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665中国は見る(373)馬立誠:歴史問題を中日関係の中心問題とすべきでない(6)

马立诚:历史问题不应成为中日关系的核心问题http://bbspage.bokee.com/gdft/mlc2007/01.htm
访谈时间2007525日 访谈地点:北京人民日

歴史問題を中日関係の中心問題とすべきでない

【マクロ的視点で歴史問題を見る時、国家関係での位置づけはどうすべきか? 馬立誠は、“歴史問題はそれをあるべき位置に置くべきです” 彼は、“法律と国家体制の観点からいうと、日本が戦争を起こした責任はもう清算されている”と考えている。

ブログ中国:歴史を清算しなければいけないという人がいます。 この点――たとえば日本の戦争責任の清算について、あなたはどのような見方をされていますか?

馬立誠:法律の観点からいうと、日本が起こした戦争責任の清算はもう済んでいます。 大体二つの重要なステップがありました。 

第一は、1946年から1956年にかけて10年にわたり戦犯裁判が開かれた。 日本に極東軍事裁判所が設けられ、また各被害国、交戦国で49の法廷が開かれた。 これらの法廷で、日本軍国主義者の戦争犯罪について清算が行われた。 死刑を言い渡されたのが全部で991名、無期懲役が491名、有期懲役が2946名だった。 そのうち、中国戦区の10の軍事法廷では、1946年から1949年まで2200件あまりの戦犯案件を審判した。 南京大虐殺の首謀者・向井敏明などは死刑を言い渡された。 1956年、毛沢東の指示により、中国共産党中央指導部は大陸で拘禁されていた戦犯に対し、寛大な政策を実施した。 最高人民検察院は3回に分けて拘置していた戦犯に対し、起訴免除の決定書を出した。 全部で1017名の日本の戦犯が起訴を免れ釈放された。 10年の裁判を経て、法律的に日本の戦犯の戦争犯罪の清算は一段落しました。

第二は、第二次大戦の後、アメリカ軍が日本を占領し、日本の軍国主義独裁体制を徹底的に粛清した。 そして、日本に民主法治の国家体制を作り上げた。 同時に、学術、思想、教育の面でも軍国主義を排除した。 例を挙げると、日本では長い間“愛国”という二文字は使うことができなかった。 このほか、日本の憲法の起草を手伝い、日本国憲法を制定した。

以上のような重要なステップを踏んだことで、日本軍国主義は実質的に清算が済んだといえます。

もとより、日本の少数の右翼達は、あきらめることなく折につけ、でたらめな理屈を並べ、戦争犯罪の否定、縮小を企んでいる。 これはドイツに依然として少数のナチス分子がいるのと同じだ。 彼等は決して日本の主流ではないが、我々は長期にわたり警戒する必要があります。 たとえば、日本の右翼が南京大虐殺の行為を否定するなら、我々も反撃します。 南京大虐殺は客観的事実であって、否定することは出来ないものです。 ところで、日本の右翼団体の人数は日本の人口の1%にも満たないものです。

ですから、日本社会での右翼の力を大げさに言ってはいけません。 ドイツに少数のナチス分子がいるからといって、ドイツの戦争犯罪が清算されてないなんて言えますか? これはまったく別のことです。 戦犯の戦争責任の追及、戦争を起こした国家体制の変更、民主法治の体制確立など、長い間に、日本に対する清算は終わったのです。

ブログ中国:歴史問題を両国国家の関係の中で、どのように位置づけるべきだとお考えですか?

馬立誠:中日両国の歴史問題は、両国関係の中心問題ではないと考えます。 何人かの外交界の先輩が言ってます。 もし歴史問題を必ず一番に置き、中心問題とするんだったら、フランスとドイツはうまくいきません。 ロシアとドイツもうまくいきません。 ましてやイギリスとフランスはうまくいかないでしょう。 イギリス、フランス両国の間には百年戦争がありました。 互いに殺し合い、領土を奪ったりと、深い恨みがあったはずです。 要するに欧州の流血の戦争の回数は、アジアよりはるかに多いのです。 言い換えれば、彼等の恨みはアジアよりもっと多いと言えます。 欧州・数十の国々が歴史上起こした戦争は、人類最大の大災難というべきものです。 しかしこれらの国々は現在はうまく付き合っています。 イギリスとフランスの間、フランスとドイツの間は、いずれも中国と日本の衝突よりもっと多いものでしたが、彼等は歴史問題を中心的位置には置かず、現実第一、歴史は第二としています。

今日、フランスとドイツは欧州の中心となっています――彼等の歴史問題は中日の歴史問題より多いはずです――今日、彼等が一緒に同席できるのは、理性的に国家関係を見ているからです。 フランスは、ドイツに今なおナチス分子がいるからといって、ドイツと戦争だなどと騒ぎません。 同じことで、歴史問題を中日関係の中心問題とすべきではありません。 日本戦犯の戦争犯罪を清算した後は、少数右翼を見守る必要がありますが、同時に我々は、現実の問題と現実の互恵関係の方が重要です。 両岸統一堅持、中国の現代化目標を実現することが、中国の一番の利益だと、私は思います。

中日両国は、“合则两利、斗则两伤”(協力すれば両国に利益をもたらし、 仲たがいすれば共に傷つく)の戒めの言葉を、しっかりと心に刻み、努力して互恵協力の友人関係を築き上げ、世世代代、友好関係を続け、平和を守り、共に発展を目指し、一日も早く自由貿易区を作り、国民の生活の質的向上に努力することだ。 中国についていうなら、このような環境の下、チャンスをつかみ、日本及びその他の先進国の経験を学び、出来る限り早く、現代化建設に努めること。 これら中日両国の間の現実問題を第一の問題として位置づければと、私は考えます。

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