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612中国は見る(345)テレビ報道番組「日本見聞記」(23)――渡辺恒雄③

《岩松 日本を見る》:読売新聞会長渡辺恒雄 独占インタビュー

2007032019:37 岩松看日本:对话读卖闻总裁渡恒雄Photo_1261

http://www.sina.com.cn CCTV-岩松看日本

白岩松:あなたは、安倍首相に対しても靖国神社を参拝しないよう話され、もし行くんだったら千鳥ヶ淵にしなさいと言われたと伺いました。

そうであれば、この問題、もっといい解決方法があるんではないですか?

Photo_1266 渡辺恒雄:安倍総理が首相に就任する前、私はしょっちゅう会ってました。 首相になってからもよく会っています。 でも首相になってからは、会ったこと全部バレちゃいます。 マスコミが張り付いてますから。 以前会ってた時には、いつも“靖国神社には絶対行きなさんな”って言ってました。 当時、安倍さんがこの話を持ち出した時、私は、“歴史上の戦争ってものは、間違いなく国と国の間で衝突があって起こる戦争です。 でも歴史の過程を見ると、必ずこの戦争には道義的決着がつけられています。 問題が決着した後、新しい関係が再生されるのです。 これは必要なことです” 安倍さんは私の話を聞いた後、安倍さんなりになんか悟ったようでした。 私は、安倍さんは過去の歴史問題について決して理解しているとは思いません。 だって、安倍さんのおじいさんが戦犯(容疑)なんですから。 安倍さんは自分のおじいさんが大好きで、だから第二次大戦を肯定するような考え方を持ってるんです。 しかし私の話を聞いてから、確かに、一度も靖国神社へは行ってません。 この点は、やっぱり変わったなと思います。 

Photo_1262 千鳥ヶ淵には墓地があります。 

千鳥ヶ淵墓苑の中は、戦争が終わった当時、中国の東北地区(満州)(を含む海外の戦場)で亡くなられたおよそ35万人の遺骨が、この千鳥ヶ淵墓苑に納骨されています。 この中には、戦犯も戦争の発起人達もいません。 ですから私は、時々、この墓地に行きます。 菊の花を買って供えます。 この墓地には本当の骨が納骨されています。 でも靖国神社には人の骨なんかありません。 あるのは、一枚一枚名前が書かれた紙切れだけです。 その中にはA級戦犯など処刑された戦犯の名前の紙切れもあります。

解説:安倍晋三は首相就任後すぐ、中国の北京と韓国ソウルを訪問し、この二つの重要な隣国との関係修復を図った。 これにより、日中両国の5年に亘るこう着状態が打開された。 しかし靖国神社は相変わらず、日本とアジア各国との関係の中で、もやもやした存在である。 靖国神社をすっきりと解決するため、渡辺恒雄氏は、国立の追悼施設を建てることを主張している。

白岩松:なぜこのように考えられたのですか? またそれは問題を解決できるものですか? 教えてください。

Photo_1267 渡辺恒雄:武道館の傍に北の丸公園という大きな公園があります。 この北の丸公園はとても大きな公園です。 私の考えではここに追悼塔を立てたらと思います。 この追悼塔には戦争の犠牲者、日本人や国外の人も入れます。 ただし戦犯は入れません。 そうすれば場所は広いし、いPhoto_1263 ろんな式典を行うのにも便利なところです。 

白岩松:可能性は大きいとお考えですか?

渡辺恒雄:可能性は大きいと思います。 というのは現在の靖国神社には、遊就館の存在もあり、歴代の総理も参拝にいけません。 このような追悼塔を建てるには、国民の総意として認められるような雰囲気作りが必要です。でも私個人としては、やはり千鳥ヶ淵墓苑を提案したいと思います。 そこには35万柱という多くの犠牲者がおります。 また回りには国有地があり、それを全部千鳥ヶ淵墓苑の土地とすれば、式典を開くのにも都合がいいものとなります。 アメリカのアーリントン国立墓地には、第一次、第二次大戦、朝鮮戦争などの犠牲者の遺骨が埋葬されています。 千鳥ヶ淵墓苑には35万柱があります。 それに墓苑内には、昭和天皇から下賜された金の骨壷があり、その中には戦没者の骨が納骨されています。 ですから私としては、この千鳥ヶ淵墓苑にこだわりたいんです。

Photo_1264 解説:《読売新聞》は《検証 戦争責任》のシリーズ記事を一年余りかけて連載した。 渡辺恒雄氏は、「戦争責任検証委員会」

を組織して陣頭指揮で、日本の戦争の歴史をあきらかにした。 このシリーズの中で、日本の戦争指導者が、人命を塵あくたのように扱い、時には“古い靴”を捨てるように、日本人の生命をも犠牲にしていることが明らかとなった。

さて今、日本のマスコミの世界では地殻変動が起こっている。 これまで日本で最も影響力のあった五大紙のうち、靖国神社参拝に反対していたのは三紙だったが、《読売新聞》の転向により、今や靖国神社参拝を支持しているのは《産経新聞》だけになってしまった。

Photo_1265白岩松:あなたは、読売新聞紙上で2005年から06年にかけて、一年近く、《検証 戦争責任》シリーズを発表し、出版もされました。 この一年の仕事を終えて、反響はどうだったでしょう? またどういった感想を持たれましたか? 何か結論といったものございますか?

渡辺恒雄:私は以前、政府が憲法改正に踏み切らない時、私は新聞紙上に憲法改正試案を発表したことがあります。 また

個人情報保護法案・人権擁護法案に対する修正案や行政改革に対する試案、社会保障改革に対する試案も発表しました。 これら試案を新聞に発表した後、基本的状況は、この試案の方向で進んでいます。 ですから今回、私達が《検証 戦争責任》を一年間連載したことで、政府としてもこの社会的意見を無視することはできないでしょう。 その後、政界(自民党、民主党、社民党)の首脳達も、私にこの方面の説明や解説を頼みに来るようになりました。 だから思うんです。

あんた方政党は一体何をしているんだ? 私達メディアが動き出してから、その後を追っかけているだけじゃないか。 私は今、そう思っています。

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