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270 中国は見る(138)  アメリカ下院委員長 靖国神社参拝を懸念

小泉首相の議会演説拒否を要請

2006-05-16 11:45:08 美资深议员要求众议长不要邀请小泉到国会演讲 来源:新华网友

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アメリカ下院議員国際関係委員会ヘンリー・ハイド委員長のスポークスマンが15日、明らかにしたことによると、ハイド委員長がデニス・ハスタート下院議長に対し、小泉首相が6月訪米した時、アメリカ議会で演説することのないよう要請したという。

ハイド委員長は今年4月書簡を送り、その中で、小泉首相の靖国神社参拝に懸念を表明した。 小泉首相は靖国神社に何回も参拝を続けている。 もし小泉首相を議会に招いて演説させるようなら、それは“不適当”だとしている。

手紙の内容については詳細を明らかにしなかったが、第二次大戦に従軍したことのあるハイド委員長は、書簡の中で、アメリカ政府に対し、小泉首相が議会で演説を行った後、靖国神社へ参拝しないことを確約する保障の取り付けを求めたと言う。 ハイド委員長は靖国神社への参拝行為は第二次大戦のつらい記憶が残っている世代のアメリカ人に対する公然たる辱めであり、議会の演壇に対する侮辱だ。 靖国神社は東条英機元首相等A級戦犯を祀っている。 昔、日本が真珠湾を攻撃した時、ルーズベルト大統領は議会で対日宣戦の演説を行った。 小泉首相が同じ場所で演説し、その後、真珠湾攻撃を命じたA級戦犯東条英機等を祀る靖国神社に行き敬意を表することは、アメリカ議会の顔も汚されることになる。 真珠湾の記憶を忘れていない世代にとっても、小泉首相が議会で演説した後、靖国神社に参拝することは最大の侮辱だ。

小泉首相は、来月6月退任前に最後のアメリカ訪問をする。 日米両国政府の手筈により、小泉首相は6月下旬ワシントンへ行き、ブッシュ大統領と駐日米軍再編、軍事協力、北朝鮮問題、対中国関係などの問題を討議することになっている。 小泉首相は6月18日国会休会後、出発する予定。 その時には、ブッシュ大統領は元首待遇で小泉首相を接待し、ホワイトハウスで晩餐会を催す。

小泉首相はアメリカの上下両院で演説する初めての日本の首相として、日米関係の緊密さをアッピールしたい意向だという。 しかし、規定によるとこの演説には、アメリカ上院下院の同意がなくてはならない。 従って、下院のハスタート議長がハイド委員長の提案を受理するか、日本側の関心を集めている。 

その一方、日本側ではこの書簡の動きに対して小泉首相はアメリカ議会で演説を行う予定はない。 安倍晋三官房長官は“首相は初めからそんなつもりはないし、そんな願いを表明したこともない”

しかし共同通信社は、日本政府には確かにアメリカ議会での演説の可能性を検討したことがあったとしている。 今まで日本の首相の誰もがこのチャンスを手にしていないからだ。 

ところがアメリカ議会筋の話によると、アメリカ側は日本政府から小泉演説についての正式申請を受けていないという。 しかも現在多くの議員が小泉首相の靖国神社参拝に懸念を表明しており、この雰囲気の中では、恐らく演説の手配は不可能だろうという。

次期首相候補者の安倍晋三は16日、記者会見で“首相の靖国神社参拝についての真意が理解されていないのであれば、参拝の理解を得られるよう努力しないといけない。 しかし多くのアメリカ議員は信仰の自由を理解しており、批判はしていないのではないか。 この批判は少数意見だと思う”

日本政府と自民党など与党は、この件が日米関係に影響はないとしているが、情報筋の話では靖国神社問題は次期総裁選の大きな焦点になっていくだろうと見ている。 またポスト小泉候補の中で、靖国神社参拝を主張する穏健派政治家福田康夫が、先日アメリカから破格の“待遇”を得たことは、この件と関連しており、アメリカの小泉後の靖国神社問題に対する微妙な態度の表明とも見られるという。

これまで参拝問題のことを言っている国は中韓2ヶ国だけだと言っていた小泉首相、先日はスエーデンでいきなりペーション首相から、靖国問題に関連して“日中両国はアジアの大国である。 両国の友好交流は重要だ” と忠告された。 アメリカの議員の声といい、スエーデン首相の発言といい、国際社会が日本の首相の靖国参拝に反対する動きが加速されている証にほかならない。 

しかも日本国内では政界、メディアのほか経済界からも反対の声が出始めた。 5月9日、経済同友会は日本の主要経済団体の中で一番先に、首相の参拝に反対表明した。 同会の北城恪太郎代表幹事は更に“ポスト小泉も参拝すべきでない” と明確に述べた。

小泉首相は一向に臆することなく、隣国のこともまったく歯牙にもかけない。 今年9月退任前に最後の“約束履行”---------2001年総裁選の時、“必ず終戦記念日に靖国神社を参拝する”との公約を果たすべく機会を狙っている。

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