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日中「歴史共同研究」で相互理解の増進を図る

中日历史共同研究谋求增进相互理解 2006-12-25 09:16:00

来源:南方报业网 网友评论11条进入论坛

No2_017_2 先日来、日中メディアから「日中歴史共同研究」正式発足のニュースが流れ、研究会に参加するメンバーの名簿も発表された。 12月26日、日中双方は北京で初会合を開いた。 注目すべきテーマの討議が正式にスタートした。 日中の学者が今日一堂に会したが、この先は容易ではない。 

No2_019 2002年に、日中は歴史研究問題について事前準備をしていた。 しかし小泉純一郎首相の靖国神社連続参拝により、日中両国の首脳訪問は中断してしまい、歴史研究の話もストップしてしまった。 今年10月、安倍晋三首相の訪中の際、胡錦濤主席と年内に「日中歴史共同研究」を再開することで意見の一致を見た。 そこで日中双方は、日中両国からそれぞれ10名の学者を選出し、学術委員会を作り、「古代史」と「近現代史」の二つの分科会を設け、日中双方が順番に座長を出すこととし、「日中平和友好条約締結30周年」にあたる2008年中に、研究成果を発表を目指すことを公表した。

これより以前に、日中韓三国の学者の共同研究、編纂による「東アジア三国の近現代史」や日韓両国の歴史の共同研究などの試みもあったが、東アジアの二つの重要国の政府が先頭に立ち主導し、このような大規模な学術共同研究をすることは初めてのことであり、その意義は純粋学術研究の範囲を超えるものであり、日中両国並びに国際社会の大きな関心を呼んだ。 この研究が順調に進行し、成功を収めることが出来るかは、日中二つの国がどのような意識で21世紀を共存していくかに関係するばかりでなく、その波及効果は東アジア地域また全国際社会にも及ぶといっても過言ではない。

_012_1 日中国交正常化34年の歴史が明らかにしているように、両国国民の間には、歴史問題の認識に大きな隔たりがある。 これは客観的事実である。 私達はまずこれを認め、向き合わなければならない。 この隔たりの原因は複雑なものがあり、歴史や文化によるもの、異なる社会制度、意識形態によるものなどあるが、特に「冷戦」と「冷戦後」の厳しい、目まぐるしい政治情勢、局面の動きが大きく影響している。 

日中両国関係は最初の短い蜜月が過ぎると、長い摩擦時代が続き、お互いが邪推しあったり、非難したり、ついには双方顔を合わせない様になってしまった。 「鶏や犬の鳴く声が聞こえるほど互いに近い距離にありながら、まったく往来しなくなった」状態だ。 日中関係はまだ依然として一人前とは言えない。 少なくとも「成熟」とは言い難い。

その中の一つの重要な要因として、歴史認識問題がある。 歴史認識は、一体国境を超えることが出来るのだろうか? 「友好」という情誼だけでは、歴史認識の距離を縮めることはできないと感ずる時、両国国民は失望感を覚える。 そればかりか歴史認識の問題は、ある種の感情を誘導することがあり、更に進むといわゆる「政冷経熱」のような構造的矛盾にまで発展してしまい、両国関係の政治的基盤を揺るがし、安保、経済、貿易など国家の根本的利益の方向にまで影響が及び双方共倒れになってしまう。 このような状況は、また逆に双方の民族主義、社会思潮そして相互の対立を生み、「経熱」の過程で出てきた多くの共同戦略利益チャンスをもムザムザ失ったり、台無しにしてしまい、両国社会の有識者達をいらだたせることになった。

山重水複 柳暗花明(暗澹たる状況から一転希望が見えてくる:陸游:遊山西村詩より)

安倍首相訪中により転機を迎える。 10月行われた両国首脳の北京会談で、双方は「日中共同プレス発表」に署名し、「政治と経済という二つの車輪を力強く作動させ、日中関係を更に高度な次元に高めていく」ことで意見の一致を見た。 私達は喜んで見守った。 3ヶ月もしないうちに、政治、経済、防衛、文化など各領域で、両国の各レベルとの交流、協力関係が具体化され、活性化され、今や続々と順番待ちのような活況を呈している。

特に共通の関心事である歴史問題について、双方手を携えて歴史問題を共同研究テーマとする意義は大きい。 共同研究の目的は、いわゆる「歴史に対する客観認識」で、研究の深化を通じて、相互理解の増進を図るだけでなく、歴史の相違を小範囲に抑え、歴史観の違いを回避せず、大げさにしないことだ。

_014_2 この形式で、両国関係の「政治障碍」だった靖国神社問題を共同の研究対象として「客観化」すれば、現実の障碍の危険に対し適切な処理ができることになる。 

国と国の関係において、安全、経済、貿易、文化、人的交流など各方面を総合的、有機的に構成するものの中に、歴史問題もその中の一つとして含まれる。 必要であるが、絶対条件ではなく、全部というわけではない。 両国関係が全面的、多面的に発展する中で、 発展しながら一方で論争する。 また双方行き来する中で衝突したり、囲碁を打ったり、試行錯誤を繰り返しながら交流する過程の中で、本当の成熟さ、理性を持った歴史価値観が芽生えてくるのだ。 私達はそうした期待を持って、出来うる限り辛抱強く理解していきたいと思う。

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