« 353 中国は見る(178)  北朝鮮ミサイル 福田康夫を倒す 【下】 | Main | 355 中国の三面記事を読む(74)  世界各国老人事情 »

354 中国の三面記事を読む(73)  “三光”という言葉を知っていますか? 《上》

杭州の日本企業“三光”を商標登録申請 民族蔑視と非難を受ける

2006-08-10 03:16:06 杭州日本企业申请三光为商标被指民族歧视

来源:现代金报 网友评论39条进入论坛

日本企業が“三光”の商標登録申請

公告期間中(認可まで後18日) 杭州の商標事務所から異議申し立て

新聞社の無作為街頭調査 市民からも「ノー」の声

昨日朝、杭州市の裕佳商標事務所の馬社長が、いつものように出勤すると商標登録画面を立ち上げ、眺めているうち驚くべきものを見つけた。

馬社長は、「私は毎朝習慣として、どんな商標登録の申請公告があるか見ています。 私の顧客が関係しているかもしれないからです。 その中で思いがけなく“三光”という商標が目に入ったのです。 しかも日本の会社が登録申請しているのです。 この公告の締め切りまで、あと18日ということもわかりました。 歴史を知っている中国人なら、“三光”という文字を見たらピンとくる筈です」

一商標事務所が異議書を提出

馬社長の調査では、福見産業株式会社が2004年1月2日に“三光”の商標登録申請を行い、2006年5月28日に公告手続きに入った。

もし3ヶ月の公告期間内に異議を申し立てる人がいなかったら、この日本の会社は2006年8月28日に登録証明を取得できるという。 この日本企業は“三光”を“薬、薬物飲料、医用栄養品”として商標申請し、中国国内で広く販売しようと計画していた。

日本企業が故意にこの文字を使用したかどうかはさておき、外国で活動する企業として不快な意味合いを持つ語彙を、商標とするのは適当ではない。 我国の商標法第十条第六項の規定に、“民族差別的な表示を示すものは、商標として使用することが出来ない”とあり、第八項の規定には、“社会主義の道徳を害するもの、またその他悪い影響を与える表示は商標として使用することが出来ない”とあり、どの条文から見ても、商標局は“三光”商標の申請を許可すべきでない。 馬社長は更にこう述べた。 “今現在、「三光」商標の公告終了まで18日間ある。 昨日、当事務所は資料を集めて、同商標に対して異議申し立てを行った”

しかし馬社長が、今一番心配していることは、彼の異議に対し相手側も弁明する。 もし勝てれば商標局はこの商標申請を撤回する。 しかし、もし負けたら商標局はこの商標登録を許可することになる。 だから異議申し立てははっきりした観点で行わなければいけない。 これは今までの異議申し立てとは違い、難しいものだった。 馬社長は深思熟慮の末、商標局にこの商標は悪い影響を与えるものとして、自ら書いた異議申立書を提出した。

記者も国家商標局が公表した商標公告2006年第20期総第1025期第113頁に、この“三光”の商標公告を見つけた。 公告の公示開始期日は2006年5月28日、公示終了期日は2006年8月28日となっており、同商標の使用商品の範囲は「薬、薬物飲料、医用栄養品及び医薬製剤」となっていた。

代行会社 “顧客の要求なので仕方がない”

記者は昨日、この商標登録を代行した上海専利商標事務所有限公司に電話した。 同社は、“この商標は顧客から依頼を受けた。 顧客の要求なので、仕方がない。 この商標は中国ではまだ商標登録がなかったので、顧客は登録できると思ったのでしょう。 私は商標法に違反はしてないと思っています。 もしそうでなくダメなら、商標局が許可しないでしょう。 最初依頼を受けた時、お客さんの目的がはっきりしなかったので、ああいった形で申請しました”

中国の商標協会専門委員会の責任者は、“ただ「三光」という文字だけなら、第一印象で「三光政策」に結びつけることはないでしょう。 でも、この登録しようとする企業が日本の会社ということになると、人によっては感情的に受け入れられない人もいるかもしれません。 でも、もしシンガポールの会社が登録するとしたらどうですか? 「三光」というこの言葉は、見方によって違う理解が出来るということです” 商標事務所が異議を申し立てたということについて、この責任者は、“それは問題ありません。 異議は誰でも出来ますから”

ランダム調査 「市民の答えは反対」

記者はこの問題を何人かの市民に取材してみた。 記者がこの事件の概要を話し、市民から意見を訊いたところ、みんなそんなの認められないとの回答だった。 

楊さんは記者に対し、“個人じゃ、こういった情報に触れる機会がないから、この「三光」という言葉が商標登録されるなんてみんな知らないでしょう。 でも今、商標事務所の人が見付け、異議申し立ててくれたことはうれしいことです。 もしずっと誰も知らず、異議申し立てする人もいなくて、登録されてしまったとしても、私はこんな商標の商品なんか絶対に買いませんよ。 でも、異議申し立てする人がいて良かった。 私も異議申し立てに加わりたいくらい”

何小姐は、“日本の会社がこんな商標を登録する目的がわかんない。 この会社は一体なんのつもりかしら。 中国人だったら誰だって、この文字がどんな意味を持っているか知ってるわよ。 中国人はみんな、こんな商標が登録され使用されるのに反対だと思うわ”

この問題について、現代金報新聞の読者でいろいろなご意見お持ちの方いらっしゃると思います。 金報ホットライン56161916までご連絡ください。

【関連資料】

“三光政策”(三光作戦ともいう)

歴史の資料によれば、1937年7月7日(盧溝橋事件)、日本は中国との全面戦争に突入した。

日本の中国侵略戦争中、華北(北京・天津両市と河北、河南、山東、山西を指す)で“三光政策”という“治安強化作戦”が実施された。

1938年10月から1940年10月までの間、日本軍は主力軍を次第に解放区に移動させ、50万もの兵力を動員し、八路軍が活躍していた華北地区で1000人規模の掃討作戦を100回以上行った。 毎回掃討の際、抗日根拠地の住民に対し、“殺光、焼光、搶光”(殺しつくす、焼きつくす、奪いつくす)という残虐な行為を行った。 これを“三光政策”と呼んだ。

この政策で、1943年だけでも、日本軍は3ヶ月で住民の家10余万軒を焼き払った。

はっきりした統計ではないが、1941年から1945年の抗日戦争勝利まで、華北の抗日根拠地では、日本軍の“三光政策”の暴虐により、河北省唐山市豊潤の潘家峪のような虐殺事件が数限りなく行われた。

晋察、山東、熱遼などの七つの解放区の統計によると、抗戦8年の間、殺害、虐待、傷病により死亡したもの、320万人、捕虜となったもの(多くは兵隊)276万人。 牛、ロバ、ラバ、馬などを強奪、殺害されたもの530万頭。 豚、羊などの損失4800万匹。 焼失家屋8950万軒。

|

« 353 中国は見る(178)  北朝鮮ミサイル 福田康夫を倒す 【下】 | Main | 355 中国の三面記事を読む(74)  世界各国老人事情 »

中国関係」カテゴリの記事

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88988/11425719

Listed below are links to weblogs that reference 354 中国の三面記事を読む(73)  “三光”という言葉を知っていますか? 《上》:

« 353 中国は見る(178)  北朝鮮ミサイル 福田康夫を倒す 【下】 | Main | 355 中国の三面記事を読む(74)  世界各国老人事情 »