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111 中国は見る (29)  前原民主党代表 アメリカで“中国脅威論”を語る

日本の野党党首 訪中直前“中国は現実的脅威”と発言

日本最大在野党党首访华前称中国是现实(

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2005-12-12 06:39:26 来源: 中国青年(北京) 收藏此 网友评论 0 

衆議院選挙後、日本の最大野党民主党の党首となった前原誠司代表は、今回はじめてアメリカと中国を訪問する。 前原代表は8日、アメリカのワシントン戦略国際問題研究所で講演し、民主党の外交と安保構想について述べ、その超“タカ派”ぶりが鮮明となった。

中国は現実的脅威

前原代表は、外交関係で、“アジア太平洋地域の平和と安全のため日米同盟を強化し推進する”と同時に、“これから開かれる東アジアサミットではアメリカを排除すべきでない”と強調した。 中国については、“中国の軍事力の増強とその近代化は現実的脅威である。 日本は毅然とした対応をとり、中国の膨張を抑止せねばならない”このほか、“日本は、中国の東海ガス田開発に毅然とした対応をすべきだ。 もし、中国側が開発を既成事実化するなら、日本も同係争地域での試掘を進めねばならない”

安保問題については、マラッカ海峡からインドを通ってペルシャまでの輸送ルートの安全を確保するため、日本は、“アメリカ軍依存”の現状を変える必要がある。 周辺1000カイリ以遠の海上交通路の安全のため“日本も自ら責任を負わねばならない。 このため憲法を改正し、自衛隊の活動範囲と活動能力を拡大する必要がある。 また、第三国からのミサイル発射などの”周辺事態“には、日本は集団的自衛権を発動できるようにする。 現行憲法は集団的自衛権の使用を制限しているので、憲法を修正し“集団的自衛権の行使は日本が自主的に判断”できるよう改めるべきだ。

民主党内から批判が噴出

民主党内には、外交安保等の重要問題について、これまで意見の統一がなかった。 10月、民主党は憲法改正提言を発表したが、党内の旧社会党系議員からの反対で、集団的自衛権の安保部分については表現があいまいで、自衛隊の海外での武力行使(集団安全保障基本法)を容認する総括も行き詰っていた。 岡田克也前党首は、民主党は“アジア重視”と“日中関係の見直し”の外交を表明していた。 しかし、前原代表の外交安保姿勢は、これまでの民主党の政策の主張と大いに違っていて、彼が講演で強調した内容は、個人的見解ではなく“民主党の政策”と受け止められており、党内の強烈な批判に遭っている。

前原代表の発言に対し、横路孝弘衆議院副議長、民主党副党首は強く批判した。 “民主党の方針と異なり、問題が多い。 民主党と自民党が「カレーライス」か「ライスカレー」のような違いでしかないのなら、次の衆議院選では負けてしまう” 鉢呂木吉雄民主党前国会対策委員長も“きちんとした政策を語れる党首候補を立てる絶好の機会だ”と述べ、来年秋の党首選挙での前原代表引きおろしを表明した。

今月16日と17日に開かれる民主党定期大会では、民主党の一部から前原発言に対して、質問と非難がだされる模様。

民主党党内から湧き起こる非難の声に、相対する自民党はひそかに喜んでいる。 先日、小泉首相は前原代表の“憲法改正論議”の“誘い水”を契機に、自民党と民主党の大連立について、“小泉内閣に賛成してくれる改革の人達(民主党だろうと)は歓迎したい”と述べた。 前原代表のアメリカ講演終了後、小泉首相は首相官邸で再度、前原代表に向かって「秋波を送り」、“前原代表は以前から憲法改正論者であり、自民党と協力できる下地がある” 武部勤幹事長も混乱にある民主党に“やれるところから(連立を)やろう!”と勧誘した。

メディアは 前原代表の外交センスに疑問?

前原代表のアメリカでの講演は各界に衝撃を与えた。 彼が言う、“米軍との軍事共同強化論”は今まで保守の自民党ですら発言しなかったことである。 日本のメディアは、前原代表の外交政策は一貫して“対米一辺倒”と批判されてきた小泉外交より、更に米国に寄り添うのではないかと指摘されている。

11日の朝日新聞は社説で、前原代表の外交センスに疑問を呈した。 記事によると、前原代表は就任して3ヶ月、外交、安保等の問題について党内で議論した形跡はない。 だからこれは、彼の“独断専行”だ。

前原代表の“中国脅威論”の発言についても、“小泉政権でさえ、「中国の発展は脅威ではない」という立場をとり、麻生太郎外相も先日「中国の台頭を歓迎したい」と述べたのと大違いだ。

前原代表の本意は多分、中国に対し軟弱外交だと批判されたくないからだろう。 しかし大事なのは、このような強硬な態度を示す威勢の良さではなく、小泉首相の靖国神社参拝でメチャクチャになっているアジア外交を、民主党ならこうしてみせるという外交政策上の違いを示すことである。 

社説は最後に、前原代表の講演内容を皮肉っている。 前原代表は多分、“日米同盟は何より大事”“中国には毅然として対応する”“民主党が政権をとっても自民党と変わりません”“だから心配いりません”そうアメリカに言いたかったのだろう。 そうならば、現在の自民党政権のままでいいではないか?

アメリカ訪問後、前原代表は11日から14日にかけて中国を訪問する。

日本の民主党は1998年成立以来、ずっと独自の対中外交路線を持っていた。 管直人、鳩山由起夫両前党首は過去二度訪中し、中国国家主席と会談している。 本来なら、現在の日中関係が氷結期の真っ只中、

首脳の相互訪問が途絶えている状況のもと、最大野党の民主党が、首相の靖国神社参拝等に反対し、中国と共通認識を深め、自らの外交成果を効果的に活用すべきだった。 前原代表が、自分の“中国脅威論”をそのまま中国に持ってくるのかわからないが、はっきり言えることは、彼のこの外交・安保理念では、中国訪問しても緊張する日中関係にまったく役立たないだろう。

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