は記者会見を行い、それぞれ基本政策を語った。 内政にしろ外交にしろ、麻生氏の主張は、安倍首相と非常に似通っている。 しかし福田氏は、世間が予想したほど安倍政権が進めた政策の“転換”はあまりなく、逆に自分の役割はこの政策の“強化”にあると強調した。 二人は、“テロ対策特別措置法”延長のため、引き続き民主党と話し合うことや、“消費税”の引き上げ検討すべきだ、などと語った。 小泉政権から今まで行われた“構造改革”については、福田氏は高い評価をし、継続していく姿勢を強調した。また福田氏は間もなく出す“希望と安心のくにづくり”と題した政権公約の中で、“自立と共生の社会、ストック型(持続可能)の社会”を訴えることにしている。

外交政策では、福田氏は、日本は国連を重視、日米同盟堅持、同時にアジア隣国との関係発展に努力するとしている。 靖国神社問題については、福田氏は、“相手が嫌がることを、あえてする必要はない”と強調し、首相に当選しても靖国神社は参拝しないと表明した。 また靖国神社の代わりに国立追悼施設を建設することを提言した。 麻生氏は、参拝問題では、“慎重に考える”という態度で、安倍首相に似ている。 麻生氏は、国立追悼施設には反対で、靖国神社の非宗教法人化する必要性を主張した。 “北朝鮮政策”については、福田氏と麻生氏の政策論争で若干の違いが見られた。 福田氏は圧力をかけると同時に向こうに伝わる方法を工夫しないといけないと述べたのに対し、麻生氏は、日本政府が現在、北朝鮮に対して行っている圧力は決して間違っていない。

もしも福田氏が、最終的に自民党総裁に選ばれ新首相となったとしても、福田氏が直面する政権運営は難問山積である。 首相が交替しても衆参両院の数の力、ねじれ現象は変わるものではない。

参院第一党の民主党と、いかに話し合っていけるかが新首相に与えられた最重要課題であり、特に“テロ対策特別措置法”が延長できるか、海上自衛隊がインド洋上で、引き続き給油できるかが問題だ。

《朝日新聞》は警告している。 当時、小泉首相が行った郵政選挙は「小泉劇場」といわれ、国民は熱狂した。 安倍首相の登場は“小泉劇場”の第二幕ともいえた。 若き宰相の惨めな退場は劇場政治の破綻を物語っている。 自民党が今後も“劇場型”の政治を継続するのか、それとも落ち着いた論争を通じて政策を転換するのか、この総裁選は分岐点である。 総裁選を通じて、自民党が再生を果たさなければ、遠からず予想される衆院解散・総選挙では政権交代が起きるだろう。

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