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249 中国の三面記事を読む(28) 李香蘭 ⑤ 終

ある日本の女特務の懺悔------李香蘭 

2005-08-16 13:38:25 主题:一个日本女特务的忏悔----李香兰

本文网址:http://bbs6.news.163.com/board/rep.jsp?b=zhongri&i=134196

人間の選択の自由は、実際にはほんのわずかしかない。 歴史の中でも知らず知らずのうち、事の次第もわからぬまま、一回きりの選択を迫られることがある。 また歴史は人を苦しい立場に立たせたり、身を引き裂かれる痛みを味あわせたりする。 

たとえば、“自伝”の中に、李香蘭が中国人として1937年、北京で勉強していた時、何の気なしに参加した抗日集会でのことだ。 同級生と彼女は仲良しだったが、彼女が日本人だとは知らない。 “もし日本軍が北京に入ってきたら、諸君はどうするか?” みんなは意見を述べだした。 李香蘭はどう答えればいいかわからなかった。 彼女は、“私は、北京の城壁の上に立ちます” と答え、“私はこうするしかなかった” と書いている。 “どちらかの弾にあたって一番先に死ぬだろう。 それが自分に、もっともふさわしい身の処し方と本能的に思った” このところは、実に感動的に書かれている。 

“自伝”には、初めて祖国へ行った時のことが書かれている----日本で中国服と中国語を話すので、日本の警察からこっぴどく罵倒されたという。 彼女は、日本の軍国主義分子の中国人民に対する蔑視と敵視を隠さなかった。

西側には歴史が人を翻弄し苦しめるという考え方がある。 もちろん、これは敗者のものであって、勝利者の言葉ではない。 イタリアの有名なベルトリッチ監督が我国と合作で撮った“ラスト・エンペラー”は、この世の人々の苦しみを描いている。 映画の中でベルトリッチは、“ラスト・エンペラー”への同情をもって、愛新覚羅・溥儀が皇帝となり、プレイボーイとなり、満州皇帝となり、戦犯となり、普通の人となるところを描いている。 どの部分が、彼が個人的意思で積極的に関わったものなのか?

李香蘭の経歴は特別だ。 山口淑子は中国に生まれ、二人の上流階級の義父と知り合い、二人からそれぞれ中国名を貰った。 李香蘭と潘淑華。

彼女はリューバの紹介でロシア系イタリア人の下でオペラを習った。

その後、彼女は日本人の手で中国人俳優として、日本の極東政策の映画を撮り、日本軍を慰問し、日本側の満州・中国の対日親善の使者となっていった。 このことについて自伝では、盛んに反省と批判をしている。

“中国人は私が日本人であることを知らない。 私は中国人をだましていた。 罪悪感が私の心につきまとった。 袋小路に入り窮地に追い込まれたようだった。 日本のある人が------例えば新聞でその本当の身分を明らかにしようとしたり、彼女自身も何度か自分が日本人だということを発表しようとした。 しかしいずれも出来なかった。 “自伝”には詳しく書いていない。 だが、これはやはり日本当局が李香蘭を必要とし、李香蘭を利用しようとしたからであろう。

“李香蘭の謎”は、中国の軍事法廷で明らかになる。

“自伝”には彼女の中国での思い出、中国についての気持ちが書かれている。 小さい時から中国で生活していたので、彼女の言葉によく“日本に行きたい”“中国へ戻りたい” があったという。 これは本当だろうと思う。

自伝の中には、その頃の日本の中国ブームについて述べている。 これは多分に侵略者や占領の影響があったろうし、また日本人の中国文化と中国の山河に対する熱愛も否定できない。 愛は侵略と一緒に関連付けられる。 人は愛を名目に侵略することができる。 これは嘆かわしい。

歴史の事実は一つだけである。 人によってそれぞれ見方が違う。 だから少なくとも同じ歴史というものはない。 そのため種類の違う歴史の本が沢山ある。 一人の人間についても何種類かの歴史書がある。 山口淑子、潘淑華《中学時代の彼女》、李香蘭と大鷹淑子、その消すことの出来ない歴史の体験は違うのだ。 何種類かの版本の歴史を読むことは、一つの版本を読むより人、生活、歴史についてより詳しく知ることが出来る。

日中関係のその回想についても、それが“不幸”だとか“不愉快”だからといって、まったく無視してしまうことはできない。 歴史を正視することは、現実を正視するように、勇気と見識が必要だ。

《李香蘭の謎》は、そんじょそこらの映画スター・歌手のただの“秘話”では決してない。 

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