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269 中国は見る(137)  日中間の誤解について 【上】

日中交流会の現場で:日本人と中国人の対話 (上)

2006-05-06 17:07:49 主题:中日交流会现场、日本人与中国人的对话

本文网址:http://bbs6.news.163.com/board/rep.jsp?b=zhongri&i=490073

中国に関心のある日本人が設立した民間団体――日中交流クラブ。 同クラブは日本政府(内閣府)の認定を受けた「特定非営利活動団体(NPO法人)である。 日中交流クラブの数十名の会員が池袋付近の青年館で“日中間の誤解について”というテーマで討論を行った。 自分の経験を通じて日中両国の違いや誤解が生じる原因を探ろうというものだ。 これら観点は日中関係を理解する上で一定の参考になるものだ。

討論者:日中交流クラブ会員

山下(日中交流クラブ顧問、XX大学文学部教授、中国山東省で生まれる。 十数歳の時、日本へ帰国)

例えば、私が病気になったとします。 友達が薬を買ってすぐ見舞いに来てくれる。 こういったことは普通の中国人からすると、とても温かみのあることと感じます。 しかし人付き合いの中で、個人的なことに踏み込まれることを嫌う日本人からすると、“ちょっと煩わしい”感じを持つものです。 中国の多くの留学生は、日本での留学期間が短く往々にして日本の文化についての理解があまりないまま帰国します。 そのため大半の人が“日本人はとても冷淡”と思っています。 でも実際は、日本人は他の人の私生活にあまり立ち入らないだけなんです。 相手が要求すれば別ですけど。 中国人はというと、しょっちゅう積極的といいますか隣の家に出入りするんですね。 

日中間に存在する誤解のもう一つは、全体的に相互理解が足りないことです。 噂を簡単に信じてしまったり、時間的観念、地域的観念がない人がいます。 例えば日本人の中には、中国の古典文学を勉強する人がいます。 孔子は立派な人だと思い、それで中国を好きになります。 でも古代の中国人と現代の中国人は、やはり違うところが沢山あります。

古代を基準として現在の中国人を判断すれば、日本人の一部の人にとっては失望を感じることになります。 

また地域の違いで言うと、上海と北京を例にすれば、例えばこの2ヶ所の人が友達から132元借りたとしましょう、上海の人は相手に同額のお金を返します。 一方、北京の人は大体が150元返します。 更に気前よく“おつりはいらないよ!”と言います。 上海の人の几帳面さは、北京人にはケチと見えます。 これなんか地域の価値観の違いですね。

岡井(日中交流クラブ理事長、中国へは50回ほど渡航。 古典文学愛好。 漢詩と俳句が得意)

私が初めて中国に行ったのは80年代の前半で、内モンゴル自治区のフフホトに一週間くらい滞在しました。 当時は、中国の文革がまだ終わって間もない頃だったので、中国人の印象はやはり固く融通がきかないといった感じでした。 私達を接待してくれた人は背広を着てました。 たぶん地位の高い役人だったのでしょう。 夕食の時、出された酒のアルコール度の高かったことが今も思い出されます。 でもこれよりもっと驚かされたことがあります。 それは訪問最後の時のことです。 中国側が用意してくれた日本語通訳が、疲れと緊張で病気になってしまいました。 ところが一週間ずっと通訳を通じて私と交流していたその中国の役人が、突然日本語を話し出したんです。 これには、私はビックリしてしまいました。 日本語がわかるんだったら、なんで通訳なんかつけるんだ? その役人が言うことには、もし通訳がいなければ、二人の交流は直接対話となる。 そうなったら、私の質問にすぐ答えなければならない。 もし通訳が間にいれば考える時間がある。 このことは、私に“中国人は仕事に対して慎重なんだ。 いつも深く考えた上で決めるんだ”という印象を強く感じました。 

今は、もうあれから20年あまり経ってしまいました。 私が一番感銘したのは、北京にしろ上海にしろ発展の速度がとても速いことです。 ヨーロッパの街と変わりません。 私が感じたことは、中国人の歩き方が速くなったことです。 もうだいぶ前のことですが、中国の通りを歩いた時は、周りの人はゆっくり歩いてるんですね。 私の歩きが速い、それで他の人にぶつかりそうになりました。 でも今は逆で、たぶん私が年取ったこともあるでしょうが、私がゆっくり歩いているのに、中国人が速く歩く、それで逆に私にぶつかりそうになるんです。 

もう一つ別のことを話しましょう。 それは処世術といいますか付き合いのことなんですが、これも日中間で随分違いがあるんですね。 日本人だと面倒を見てもらったり、物を頂戴した時は、すぐ相手にお礼の手紙を出します。 これがまたみな当然のことと思っています。 でも今の日本の若い人達が、そうしてるかはちょっと私にはわかりませんが。

中国は品物を受け取っても何の反応もありません。 だから、日本人はこれについてはあまりいい気分ではないんですね。 でも一二年後、彼等と再会したときには、ものすごい歓迎をしてくれるんです。 それは想像以上のすごいものです。 このことから私は中国人と日本人には大きな違いがあるなと感じたわけです。 中国人の気持ちは短い期間で表明するものではなく、長く持ち続けることなんです。 私は両国の交流では、中国が好きだとか嫌いだとかの角度からスタートするのでなく、素敵な願望を持ち、誠意と信頼から付き合うべきだと思います。 多くの誤解は風俗習慣の違いから起きているからです。

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