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662中国は見る(370)馬立誠:歴史問題を中日関係の中心問題とすべきでない(3)

马立诚:历史问题不应成为中日关系的核心问题http://bbspage.bokee.com/gdft/mlc2007/01.htm
访谈时间2007525日 访谈地点:北京人民日

ブログ中国:今年の二つの大会(第10期全国人民代表大会第5回会議、政治協商会議第10期全国委員会第5回会議)期間中、社会科学院の学術委員が、人民代表大会に“漢奸言論処罰法”制定を提案しました。 このことを、どう思われますか?

馬立誠:笑っちゃいますね。 まず“言論罪”は、憲法に抵触しますよ。 憲法は、国民の言論の自由を保障しているんですから。 第二に、何が“漢奸言論”なんです? 譚嗣同の言論も漢奸言論だっていうんですか? 唐君毅の基準によって漢奸言論を分けるんですか? 今どこが我国を侵略するって言うんですか? クラークの話は、“米奸”言論ではないか? 八路軍に投降した日本兵は“日奸”ではないか?

その提案した先生は、袁偉時を非難し、漢奸の帽子を袁偉時の頭に載せたいんでしょう。 袁偉時は、1987年出版した“中国現代哲学史稿”(上巻)で中国学術界から中国現代哲学研究の基礎的作品と認められた。 この本は、関係分野の研究の規模を拡大したもので、中国哲学研究の最重要著作とされています。 袁偉時は、中国の文化発展と建設に多大の貢献をしました。 その提案をした先生にお尋ねしたい。 あなたは、中国文化に一体どんな貢献をされたんですか?

中国の歴史上、勇敢に開拓に当たった改革者は、漢奸の汚名を着せられた。 たとえば“老残遊記”の作者・劉鶚は、外資を導入して工業を開設することを提案し、漢奸と言われた。 こんな愚かで無知なことを続けてはいけない。  もしあなたが袁偉時の文章に意見があるなら、普通に討論を展開し、みんなも自由に発言すればいい。 それでこそ、新しい物が作り出され、発展があるのだ。 最初っから、あいつは漢奸言論だといって、棒や帽子が空を舞うようなことは、張春橋流の名残を受け継いでいるものではないか? 全国政治協商会議が、この提案を拒絶したのは全く正しかった。 もし、このようなやり方が目的を達していたら、間違いなく中国の法治を損ない、国民の言論を抑圧し、改革を押しつぶし、改革に打撃を与えることになったろう。 だが実際は、この提案者の論理は、彼のすべての行為が、中国の改革開放と国家利益を損なうもので“敵対勢力に利するものだった”。 よって彼の言論は漢奸言論に列せられるものだ。

ブログ中国:あなたは、日本へ何回行かれましたか? 日本民族の特徴の一つに“過敏症”があるという人がいます。 よく比較されたと思いますが、中日両国の民族主義についてそれぞれの特徴は、どんなものがありますか?

馬立誠:私は日本へ一度行ったことがあります。 ある人が、お前、日本へ行ったんだったら、日本は、ああだこうだと書かないのか?

私はこう答えました。 マルクス・エンゲルスは一度も中国へ来たことがないのに“マルクス・エンゲルス 中国論”という本がある。 これはどうして書けたのか? レーニン、スターリンも中国へ来たことがない。 彼等もそれぞれ中国を論じた著作がある。 長い間、彼等が中国を論じた著作は、中国革命を指導する読み物となった。 これはどうしたことだろう? アメリカの学者ベネディクトも、日本へ行ったことがない。 だが彼女は“菊と刀”を書き上げ、日本を紹介し、世界的名著となった。

私は日本へ行きました。 だから、(書けない理由の)根本の問題は思考能力にあります。 李敖は大陸に来ただけで、台湾を離れたことはありません。 しかし彼は、ほかの多くの国のことを論じた文章を書いています。 彼は、まったく出国する必要はない、台湾にいて世界各国のことがわかると述べています。 これも一理あります。 現在のように情報が発達していると、情報のチャンネルが多方面から得られ、それを使う能力があり、心掛けがあれば、研究を進めることが出来ます。

世界の民族主義には共通点があります。 日本の民族主義にも感情的で、道理がわからず、極端で、日本にとって有害なのがいます。 たとえば石原慎太郎と少数の右翼。 私は、“対日関係の新思考”という文章の中で、彼等を批判しました。 また別の著作の中でも批判しています。

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