« 127 中国は見る(43) ソニーの事件をどう見ているか? | Main | 129 中国は見る(44)  小泉首相 年末会見 »

128 八方ふさがり (その24)

今年最後に思うこと

今年三月ブログをはじめてから、もう通算128回目になる。 最初は何を書いたらいいものか、さっぱりわからず閉口しました。 でも、まあ自分の趣味の中国関係を主に何とか続けてこられました。

 

今日、小泉首相はこの一年を振り返って、“多事多難、生涯忘れられない一年だった”と述べました。 自分の初心を貫いて「郵政法案」を通し、衆院選挙でも大勝したのだからいい年だったのでしょう。 でも翻って中国との関係は靖国参拝のお陰で、ますます「凍結状況」“厳冬期”になっています。 政冷経熱の方も政冷経涼になりつつあります。 来年小泉退陣までどうしようもない、といいますが、ポスト小泉の筆頭候補の安倍さんにしろ、麻生さんにしろ、いずれも靖国神社では小泉さんと変わりません。 どうなることやらと気をもむばかりです。 でも、こういう状況でも、小泉自民党を選挙で圧倒的に支持したのですから、何をかいわんやです。 野党こそ自民に対抗してくれると思いきや、なんと自民以上に「憲法改正」論やら、中国「脅威論」を述べる党首。 「中国入門」が売れに売れているという。 右翼化なんていう言葉使いたくないけど、何か最近日本国はそうなりつつあるんじゃないかと思う。

今年は、戦後60年の記念すべき年にもかかわらず、戦争に対する反省は首相の「空念仏」に終わってるように思える。

「戦争は二度としない追悼の気持ちで靖国神社へ参拝すると言いながら、その逆の方向に小泉さんは向かっているように思う。 「米軍再編」での日米軍事強化、「憲法改正草案」での9条改定と自衛軍の保持、イラク自衛隊派遣延長等。 第二次大戦で被害を与えた中国と韓国との関係はこじれたまま。 60年前の歴史認識は頬かむりしたまま。

最近、内閣府による「外交に関する世論調査」の結果が発表された。 中国に「親しみを感じる」と答えた人は2004年より5.2%減の32.4%で、同様の質問を始めた1978年以降、最も低かった。 逆に、「親しみを感じない」は前年比5.2ポイント増の63.4%と初めて6割を超えた、過去最高を更新した。 中国各地で起きた大規模な反日デモや、東シナ海のガス田開発を巡る日中の対立などが影響していると分析している。 日中関係については、「良好だとは思わない」との回答が前年より10.2%ポイント増の71.2%に上がった。 良好だと思う人は8.4ポイント減の19.7%だった。

去年のサッカーアジア杯以降、反日デモ、東シナ海ガス田などから中国嫌いが増加したように思えます。 加えて、靖国神社参拝は国論二分されています。 日本人は他国から何か言われると反発しやすい傾向があります。 この靖国神社がらみでは、最近「無宗教の戦没者追悼施設」の新年度予算計上を、「いろいろ議論があるから、今の段階では付けない方がいいのではないか」と言って、小泉首相は調査費計上を見送りました。 自分が参拝したせいで、かって自分から追悼建設について検討する懇談会設置などを設けたのにその後はうやむや、今回は山崎拓自民党前副総裁らが超党派で国立戦没者施設の建設を目指していたのに、この有様。 小泉在任中は靖国神社のみでいくようです。 靖国神社に祀られているA級戦犯について「戦争犯罪人」であるとの認識を持ちながら、そこに参拝している。 大阪高裁で靖国参拝違反判決を受けた今年は、それを気にしてか以前の紋付袴はやめ、洋服でしかも一般参拝用の拝殿から「賽銭」を投げ入れるなどという姑息な参拝をした。 

 

姑息ということでは、ついこの間クアラルンプールで開かれた東アジアサミットの首脳宣言署名式で、隣に坐っていた中国の温家宝総理から毛筆ペンを借りて署名する一幕があった。 署名用に各自自席にペンは用意されていたのだが、温総理が持参した毛筆ペンでサインしたのを見て、温総理からその毛筆ペンを借りサインしたのだ。 これを見て、日中関係の冷え込みを心配した各国代表団から拍手が起こったとテレビで紹介していた。 日中首脳会談が出来ず、得意の番外パフォーマンスだ。

|

« 127 中国は見る(43) ソニーの事件をどう見ているか? | Main | 129 中国は見る(44)  小泉首相 年末会見 »

中国関係」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88988/7880257

Listed below are links to weblogs that reference 128 八方ふさがり (その24):

« 127 中国は見る(43) ソニーの事件をどう見ているか? | Main | 129 中国は見る(44)  小泉首相 年末会見 »