« 769中国は見る(438)自民新総裁に 福田康夫氏⑤ 福田内閣発足 | Main | 771中国の三面記事を読む(220)アン・リー監督最新作【ラスト・コーション】について③ 張愛玲批判(上) »

770中国は見る(439)自民新総裁に 福田康夫氏⑥ 福田首相の対中政策

Photo_7 穏健な“タカ派”――福田首相の対中政策 変化はあるか?

2007-09-25 15:41:46:温和的 ---- 福田对华政策的与不

本文网址:http://bbs6.news.163.com/board/zhongri/350/1309350.html

福田康夫氏が日本の首相になり、中日関係はまた不確定要素が取り除かれた。 だが注意を要することは、福田首相がいわゆる“親中人物”ではなく、保守勢力の穏健派であることだ。

Photo_8 国際先駆導報紙9月23日:自民党総裁選が一先ず幕を下ろし、福田康夫氏が総裁に選ばれた。 また9月25日、衆議院では与党連合の数の力で、首相に選出された。 福田外交にはどういう特色があり、対中国政策はどうなるだろう?

新福田主義:穏健な“タカ派”

政治信条的には、福田康夫首相は父・福田赳夫首相の思想――“福田ドクトリン”の影響をはっきりと受け継いでいる。 福田赳夫首相は首相在任中、二つの重要な功績を残している。 一つは1977年、マニラで発表した“福田ドクトリン”。 要点は、“日本は軍事大国にならない”、“東南アジア諸国と心と心の触れ合う信頼関係を構築する”というもの。 二つ目は、1978年、中国と平和友好条約を締結したこと。 二つの基本精神は、戦後の日本外交でも特異なもので、冷戦後、失われてしまった重要なものだった。

Photo_9 福田首相は今年71歳。 54歳で初めて衆議院議員に当選。 去年、総裁選を降りた理由は、“高齢だから”だった。 今は、安倍首相の若さゆえの強さも“仕事をまかせられない”代名詞になってしまい、自民党は“賢人”を求めて、振り子を老練な福田首相に戻したといえる。 福田首相は、安倍首相の《美しい国へ》や、麻生氏の《とてつもない日本》といった本のように纏まった理念はないし、麻生氏のように目立つキャラや“失言”の記録もない。 その政策理念は主に、日常政務の中で慎重に判断し、処理され、そこから政策が見えてくるようだ。

それでは、これから実施される“新福田ドクトリン”には、どんな特徴があるのだろう?

1.              理性的現実主義。 福田首相は、体系的理念作りは苦手で、内外で起こったことに基づき判断し、その政策を進めていく。 その特徴は、着実さと実行力。

2.              温厚バランス主義。 福田首相は、国連、日米関係、アジア外交重視を発表した。 これは日本の“外交三原則”への回帰で、自民党政権の苦境脱出の試みである。

3.              慎重な漸進主義。 福田首相は、憲法改正には賛成である。 しかし憲法改正を急ぐことには反対で、“戦後レジームからの脱却”は言わない。 しかし以前、“日本も核兵器を持てる”とか“海外派兵の「永久法」法案”を提出しようとしたことがある。

小泉、安倍、麻生などと比べて、福田首相の“ハト派”的色彩が際立って見える。 しかし、自民党内の“ハト派”と野党と比べると、福田首相の政策理念には、穏健な中に“タカ派”的色彩が見える。 

いずれにせよ、“新福田ドクトリン”は、小泉、安倍路線を適度に調整するもので、“福田ドクトリン”と“外交三原則”に回帰し、日本の新方向を注意深く探ろうということだ。

対中政策:“参拝”の時限爆弾は取り除かれた

福田首相になって、中日関係は“靖国神社問題”という政治障碍が取り払われた。 小泉、安倍首相と違い、福田首相は、小泉内閣官房長官時代、首相の靖国神社参拝により、日本が隣国の関係を傷つけたことを憂慮し、靖国神社に代わる国立追悼施設建設を積極的に主張していた。 官房長官退任後、福田首相は、小泉首相の靖国神社参拝に対し、この行為は日中関係発展の障碍だと厳しく批判した。 このため福田氏は、右翼勢力から“媚中派”とか“売国奴”とか批判され、そのため小泉首相を怒らせ、ポスト小泉候補ではチャンスゼロに等しい第2位にランクされた。

安倍氏が首相になり、“参拝するかしないか、したかしないかは、申し上げるつもりはない”というあいまい方式で、小泉首相の“断固参拝”方式を修正し、中日トップ交流を再開し、政治障碍を取り除いた。 しかし、安倍首相のあいまい方式は、依然として時限爆弾のように両国の間に横たわっていた。 これとは対照的に、先日9月15日、福田康夫氏は記者会見で明確に、“もし自民党総裁、首相になったとしても、任期中に靖国神社は参拝しない”と述べた。 これによって、“参拝”という時限爆弾は取り除かれた。

福田首相は、父が締結した中日平和友好条約の政治遺産を受け継いでいるため、中国世論によいイメージを与えている。 福田体制は、中日関係の不確定要素を取り除いたことにより、更に安定した信頼を基礎に発展に向かうだろう。 福田首相は、自民党総裁選で東アジア経済一体化を主張した。 そのためには速やかに経済の相手と交渉し、日中、日韓関係の局面打開を図る必要がある。 福田氏が首相となった上は、自信を持って平和、対等の姿勢で中国と共に東アジア経済協力を進めていくことが出来よう。

福田氏は、《産経新聞》の“親中議員”のリストに入っている。 しかし注意して見なくてはいけない。 福田首相は、政治理念では革新勢力の親中人士とは大きな隔たりがあり、保守勢力の中の穏健派というべきだ。 福田首相は、アジアの隣国関係を重視しているが、その上日米同盟を重視し、国連の重要性も強調している。 これは日本外交が、小泉首相の“対米追随、アジア軽視”、安倍首相の“価値観外交”から、バランス外交に戻ったことを意味している。 この路線は、アメリカと隣国の両方にとって安心させるものだ。

中日関係:全体的には、引き続き暖かい方向に向かう

福田政権となり、中日両国は引き続き“失われた歳月”を取り戻そうとしており、和解と協力の道を進むことになろう。 現在、中日関係の最低目標としては、暖かい状況を維持し、両国間の一連の対話、交流、協力の協議を着実なものとすること。 福田首相は、小泉首相より穏健、安倍首相よりバランスが取れており、彼の任期中、中国関係は引き続き順調に発展するものと思われる。

今のところ福田首相は、中国関係でハッキリ“やらない”と明言したものがある。 靖国神社を参拝しないと表明したことだ。 しかし、まだハッキリ“何をやる”とは言っていない。 安倍首相は在任中、中日の“戦略的互恵”を主張した。 しかし同時に、中国を包囲する“価値観外交”も展開した。 福田首相は、“戦略的互恵”にどんな中味を盛り込み、どんな概念を語り、“価値観外交”にどのような態度を取るのだろう? 別の言い方をすれば、福田首相は、安倍首相を跳び越え、中日関係に新しい足跡を残せるだろうか? これは中日関係の発展に影響する重要な鍵となるものだ。 

“歴史問題”が改善されるに伴って、“利害問題”が目立ってきた。 これは中日関係の発展段階で避けられない道でもある。

最近、中国世論は福田首相にプラスの評価をしている。 中国政府と指導者も福田内閣と共に、現在の中日関係の良好な状態を進めることに楽観的である。 もし突発事件がない限り、福田首相は、安倍首相に代わり年内訪中し、トップ会談を行い、中日経済、戦略的対話、軍事交流、東海(東シナ海)問題などについて、引き続き意見交換すれば、民間交流も更に発展するだろう。

中日関係は、福田首相在任中、一体どれくらい発展するか? それはある程度、福田政権の前途如何にかかっている。 野党の“退陣”要求の危機に直面し、福田首相は、“背水の陣”を敷き、自民党政権を守るため、“死中に活を求める”重責を負っている。 重要課題について言うなら、福田首相は、衆参両院の“ねじれ国会”で、どうやって人心を掴む施政方針を打ち出せるか? “テロ対策特別措置法”のの難関を超えることが出来るか? 政権担当について言うなら、福田首相には三つの関門がある。

その一:自民党の高支持率を維持できるか?                  その二:近いうちに行われる国会解散(総選挙)の勝敗はいかに?     その三:もし現在の難関をやり過ごすことができたとして、任期満了の2009年9月に行われる衆議院選挙で勝てるか?

いずれにしろ福田首相が長期政権となるには、勝つしかない。 このことからわかるように、中日関係は引き続き日本の政局の動向に左右される。 しかし現在の様子から見ると、首相がどう代わろうと、中日関係は全体的には、今までどおり暖かい方向を維持し、発展していきそうな情勢だ。

|

« 769中国は見る(438)自民新総裁に 福田康夫氏⑤ 福田内閣発足 | Main | 771中国の三面記事を読む(220)アン・リー監督最新作【ラスト・コーション】について③ 張愛玲批判(上) »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 769中国は見る(438)自民新総裁に 福田康夫氏⑤ 福田内閣発足 | Main | 771中国の三面記事を読む(220)アン・リー監督最新作【ラスト・コーション】について③ 張愛玲批判(上) »