日本人は中国をどう見ているか? (中)
(中国の雑誌から)
4.小泉首相の靖国神社参拝について
参拝すべき 6人
参拝すべきでない 44人
参拝してもいい 34人
参拝しなくてもいい 12人
どうでもいい 1人
回答なし 6人
日本人の一部の人は、強烈に参拝を支持している。しかし、その中には、
1. 他国の首脳が自分の国の慰霊碑に参拝することに抗議することは、内政干渉ではないか?
2. 戦犯だって死んでしまったら、仏様になるんです。 これは、日本の信仰です。
“参拝すべきでない”と主張する人は、参拝支持者より明らかに多い。 しかし、彼等も一枚岩ではない。
1. A級戦犯を祀った靖国神社に参拝することは、総理大臣がいかに説明しようと、外国人には理解されない。
2. 一国の首相として参拝すべきではない。 しかし、もし参拝が右寄りだとか、反省してないとか言うことには、短絡過ぎると思う。
3. 首相としての資格では、参拝すべきでない。 ただ、私的参拝ならかまわない。
5.日本の国連常任理事国入りについて
賛成 53人
反対 26人
どちらでもいい 7人
わからない 17人
世界の大国となるため、日本は国連に少なからずの金を使っている。(分担金はアメリカに次ぎ多く、およそ全体の20%を負担している。) そのため日本人からすれば、国際的にもっと発言権を持ちたいとの要求がでているのだ。 日本は長い間、いわゆる国際化を重視してきた。 何十年も前から国際化のスローガンをかかげ、早くから世界と接触をもってきた。 だから、常任理事国入りも国際化への道筋として自然の成り行きだ。
ただ、半数の人が日本の常任理事国入り賛成だということは、言葉を換えれば、半数の人はこのことを何とも思わないか、反対ということ。 どうやら、日本民族は言論の自由があり、利益が配分される個人社会だ。 人々は政府の意向に盲目的に従ってる訳でもないようだ。
6.去年のアジアカップでの中国の観客の態度について
失望した 56人
驚いた 22人
嫌いになった 16人
理解できる 6人
どうでもいい 3人
多くの人がよく言っていた。 “日本は中国に学んで発展し
てきた。 後に、西洋化に向かったが。現在も日本国内に
は、中国に対して一種尊敬の心情を持つ人が多い。 し
かし、アジアカップで、中国の一部サッカー・ファンが行っ
た心ない騒ぎは、中国に好感を抱いてくれた人々に失望
を与えてしまった。 佐藤隆信老人は、“これまでずっと、
中国は礼儀の国と思っていたが、がっかりした。” と述
べている。 多くの日本人、特に年配の人にとって、中国
は礼儀の国のイメージがあり、我々としても恥ずかしくてた
まらない。 (実際は中国は礼儀の国でなくなって久しい)、
我々は自分たちのこんな行為で、どうして続けて日本人
の判断の検証をしたらいいのだろう?
7.日本人は中国の“反日”行動をどう
見たか?
失望した 49人
嫌いになった 22人
驚いた 17人
理解できる 9人
疑問に思う 3人
どうでもいい 1人
残念だ 1人
回答なし 1人
日本人は“反日”デモについて、一般的にある見方を持
っている。 “デモ”は意見を自由に表明するもので、もし、
ただ意見を明らかにするだけなら問題はない。 だが、暴
力事件を起こすような過激なこと(例えば、日本企業の広
告を破ったり、日本料理店を襲ったり、更には日本大使館
を破壊したり等)は、許されるものではない。 北村孝司の
話は代表的なもので“言論は個人の自由、しかし、大使館
を襲うようなことは国家の恥だ。 こんなことはしてはいけな
いし、許すことができない” 一部の人は“申し訳ない”と
表明しているが、“私は一部の人が行った行為と思う。 し
かし、暴力に訴えることは、ただ逆効果を生むだけだ。
ますます、日本政府、自民党、右派を刺激し、彼等を一層
強硬にするだけだ。 しかも、日本の軍事大国化の口実と
もなる。 却って、日本の平和運動に悪い影響を与えるこ
とになる。”
8.中国は“反日”教育を行っていると思
うか?
はい 63人
いいえ 4人
わからない 34人
回答なし 2人
“はい”と回答した人の中の多くは、本当に中国教育をわか
っている訳ではない。 大体において推測が多く、メディア
から吹き込まれたものが多い。 河野寛は、歴史的に日本
も同じで、対外的に反映されたものは必ず教育と関係があ
る。 中国の歴史教科書が反日思想を煽動しているかどう
か? その判断は、人によって見方が違ってしまうものだ。
しかし、あれ以降多くの日本人がよく持ち出す言葉に、
“中国の教科書には、事実に基づいた記述がないんじゃ
ないか?” とか、“中国人の歴史認識について、必ずし
も全部が正しいとは言いがたい。 自分に自省がなく、
ただ他国の歴史認識に問題ありというのは、いかがな
ものかと思う。” という声がでている。
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