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768中国は見る(437)自民新総裁に 福田康夫氏④ 福田康夫氏は 日本をどう引っ張っていくか? (下)

Photo_8 ポイント:“温和な”福田氏の登場は、党内・朝野を一時的に緩和させるが、しかし政界の激動はおさまらず、“短命内閣”ということもなきにしもあらず

記者:安倍首相は、桜が散るように“パッと”首相の地位を降りてしまいました。  弱気になったのでしょうか? みんな驚いてしまいました。 また日本の政界のトップが登場したと思ったらすぐ退陣にはビックリするばかり――福田氏が順当に新首相になっても、日本の政治はまた“短命内閣”の宿命となるのでしょうか? これは日本の政界の最大の問題点ではありませんか?

周永生氏:そう言えるでしょう。 実際、私達のようにこうやって別の角度から、日本の政治を見ているとわかります。 たとえ総裁選の騒ぎが治まっても、変動要素は依然として予測できないものがあります――

注意しなければならないのは、自民党内部の派閥間の矛盾は依然としてあちこちにあることです。 今は、小泉純一郎のような強いリーダーがいません。 それと同時に、ますます強まる野党勢力は、与党を追い落とすチャンスを狙っています。 こういった点から見ると、今後数年、日本の政界は激動期が続くと思います。

福田氏を代表とする“温和派”の登場で、自民党内部の矛盾が若干改善され、政府と国民との鋭い対立も変わるかもしれない。 しかし、野党勢力は簡単に“政権交代”の最終目標を捨てることはありません。 もし衆議院が繰り上げ解散・総選挙となったら、また新しい政界再編が起こる可能性もなくはありません。

日中関係の新局面

Photo_9 ポイント:靖国神社を参拝せずと明言 福田氏は“親中”とは言えないが、“支中”(中国支持)を期待できる

記者:では、福田氏が発表した“希望と安心のくにづくり”の政権構想理念を外交面で表すとしたら--特に日中関係では、どうなりますか?

周永生氏:福田氏は、総裁選の討論の中で、しばしば“国連重視、アジア関係重視、日米同盟関係重視”を述べています。 これが“安心のくにづくり”の直接的な説明です。

安倍首相と麻生氏は、対北朝鮮外交で強硬な立場でした。 それに対し

福田氏は、ずっと対話の必要性を強調しました。 2002年、“日朝ピョンヤン宣言”調印の時、小泉・福田は国内の保守派から“対朝鮮軟弱派”と批判されました。 先日、福田氏はメディアに対し、自分の手で北朝鮮問題を解決すると明言した。

日中関係について具体的に見ると、福田氏は、安倍氏が“靖国問題”であいまい模糊とした立場とは異なり、彼ははっきりと、首相になっても靖国神社には参拝に行かないと言いました。 国家の首脳として、国際社会にこのように明確なメッセージを出したことは、不必要な誤解を避けると共に、これは一種の自信の表れでもあります。

また福田氏は、中国の政策、中国の国情についても詳しく知っており、右に偏っていないから、もし福田氏が首相になったら、日中関係はもっと深く進むと思います。 “親中”とは言えないけれど、少なくとも“支中”(中国支持)と、なってくれるだろう。

ポイント:福田氏が政権に就いてから“変調”することが、ないとは言えないが、日中関係については楽観的意識でいていいと思う

記者:多くの国の指導者の施政方針と施政理念については、当選後、施政政策が大きく違うことがあります。 自民党新総裁に選出後、日本も対内、対外で転換する可能性はありませんか?

周永生氏:もちろん完全に、その可能性がないとは言えません。 安倍内閣は総辞職します。 その主な要因は内政の失敗です。 私達が注意しなくてはいけないのは、安倍首相が当時主張した外交政策は、日本国民から歓迎されました。 安倍首相のこの理念と推進により、日中は“氷を破る旅”、“氷を融かす旅”が実現され、日中関係は急速に改善されました。 現在この関係は、まだ様々な困難を抱えていますが、日中関係の改善は両国人民の利益に合致するものであり、誰が当選しようと、国民の利益を無視することは出来ません。 ですから長期的に見て、日中関係については楽観的見方を持っていいと思います。

ポイント:日中関係はよい方向に向かいます。 ただ多少のトラブルはあるでしょう。 私達は“支中”“温和”の指導者が登場するからといって、長期的国際関係観点を放棄するようなことをしてはいけない。

記者:安倍首相は任期中、日中関係の改善に大変努力されましたが、残った問題も沢山あります。 これについてはどうお考えですか?

周永生氏:日中関係は世界でも非常に複雑な二国間関係にあります。 現在、日中関係は緩和されたところもありますが、両国間の懸案の問題は根本的に解決されていません。 ですから私は、日中関係は全体的にはよい方向に向かっています、ただ短期的な波乱に注意しないといけないと思います。 

福田氏は、日中両国はお互いの相違・不一致をよく見ないといけない、この問題の解決は決して簡単ではない。 双方がもっと努力しないといけないと言っている。 この言葉からは、少なくとも福田氏が将来に向かって日中友好の願いを続ける意志があることが伝わってくる。 私個人の考えでは、中日関係の中国側として我々は、将来の両国関係に戦略的な目を持つことも必要である――“支中”“温和な”日本の指導者が首相に登場するからと言って、長期的国際関係の考えも放棄してはいけない。 つまり、誰が日本の新首相になろうと、日中の国交政策は人によって変えてはいけない。 

記者:更に日中関係を推進するため、政治上の問題を突破する以外に、ほかにどういった面で努力したらいいですか?

周永生氏:最も大事なのは経済・貿易の協力と文化交流です。 以前私達はよく“政冷経熱”と言って、日中関係を形容しました。 しかし、経済も今は“冷”に変る状態になりつつあります。 注意しなくてはいけないのは、2005年以来、我国は西欧とアメリカの貿易額は20%の増加率が続いています。 日中貿易額は増えてはいますが、その幅はたった10%で、実質的相対量は下がっています。 これには大きなプロジェクト導入が必要です。 特に日中間の環境保護と省エネプロジェクトの協力が必要だと思います。 また両国の文化交流も強める必要があります。 民間の交流は国民の理解と認識を深めます。

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