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613中国は見る(346)テレビ報道番組「日本見聞記」(24)――渡辺恒雄④(完)

《岩松 日本を見る》:読売新聞会長渡辺恒雄 独占インタビュー

2007032019:37 岩松看日本:对话读卖闻总裁渡恒雄Photo_1268

http://www.sina.com.cn CCTV-岩松看日本

Photo_1269 白岩松:私が靖国神社に行った時、靖国神社の責任者の方が書面で、“去年の靖国神社参拝者が、500万を超しており、そのうち若い人の数が急激に増加している”と教えてくれました。 こうした変化について、あなたもご存知だと思いますが、あなたが心配し、考えられていることは何でしょう?

渡辺恒雄:最近、新聞などメディアが、靖国神社に関する問題をしょっちゅう報道しているから、多分、若い人も好奇心を持ったのでしょう。 それで靖国神社ってどんな所か見てみたいと思ってるんです。 本当に参拝行く人なんていませんよ。

Photo_1270 解説:渡辺恒雄は以前こう発言している。 靖国神社は、ただ新聞の焦点になっているだけで、歴史問題こそが問題の核心であり、本質である。 日本人は歴史を真剣に検証し、世界に受け入れられる反省態度を見せるべきだ。

白岩松:現在の若い人にとっては、ただ遊就館に行くだけ、靖国神社に行くだけでしょう。 若い人達にとっては、あの歴史の経験がないから、戦争とは勝ったり負けたりとか、正しいとか間違っているとかといったものでしょう。

あなたは、あの歴史を経験されています。 記憶にある戦争ってどんなものですか? 戦争をどうお考えになりますか?

渡辺恒雄:第二次世界大戦を私は“昭和戦争”と呼んでいます。 とてもひどいものでした。 まったく勝てる見込みがなく、ただ帝国主義の野心を見せようとしたものです。 そんな戦争です。 犯罪的な、許せない戦争ですよ。

でも、世界の歴史はみんな戦争の歴史なんです。 戦争がない期間なんて本当に短いものです。 歴史上起こった数多くの戦争は、もういずれも過去のものです。 誰が良くって、誰が悪い、誰が正しくって、誰が誤っているなんて、これについては、さっきも申しました通り、道義的に決着が付けられていますし、必ずうしなければいけません。 第二次大戦は、私自身体験者であり、私はまだ生きています。 それだからこそ思うのですが、第二次大戦の道義的決着はまだついていません。 私が生きている間に、日本の国として表明してもらいたい。 たとえば安倍首相と胡錦濤さんが会って、この問題などを解決してくれたらいいのですが。 私達は、このような雰Photo_1271 囲気作りのため、周辺の環境作りというか基礎作りをやります。 たとえば私達の新聞社では二冊の本を出版しています。 この二冊は英文でも出版しました。 私は、中国語でも出版したいと考えています。 この本を通して、中国の人が、日本の国民がどのように反省しているか、わかって貰えるだろうし、その上で中国の人達が、私達に対して出す罰は甘んじて受けたい。

白岩松:あなたは以前、個人としても国としても、中国や韓国に受け入れられる、戦争に対する反省をしなければいけないと、発言されたことがあります。 日本はどのような反省をしたら、中国や韓国などの国に受け入れられると思いますか? あなたのお考えをお聞かせください。

Photo_1272 渡辺恒雄:賠償問題とか経済上の問題は韓国とは済みました。 中国は賠償については放棄しました。 北朝鮮は、多分賠償請求を出すでしょう。 或いはもっと多くの賠償要求が出るかもしれません。 私自身は賛成できません。 相手側が許してくれるなら、金をいくらでも払うというやり方には反対です。 もちろん経済的賠償は大切だと思っています。 またもう一つの反省のことですが、あの南京大虐殺の問題については、私は3万でも、30万でもいいんだが、この行為は事実としてあったと思います。

白岩松さん、中国のメディアの人として、日本に、どうしてもらいたいと思いますか?

白岩松:若輩者として、未熟な考えを述べさせていただきます。 たぶん、多くの中国人は、ドイツが第二次大戦と向き合って取った態度が、この問題を解決し、ほかの国々の人達の許しを得たことを見ております。 私は、みんなこういうことを期待していると思います。 日本もドイツと同じように、真剣に歴史認識を持ったなら、すべて過去のことにできると思います

渡辺恒雄:私がもし総理大臣だったら、もちろんなれるわけないし、こんなこと言ってもしょうがないけど、もし総理大臣になったとしたら、私もドイツのように、さっさとこの問題を片付けますよ。

Photo_1273白岩松:実際のこと言って、ほとんどの中国人は、ただ本心を知りたいだけです。 ですから日本が過去の行為について、しっかりした判断をするなら、お互い仲直りができ、過去のことは過去のこととなると思います。 そして共に前へ進むことができます。

解説:1980年3月29日、渡辺恒雄は北京へ来たことがある。 鄧小平の取材で訪れたもので、その時の会見は、彼に強い印象を残した。 27年後の今も、渡辺恒雄は未だその時の会見の模様を忘れることができないという。 日本人は、誠意を持って近代史の真相を検証し、中国人の理解を求めなければいけない。 でないと中国の指導者も日本と良好な関係を築けないと彼は言う。 このことを日本の政治の指導者はわかっていない。 何もしないんであれば、日本のメディアがそうしなければ-------

しかし、渡辺恒雄の歴史問題での転向に対し、日本の右翼勢力の一部が激怒し、彼を脅迫する者まで現れた。

白岩松:これからもっと発言されなければならない時、ちょっと心配なんですが、この二年くらいの間に、右翼からいろいろとあったようですが?

渡辺恒雄:ありました。 たとえば脅迫の手紙ですね。 こんな内容です。 “お前の周りは警備が厳重だから、殺すことができない。 しかしお前の子供が、どこで仕事していて、毎日どうやって出勤しているか、俺達は知ってるからな”といったものです。 私は今、80です。 19歳の時、兵隊になり、その時俺の人生は19で終わりかと思ったものです。 しかし、私は80年も生きてしまいました。 だから、私は十分長生きしたと思っています。 ですから右翼が私を刺しに来たって、どうってことないです。 私のこの気力で話してやります。

白岩松:最後に申し上げたいことがあります。 私は一中国人ですが、また同時にメディアの人間として、あなたを尊敬しております。 あなたがなさっていることは、日本の良心であるばかりか、メディアの良心とも言うべきものです。

渡辺恒雄:今後とも日中友好に、お役に立てればうれしいことです。

白岩松:有難うございました。 これはささやかな贈り物です。 お受け取りください。 2008年に、北京オリンピックに来られることを希望しております。 これは吉祥の品物で、先生とご家族のお幸せを願うものです。

渡辺恒雄:きれいですね。 日本の子供が喜びそうなものです。 中に、野球もありますね。

白岩松:私は大学にいた時、投手をやってました。 その後、私は今も投手だなと感じることもあります。 でも今投げてるのは(時事)問題ですが。 大変長いことお邪魔いたしました。 申し訳ありません。

有難うございました。 さようなら。

北京でまたお会いしましょう。

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