« October 2005 | Main | December 2005 »

97 中国は見る (16) 来月クアラルンプールでの東アジア首脳会議での日中首脳会談について「不可能」

中国外務省:クアラルンプールでの日中首脳会談は“不可能”と表明

外交部:中日领导人吉隆坡行双会晤"不可能

"

2005-11-30 13:28:30 来源:  收藏此 网友评论 298  

新華社ネット11月30日電:中国外務省の崔天凱アジア局長30日、クアラルンプールで開かれる東アジア諸国連合と日中韓首脳会議の期間中、日中首脳会談が行なわれることは“不可能”だと述べた。

崔天凱局長は、温家宝総理の会議への出席について内外記者団に説明する中で、日中韓の三ヶ国の首脳会談についても、三ヶ国で協議して決める。 ただ、日中首脳の会談が行なわれる可能性はないと述べた。

崔天凱局長は、日中関係は今、困難な状況にある。 その原因は日本の指導者の独断専行による靖国神社参拝にあり、中国およびアジア諸国の人々の感情を著しく傷つけた。

“このような状況では、日本側がすべて何も変わっていない、何もなかったかのようにしようとしていることは、自己欺瞞であってそんなことは不可能だ”そして“現在、日中関係が困難な状況にあることについて、日本側が全責任を負わねばならない”と述べた。

温家宝総理は12月4日から15日まで、フランス、スロバキア、チェコ、ポルトガル、とマレーシアを正式訪問する。 また、クアラルンプールで行なわれる中国―東アジア首脳会議、日中韓三ヶ国首脳会議に出席する。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

96 中国は見る (15) 日米関係と中米関係について

中国が日本を追い越し アメリカの東アジア戦略の中心となるだろう

中国将超日本 成美国东亚战略中的核心

2005-11-28 09:43:58 来源: 时报-人民网(北京) 收藏此 网友评论 2 

長い間、中国と日本はアメリカの東アジア戦略上の地位で比較されてきた。 ブッシュ政権のこれまでの対応は明確だった。 日米関係が米中関係より明らかに上だった。 日本はアメリカが守るアジアの安全と秩序の“錨”だった。 強大な日米同盟があれば、アメリカ政策は磐石だとわれた。 ブッシュ大統領のこの度の京都談話で、“日米関係は共同の価値観、共同利益、自由を重んじる姿勢を共にする対等の関係である” と述べている。 また、“日米同盟は、ほとんど理想的、完璧な関係” と語った。

しかし最近、アメリカ国内では別の声も聞こえている。 米中関係の重要性は日米関係以上だ。 日本の戦略的意義はもう中国に及ばない。

ブッシュ政権内部にすら、こう考えている人がいる。 このバックにある重要な要素として中国の急成長がある。 ゾーリックの9月21日の発言によると、アメリカは中国が戦略的パートナーとなり、アメリカと共に国際秩序を築き維持し、世界的任務を負い、役割を果たすことを望んでいるという。 この任務は日本では無理だ。 全世界の舞台では、日本はアメリカの“アシスタント”に過ぎない。

現段階で東アジアを見る限り、日米関係は米中関係より上だ。 アメリカにとっては、中国はあるいは日本より大きなチャンスと将来的期待が持てるかもしれない。 しかし、危険があることも想定される。 中国はアメリカが更に大きく働きかければ、中国はアメリカが求める目標に向かって積極的に役割を果たしてくれよう。 そうではあるが、日本はアメリカが頼りにできるもの、便利な道具でもある。 アメリカが東アジア政策の基調談話を発表する時、きまって日本を選ぶ。 日米関係は中米関係より上である。 これは予測される未来において、米中関係の密接さが日米関係を超えることができるのか、そして中国はアメリカが期待する役割を果たせることができるのかについては未知数というしかない。

日米、中米関係は共に地域と全世界的範囲の中で重要な2国間関係にあり、この3国はそれぞれ国際的影響を持ち、活動範囲も東アジアで飛び抜けている。 現在、日米同盟と中米関係は同時に発展し強化されている。 しかし、そのバックの原動力ともいうべき中味はまったく異なっている。 日米同盟の強化は、その根本には中国をアメリカと敵対する道へ歩むことを阻止することにあり、アメリカは中国の未来の“不確定性”に対する“保険”の意味合いがある。 中米関係の発展は、アメリカとすれば、中国と積極的に協力関係を築き、アメリカに有利な国際的秩序の確立と維持を図り、同地域と全世界的な各種重要問題について、共同して解決することにある。

アメリカの東アジア政策には矛盾があり、日米と中米の2国間関係の強化は、一定の意義はあるものの機能面では相反し、対立するものである。

この根本原因はアメリカの対中政策の矛盾にある。 長期的に見るならば、こういうことが言えるかもしれない。 アメリカの東アジア戦略の核心的問題は「中国」にある。 (王文峰:中国現代国際関係研究院美国研究所学者)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

95 中国は見る (14) 新幹線の技術について ③ 11/21 日本のメディアの中国新幹線受注報道に疑問を呈す (下)

情報の事前リークは 日本の複雑な心情の表明か

新幹線は中国を走ることが出来るか? (続)

提前放日本复杂 新干线能否开进中国

http://news.163.com 2005-11-27 15:54:00 来源: 财经时报  网友评论 5  

日本人の気持

2004年8月、中国高速鉄道改造計画の第一回入札の際、日本の“6社連合”は60編成の見積りを持っていた。 発表された報道では、この60編成の車両は日本の新幹線“はやて”と同型のもので最高時速は毎時275キロ。 日本のメディアは一年過ぎた今頃になって去年のこの“故事”を焼き直したのだろうか?

でもまったく違うらしい、《読売新聞》は明確に述べている。 受注するのは時速300キロ以上と書いている。 去年入札したのは140編成の車両で、200キロ級以上のものだった。

“6社連合”の中に商事が3社入っている。 日本の商事は中国の貿易会社のことで、その役割と業務は広範にわたる。 商事は“連合”の中で貿易と渉外を担当している。 この商社の力は強大で、これら商社が入札の主な仕事を取り仕切っている。 同時に関係機関との折衝活動を行なっている

“計画案”を提出すれば、すぐ“即採用”を前提として動き出す、商社とすれば一種の“ジェスチャー”。 シンボル的な京津(北京―天津)高速鉄道の初戦をドイツが先行した。 日本は当然負けたくない。 日本側は、中国の中にある日本製品に対する賞賛の声を知っており、絶対取って見せるとの決意で臨んでいる。 また一方、将来の契約に向けてプレッシャーを感じている。

日本側のチャンス どれだけあるか?

2004年、中国高速鉄道の入札で日本、フランス、カナダが同時に落札した。 それぞれ60編成、60編成、20編成を受注した。 当時、メディアから有望視され自信を持っていたドイツが意外にも敗退した。

だがそれは、決して意外ではなかった。 というのは、ドイツが“大事にしていた”技術を中国は最も欲しがっていた。 市場で技術を手に入れることは、中国の高速鉄道改造計画の既定方針だった。

2005年、300キロ級の争奪戦の中で、ドイツは前回の敗退を総括し教訓として努力を重ねた。 ドイツは世論のいろいろな心配にもかかわらず、最新の8種類のICE3技術を気前よく移譲することにした。

胡錦濤中国国家主席ドイツ訪問に合わせて、シーメンスは63.5億元(日本円約952億5千万円)の契約を獲得し、300キロ以上の高速鉄道プロジェクトの競争者の中でトップとなった。 同時に中国政府も、シーメンスの技術移譲を受けることになった。

“でも、これで日本の企業がもう「ダメ」ということでは決してない”

某日本商社の鉄道プロジェクト担当責任者の王さんはこう言っている。

“当然、計画案は鉄道省にもう渡っているはずだ”、“技術移譲と最終的には国産化することが、鉄道省の「絶対的要求」で、この計画書の中にも当然、技術移譲の部分の内容が含まれているはずだ” 王さんはこう推定している。 日本側は腹を決めるべきだ。

 

王さんは、“中国が日本の新幹線技術を導入する可能性は大きい。 というのも、中国の路線網の規模は厖大で、地理的条件は複雑であり、一つの会社だけで完成できる訳がない。 いろいろな技術を取り込まなくてはならない”

日本側の自信はここにある。 新幹線の技術で一番は“安全”なことである。 ドイツのICEとフランスのTGVは、いずれも事故を起こしたことがある。 日本の新幹線だけは、今まで40年間無事故運転できている。 

以上の条件から王さんは、“日本が技術を移譲できれば、300キロ級の争奪戦で席を一つ獲得できるのだが” と語っている。

聞くところでは、フランスは技術移譲について中国に“もっと開放する”

用意があると表明しているとのこと。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

94 中国は見る (13) 新幹線の技術について ② 11/21 日本のメディアの中国新幹線受注報道に疑問を呈す (上)

情報の事前リークは 日本の複雑な心情の表明か

新幹線は中国を走ることが出来るか?

提前放日本复杂 新干线能否开进中国

http://news.163.com 2005-11-27 15:54:00 来源: 财经时报  网友评论 5  

ドイツのシーメンス社が、中国高速鉄道を6.69億ユーロ《人民元約63.5億元(日本円約952億5千万円))で受注したニュースが伝わるや、日本は落着いていられなくなった。 10日後の11月21日、日本のメディアは驚くべきニュースを発表した。

出所不明のニュースなのだが、中国政府が川崎重工業など日本企業連合6社(日立製作所、三菱電機、三菱商事、伊藤忠商事、丸紅商事)に60編成の弾丸列車を発注したと報道した。

しかし、中国側即座に否定 日本側 反論できず

11月23日、中国鉄道省の担当者は、“メディアからこのニュースのことは聞いた”が“中国政府は現在このような購入計画はない”と述べた。

その後の状況はなんとも微妙なものだ。 日本側はダンマリ。 この件と関係ある当事者側も口をつぐんだまま。 真偽について、ウソかまことか話そうとしない。

報道は真実か?

ニュースの発端は共同通信社、同通信社は21日の記事で中国鉄道省が、川崎重工業を含む日本企業から60編成の列車を購入、早ければ2008年にも中国を走行予定と報じた。

《読売新聞》も21日同様記事を掲載し、時速300キロ以上の高速鉄道で、中国は川崎重工業を含む“6社連合”の新幹線とドイツのシーメンス社のICE技術を採用することとなった。 これで、日本、ドイツ、フランスの3陣営が三つ巴となって争っている高速鉄道は、日本の新幹線とドイツのICEが二社並存することになった。 フランスのTGVは採用されなかった。 新幹線は早ければ、2008年にも中国の高速鉄道網を走行することになりそうだ。

《財経時報》は、《読売新聞》北京支局の東一真記者に問い合わせたが、東氏は同ニュースソースおよび記事の内容についての説明を拒否した。

これより前シーメンス社は、11月20日、中国鉄道省と契約に調印した。 しかし、契約の内容については“ノーコメント”

日本のメディアの報道の真実を確認するため《財経時報》が、川崎重工北京事務所に問い合わせしたところ担当者は、“川崎重工の中国高速鉄道でのすべての事務は東京本社が担当しており、北京事務所には関連担当事務部署はありません”

《財経時報》は、また“6社連合”の中心メンバー三菱商事にも問い合わせたところ、上からの通達があり“中国高速鉄道に関するすべての問題について、お話できないことになっております” 別の担当者に聞いたが、川崎重工と同じように“この件に関するすべての事務は、東京本社が直接担当しており、「丸秘事項」になっており、正確な情報はわかりかねます”

報道中の当事者たちは、“中国政府が60編成の日本高速列車購入”について、ウソかまことかを語ってくれなかった。 日本の商社と中国高速鉄道の鉄道プロジェクトの内情に詳しい人の話では、多分こういうことだろうという。 日本の6社連合”は彼等が立案した“計画案”を中国鉄道省に提出しており、鉄道省も現在研究調査中である。 “恐らく今年末までには、結果がわかるだろう”

当事者の各社が“確認を避け”さらには“触れたがらない”問題を、日本のメディアはなぜ先走って報道したのか?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

93 中国で地震(26日)《下》

九江にはこれ以上大きな余震はないので

地震の中心地から20キロ外の住民は野宿の心配は不要

九江不会有更大地震 震中20公里外居民无需露宿

http://news.163.com 2005-11-27 17:51:00 来源: 中国新网  网友评论 9691

中国新聞社瑞昌11月27日電:江西省九江市政府スポークスマンが27日瑞昌で記者会見を行なった。 国家地震局専門家が九江で地震の今後の予測をしたところ、地震の中心部から20キロ外の住民は家屋の損壊がなければ、室外で野宿することはないと述べた。

現在、救援活動が順調に進められており、被災地住民にも落着きが見られ、社会生活も正常の生活に戻ってきている。

江西省九江市瑞昌と九江県の境界線のあたりで、26日マグニチュード5.7の地震が発生した。 地震で死亡した9人中、瑞昌で死亡したのは4人、九江県で死亡したのは5人、別に51人が負傷し入院して治療を受けている。 地震発生時、九江と南昌などの地震の震度は強烈で、多くの住民が屋外へ避難した。

27日被災地九江市所轄の瑞昌市と九江県から九江市へ向かう道沿いには、沿道の住民の家のそばに臨時にしつらえた簡易テントが延々と続いていた。 九江県と瑞昌市併せて40万の人々が、マグニチュード5.7の地震後はじめての夜を過ごした。 江西省九江市委員会と市政府の担当者が26日夜、被災地区と野宿の人々を見舞った。 当地の警察も被災地の巡回勤務を強化した。

国家地震局の専門グループが地震発生当日九江へ赴いた。 そのメンバー構成は40人。 目下、地震情報を細心の注意を払って追っている。

九江市の地震救援指揮部が26日発表したところでは、江西省地震局の地震の今後の見込みについては、11月26日5.7クラス以上の地震の発生はない模様。 余震状況と情報は随時メディアを通じ社会へ知らせするので、市民に落着くよう求めている。

初期段階の集計では、今回の地震での倒壊家屋は8712軒、被災家屋13万軒余。 この統計の倒壊家屋には構造部分の損壊により居住不能の家屋を含む。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

92 中国で地震(26日)《上》

江西省九江、瑞昌でマグニチュード5.7の地震 14人死亡

江西九江、瑞昌5.7地震目前已造成14人死亡

http://news.163.com 2005-11-26 14:09:00 来源: 中国新网  网友评论 7068 

中国新聞ネット11月26日電: 中央電視台の報道によれば本日(26日)早朝8時49分(日本時間9時49分)江西省九江、瑞昌付近でマグニチュード5.7クラスの地震が起こり、現在までに14人が亡くなったとのことである。

中国地震庁の測定によると、北京時間26日8時49分、9時25分、江西省九江、瑞昌付近で連続して2回の地震が発生した。 震度はそれぞれ、マグニチュード5.7と4.1クラスだった。 地震の中心地は北緯29.7度、東経115.7度である。

(注)九江には清少納言の枕草子で有名な「廬山」がある。  また、「景徳鎮」や「南昌市」が近くにある。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

91 中国は見る (12) 日本のマンガ《嫌韓流》《中国入門》について ①

日本のマンガ 隣国をあしざまに描く  

731部隊 日本軍の守護神となる

日本漫画丑化 731竟成日()

http://news.163.com 2005-11-21 09:20:24   网友评论 591  

《嫌韓流》という一冊のマンガの中で、日本の美少女が“はっきり言って、日本が今の韓国を作ったのよ!” マンガの人物の口を借りて、“韓国文化には、誇るべきところなんて少しもないわ”

《中国入門 やっかいな隣人の研究》というマンガの中では、日本女性をモデルにした人物が、“今の中国の道徳、思想、文学、芸術、科学、研究を見てご覧なさい。 どれをとっても見るものなんてないじゃない”

このような隣国をおとしめ、対抗意識をあおる二冊のマンガ本が、最近4ヶ月日本の本屋でベストセラーとなっている。

《ニューヨークタイムス》の大西哲光記者が、これについて深く調査したところ、このマンガは日本と隣国アジアの関係悪化をある程度反映していることがわかったという。 この報道は19日、同新聞ネット上に掲載された。 

隣国をけなす

西尾幹二はマンガ《嫌韓流》の執筆者の一人である。 西尾はドイツ文学研究者である。 しかし、彼が有名なのは“新しい歴史教科書を作る会”名誉会長という肩書きからである。 同会は、ここ数年侵略を美化し、歴史を歪曲した中学教科書を出版している。

西尾は明治時代の福沢諭吉を熱烈に尊敬している。 福沢は日本を“脱亜入欧”せよと説いたことで有名である。 西尾は、今の日本の状況は福沢諭吉が1885年“脱亜”理論を説いた時と何も変わっていない。 隣国(中国、韓国)は“相変わらず遅れている”

西尾は取材に来た《ニューヨークタイムス》大西哲光東京支局長に対し、“私はなぜ彼等が発展しなかったのかを知りたかった。 彼等は変わっていない。 なんで中国と韓国は、何も学ばなかったのか不思議だ”

日本は、中国、韓国とは離れるべきだ。 福沢が説いたとおりのままだ。  今、我々は中国を無視してはいられない------、経済面からいっても、それは難しい。 でも、我々の内面、つまり精神面にこういう気概を持たねばならない”

ウソが氾濫する 

大西哲光は思う。 2002年、ワールドカップを日韓共同で開催して以来、韓国は日本のライバルとなり、あらゆる分野で抜きん出てきた。  同時に、韓国のテレビドラマ、映画、流行歌を代表とする韓国文化が“韓流”として日本の大衆文化に輸出され、大きな影響を与えるようになった。 “韓流”は多くの日本女性から支持されたが、日本社会の一方では“韓流”に反対する“うねり”も巻き起こった。

《嫌韓流》は、こうした状況を背景に出てきた。 山野車輪という若いマンガ家がブログでこの作品を発表すると、その後、(株)晋遊舎がこれを編集して出版した。 店頭に並んだ途端、このマンガは36万冊以上の売れ行きを見せた。 この本を出版した編集者の山中進氏は“こんなに売れるとは思っても見なかった。 フタを開けたら、反韓の気持ちを持ってる人がこんなにいたってことだ”

《中国入門 やっかいな隣人の研究》は、歴史を歪曲したものである。 この本は日本軍国主義が中国で行なった罪業をすべて否定し、南京大虐殺の存在をも否定、甚だしきは細菌戦の731部隊を中国に抵抗し反撃する日本軍人の“保護神”とまで美化されている。 本の中には、小泉首相をわざわざ招いて中国を非難させている。 “日本で発生した流行病のほとんどは、中国から来たと聞いております”

こんなウソと中傷のマンガがもう18万冊も売れている。

優越感と劣等感

これらのマンガには、アジアの国々に対する「優越感」と欧米国家に対する「劣等感」が入り混じっている。 マンガの日本の主人公は一様に大きな眼をしており、金髪の髪と白人風の顔つき、一方、韓国人は黒い髪、小さい眼と典型的なアジア人の顔つきをしている。

“日本人は敵よりもきれいでなくてはいけない” ある作家はこう説明してくれた。 日露戦争のマンガの中では、よけいはっきりと見ることが出来る。 前世紀はじめの帝国主義の戦争の中で、日本は帝国ロシアに勝った。 そこで日本のマンガ家の筆にかかると、日本兵はロシア人より背が高く体が大きいし、顔つきもロシア人よりも更に欧州人のように描かれている。 

《ニューヨークタイムス》の記者を驚かせたのは、この二冊の本が侮蔑に満ち、憎しみを煽っているマンガであるということだ。 主要メディア、知識人の批評にはまったく載らない。 逆に、日本で一番保守的な《産経新聞》が《嫌韓流》を“きわめて理性的で、バランスを持っている”とほめている。

一橋大学歴史学者の吉田裕先生が分析している。 民族主義者と復古主義者(憲法改正論者)が日本の一般輿論を握りはじめると、歴史に真剣に向き合おうとする声は抑えられていくものです。 自信がないから、話を捏造し、癒しとしているのです。 たとえ話が事実と相違していると指摘しても、まったく意に介しません。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

90 中国は見る(11)米中首脳会談での靖国問題について

中国は見る(11)米中首脳会談での靖国問題について

日本のメディア 中国・アメリカ首脳会談で靖国神社が話しあわれたことは“異例”と報道

日本媒体认为中美峰会提及靖国神社“不同常”

http://news.163.com 2005-11-22 03:22:00 来源: 中国青年(北京)  网友评论 3731

11月20日、胡錦濤国家主席がアメリカのブッシュ大統領と会談した際、靖国神社問題が話題となった。 胡錦濤主席はブッシュ大統領に“小泉首相の靖国神社参拝が日中関係の発展の障害となっている”と語った。

《朝日新聞》の報道では、胡錦濤主席は小泉首相の靖国神社参拝は戦没者への追悼の念から参拝しているという説明には疑問を呈したという。

ブッシュ大統領はこれに対し、“将来のことを考えて対話を進めてほしい”と要請したという。 この情報は、“アメリカ政府高官”筋の話として伝えられた。 日本のメディアは、米中の首脳間で靖国問題が話題となるのは極めて異例だと伝えている。

靖国神社は日本の歴代の戦没者を祀っており、その中には侵略戦争で数々の罪を犯した14名のA級戦犯も含まれている。 ブッシュ大統領は、“靖国神社のマイナス面に対する思いは一般の人より強い、というのも、父親の元大統領が第二次大戦中、米海軍のパイロットだったが日本軍の攻撃で負傷したことがあった” だからとブッシュ大統領は、“中国と日本は対話を進め、日中関係を修復しアジアの平和と安定に寄与することが、アメリカのアジア外交政策とも合致する”と述べた。

11月8日、ブッシュ大統領はホワイトハウスで中国、韓国、日本、モンゴルなど4ヶ国のメディアの取材を受けた時、まず靖国神社問題についてコメントした。 ブッシュ大統領は“小泉首相が靖国神社に参拝して隣国と摩擦を起こしていることは承知している。 小泉首相の靖国神社参拝を見ての反応ももっともだと思う。 参考意見を申し上げるとしたら、各国の人々にとって最もよい解決の道は「歴史を乗り越え、将来へ向かうことだ」”

小泉首相は2001年4月首相就任以来5回も靖国神社に参拝した。

今年は、衆院選挙大勝後、10月17日午前また靖国神社に参拝した。

中国人民を含むアジア各国人民が、日本の指導者の靖国神社参拝に断固反対しているのに、今回のこの参拝は戦争被害国の人々の気持ちを逆撫でたものである。 中国政府は一貫して歴史を正しく認識し、歴史を鏡とし未来に向かうことこそ、日中友好関係の安定と発展そして日本がアジア隣国と国際社会の信用を得る道と考えている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

89 中国は見る (10) APECの小泉首相 靖国参拝のしっぺ返しにあう

(外電の報道) 小泉首相 靖国神社参拝のしっぺ返しにあう  APECで孤立

称小泉参拜付沉重代价 APEC峰会上陷孤立

http://news.163.com 2005-11-19 16:18:25 来源: 中新网(北京)  网友评论 483  

中国新聞ネット11月19日電:シンガポール《聯合早報》の報道によると、小泉首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)の行なわれる直前、A級戦犯を祀っている靖国神社に5回目の参拝を行い、中国、韓国などアジア各国の厳しい非難を浴びた。 また、日本はアメリカにのみすり寄り、他の国、特にアジアの隣国の関係をないがしろにしていることで、小泉首相はAPECの席上、ひときわ孤立して見えた。

ジャーナリストの話として、小泉首相は靖国神社で重いツケを支払うことになった。 隣国はいずれも、日本との外交関係修復の希望を捨てたと述べている。

中国の李肇星外相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の釜山外相会議で、日本の強硬派の新任麻生外相との会談を拒否した。 中国側は、会合期間中、胡錦濤国家主席が小泉首相と会談することはないと発表した。 主催国としての韓国ノムヒョン大統領は、小泉首相と会見することには応じたが、スポークスマンははっきりと、この会見は“儀礼的”なものだと強調した。

この時期、唯一日本と親密な関係を持っていたのはアメリカだけだった。

 小泉首相とアメリカのブッシュ大統領は水曜日(16日)会談した際、にこやかに談笑し、仲の良さをアピールして、強い同盟関係を印象ずけた。 しかし、日本国内からは小泉首相とブッシュの“親密さ”に対し疑問の声が上がっている。

東京大学国際関係田中明彦教授は、“日米関係がどんなにいいからと言って、小泉首相はアジア各国との関係を無視すべきでない” また、東京大学国際政治学部の恵和慶和名誉教授はこう指摘している。 “日本は今、靖国神社の重いツケを支払っているのです。 アジア各国との外交関係はもとより、日本の国家利益まで損なっています”

明治大学の政治学部教授は、“中韓両国は、小泉首相在任中は日本との関係修復は難しいと判断しているようだ”

| | Comments (0) | TrackBack (0)

88 中国は見る (9) 小泉首相  APECで靖国参拝を弁解

小泉首相 靖国神社参拝について弁解する

日本首相小泉表示将继续参拜靖国神社

http://news.163.com 2005-11-19 23:15:39 来源: 网  网友评论 452

新華社ネット釜山11月19日電: 19日釜山で、小泉首相は靖国神社参拝について語った。

韓国聯合通信社の報道によれば、小泉首相はアジア太平洋経済協力閣僚会議後行なわれた記者会見で、普通の日本の国民として靖国神社に参拝したと弁解した。 “第二次大戦は日本の防衛戦争であり、南京大虐殺はなかった”という見方を支持するかと質問された時、小泉首相は、“支持しない”とし、“戦争に対する反省を踏まえ、二度と戦争をしてはいけないとの考えから参拝している”と述べた。

靖国神社内に祀られている、アジアの人民の血で汚れた14名のA級戦犯に対し、小泉首相は再三靖国神社に参拝し、アジア人民の感情を傷つけ、日本とアジア各国の関係に影響を与えている。

韓国と中国との関係について、小泉首相は“私は日韓、日中関係の友好論者である。 この立場は今後とも変わらない” また、かって敵対関係にあった日米とアメリカ・ベトナム関係を例に挙げ、“短期的問題で対立するより、中長期的に見て友好的関係を悪化させないよう持っていく努力をしなければいけない”“日韓と日中の間は、相互依存度はますます深まっておりお互いの利益の観点から見ても、この日韓、日中関係は極めて重要である”

韓国のノムヒョン大統領は18日、釜山で小泉首相に会見した時、韓国は日本政府の靖国神社参拝、歴史教育、独島(日本名:竹島)主権問題に対する対応は受け入れられないと述べた。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

87 中国は見る (8) 新幹線の技術について ①

中国高速鉄道 ドイツがリード 日本出遅れ

中国高之争德国占上 日本并未出局()

http://news.163.com 2005-11-18 11:05:38 来源: 驱导报  网友评论 609  

日本 新幹線技術の出し惜しみしていると 中国の大地を疾走する機会は失われよう

中国がドイツと高速鉄道契約を結んだことは、日本に対する警告:日本が中国の高速鉄道市場の競争で席を得たいのであれば、技術を譲る心構えが必要だ

11月11日、ドイツはカーニバルの日で、また胡錦濤中国国家主席がドイツを訪問した第一日目だった。 その“お土産”はシーメンスが中国で60両の高速列車を受注するものだった。 総額約7億ユーロ(約980億円)。 これより前、日本の住友、フランスのアルストンから時速200キロの列車を購入したが、今回、中国は300キロの列車と技術を買った。 日本やフランスと比べて、間違いなくシーメンスが一歩先行したと言える。

シーメンス 音なしの構え

ドイツ国内ではシーメンスのこの受注のニュースは大きく取り扱われず、関連記事も少ない。 ただメディアに注目されたのは、契約の細部の内容だった。 “ドイツの声”によると、シーメンスは中国に一般的な組立技術、車体、方向転回台、列車コンピュータシステムなど8種類の技術を供与するという。 同時に契約では、中国で高速列車を生産するに当たって7割以上自国で製作出来るという。

ドイツのメディアは、これを根拠としてこの契約はドイツにとって不利なのではないかと取沙汰している。 列車と技術を一緒に中国に売ってしまえば、中国が高速鉄道生産能力を獲得することになり、今後の商売が難しくなるばかりか、技術をマスターした中国が将来競争相手になってしまう恐れがあると見ている。

シーメンスはこの契約について、今までの大口取引の際の騒ぎはなく、極めて控えめで、しかもこれについて何のコメントも発表していない。

ドイツの業界通は、この契約にはなお細部、決まっていない部分があるのではと推測している。 それだから、はっきりと表明できないのだ。 

シーメンスには まだ奥の手が?

この7億ユーロ(980億円)もの取引は、それなりの値打ちのあるものだ。 国際的慣習からみても、一列車の価格は一億人民元(約15億円)、この7億ユーロ近くで60両を買い、その上8種類の大事な技術の供与もついてるのだから“とってもお買い得”だ。

だが専門家は、シーメンスは高速鉄道の技術の核心部分を多く持っており、フランスや日本のシステムもシーメンスの技術を採用している。 今回の中国への技術の供与が、一体どの程度までなのかは、まだはっきりしない。 “肝心な部分の技術を中国に渡すことはないんじゃないか”

また、今回ドイツと調印した契約にはこういう文言が入っている。 “一部重要な部品についてはドイツで製作する” 明らかに、シーメンスにはまだ次の“一手”が残っているようだ。 

日本:技術の供与がない限り 商機はない

中国《中長期鉄道網計画》によれば、今後15年の間に中国は1万2千キロの快速専用路線を作る予定である。 巨大な市場は、フランスのTGV技術、ドイツのICE技術、日本の新幹線等の激烈な争奪戦のさ中にある。 北京―上海高速鉄道はその一例である。 今回、中国が導入した技術はドイツのICE3の技術である。

現在、上海―杭州高速鉄道プロジェクトは、すでに実験に取り掛かっている。 そして、いろいろな技術項目が検討に入っている。

換言すると、日本の技術は中国で市場価値があるということだ。 ただし、鍵は日本側が中国にその技術を供与する気があるかどうかだ。

高速鉄道技術は、総合技術であってドイツ、フランス、日本それぞれ長所がある。 ドイツと一緒に提携するからといって、ほかの国との提携をやらないということではない。 フランスの整車技術とコントロールシステム技術はすばらしい。 そのほかの技術も兼用できる可能性もあり、しかもフランスは中国に対し技術供与と更なる公開も表明している。

ドイツとの今回の契約は、実は中国の「カード」の一枚であって、日本に技術交渉で、なるべく早く譲歩するよう仕向けたものだ。 日本が、ドイツ、フランスと同様な態度に出てきたら、中国で市場を確保する可能性は残っている。 “日本の新幹線技術の供与について、いくらか軟化は見られるものの、まだ技術の情報供与までは難しそうだ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

86 中国は見る (7) APECから見た日中関係

APECから日中関係を見る

从釜山峰会看中日

http://news.163.com 2005-11-17 10:56:00 来源: 汇报(上海)  网友评论 2  

韓国釜山で行なわれているアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議は、実質的影響力といったものはあまりない。 だが、参加国に多くの国と接触したり、二国間だけで話し合ったりする機会を与えている。 しかも、年に一度、関係する国々と時間をかけて協議したり、段取りをつけることが可能である。

小泉首相が最近また靖国神社に参拝したため、日中関係は凍結状態にまで落ち込んだ。 本来なら、両国の最高レベルの相互訪問あってもしかるべきなのに無いし、現在、日中指導者同士の会談の雰囲気と気運さえない。 第三国で会うことも選択の一つである。 日本側の報道によれば、韓国で行なわれるAPECの際、小泉首相と胡錦濤中国国家主席との会談を実現したいとの希望を何度も申し出たが、中国側からことごとく断られたという。 これからも分かるように、中国側は小泉首相とその政権にもう幻想を持っていないということだ。

新しい東亜秩序が始まった。

このような状態の裏側には根本的要因として、日本と中国による東アジアの主導権争いにある。 中国と東南アジア諸国連合自由貿易地域(東アジア共同体)の結成、最近の胡錦濤中国国家主席の北朝鮮とベトナム訪問そしてまた韓国への訪問、ロシアの首相が北京を訪れた時、中国の大慶への石油パイプライン建設を確約したことなどは、中国が東アジアでの主導的地位にあることの証明だ。 日本側は何も表明していないが、しかし、気をもんでいることは間違いない。 日本の強大な経済力と東南亜での長年の蓄積をもってしても中国に対抗できない。 中国の経済力は日本のほぼ三分の一くらいだが、人民元は東アジアと東南アジアで広く流通しており、中国の周辺国は中国とより一層緊密な関係を深めており、事実上、新しい東アジア秩序が形成されているといってもよい。 日本はこの秩序の中では端っこに追いやられている。

中国の戦略からいえば、日本への対応は決して既定の目標とした訳ではない。 しかし、小泉首相が国家方針として対中強硬策をとり、中国を刺激しているのだ。

アメリカの態度に 注意が必要

注意すべきはアメリカの日中関係悪化に対する態度である。 アメリカと日本は戦略的同盟関係にある。 だがアメリカは、日中両国が不仲になり抜きさしならない状況になることは望んでいない。 ましてや、東アジアで日中が対立しアメリカの世界戦略にまで影響を及ぼすことも望んでいない。 アメリカが日本と一緒になって中国に圧力をかければ、中国に対して強い圧力になるものの、東アジア、東南アジア各国の同意は得られないし、アメリカの中東戦略目標の削減や分散といった(影響を与える)ことになる。 韓国で行なわれるAPECおよびブッシュ大統領の日本、韓国、中国訪問は、これら問題について、アメリカが判断と調停にのりだすきっかけとなるだろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

85 中国の鳥インフルエンザ 人に感染

中国衛生省:鳥インフルエンザ

湖南・安徽で人の感染例を確認

生部通:湘皖生人感染高致病性禽流感病例

http://news.163.com 2005-11-16 22:20:20 来源: 网  网友评论 7735  

新華社ネット 北京11月16日電:

衛生省は16日22時、国内で2例の鳥インフルエンザの病原性の強いH5N1の感染が確認されたと発表。 内訳は、湖南1例、安徽1例。

感染者1: 男、9才。 湖南省湘潭市湘潭県人。 10月10日発病、発熱、肺炎を併発した。 発病前に死んだニワトリに接触していた。 居住していた村には鳥インフルエンザの病原性の強いH5N1の発生状況がみられた。 感染者のサンプルを検査したところでは、陰性であった。 その後抗体検査を行ったところ、H5N1に感染していることがわかった。 衛生省と世界保健機関(WHO)の専門家が鳥インフルエンザの症例と確認した。 男の子は11月12日に全快して退院している。 

感染者2: 女、24才。 農業従事。 安徽省安慶市樅陽県人。 11月1日発病、発熱、肺炎の症状が見られた。 11月10日、病状が悪化、呼吸困難で死亡。 発病1-2週間前に、家で飼っていたニワトリ、アヒルが死亡していた。 感染者はその死骸に触ったという。 感染者のサンプルを検査したところ陽性であった。 その後衛生省の専門家が検査を行い、H5N1に感染していることが確認された。

この他に、湖南省湘潭市湘潭県の男子の姉、12才。 10月8日に発病、発熱、肺病の症状がみられたが、10月17日病状が悪化、死亡。

感染者のサンプルを検査したところでは、陰性であった。 この患者は発病前に死んだニワトリに接触していたという。 居住していた村では鳥インフルエンザが発生していた。 患者の臨床状況は弟と同じようだったという。 その後、衛生省の専門家は鳥インフルエンザ感染による可能性が高いとしたが十分な判定材料がなく、世界保健機関の基準では感染とは確認できなかった。

衛生省は、前記病例の報告を受け、直ちに防疫対策チームが三例の感染者と接触していた父母はじめ親近者の検査を行なうとともに、医療班を現地に赴かせ医学的検査を行なっている。 今のところ異常は見られないとのことである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

84 中国は見る (6) 日米首脳会談について

小泉首相  ブッシュ大統領と会談 双方日米同盟の重要性強調

日首相小泉与布什会 双方强调日美同盟重要性

http://news.163.com 2005-11-16 13:16:00 来源: 线  网友评论 1

小泉首相は16日午前、訪日中のアメリカのブッシュ大統領と京都で会談を行った。 双方は会談の中で日米同盟の重要性を強調した。

双方は会談の中で、在日米軍の再編問題、日本の自衛隊イラク派遣問題、アメリカ産牛肉の輸入再開問題等、広く意見を交換した。 会談後行われた記者会見上、小泉首相は、ブッシュ大統領との会談では世界の中での日米同盟関係という角度から話し合った。 日米関係緊密であればあるほど、中国、韓国を含むアジア各国との良好な関係を築くことが出来ると述べた。 

小泉首相は、在日米軍再編問題について、日本はアメリカから平和と安全を享受している。 しかるべき代価を払わねばならない。 在日米軍の飛行場移転問題については、現地自治体と住民に粘り強く説得したい。

なお、小泉首相はアメリカからの牛肉の輸入再開問題については、明確な回答はしなかった。

ブッシュ大統領は、日本の自衛隊イラク派遣の期限後の対応については、日本政府が決めることだと述べた。

小泉首相 日中関係の見通しは明るい 

“中国脅威論”は信じない と語る

小泉表示日中系前景光明 不相信“中国威胁论

http://news.163.com 2005-11-16 15:17:00 来源: 网  网友评论 0

小泉首相は16日、アメリカのブッシュ大統領と京都で会談した際、日中関係の見通しは明るいし、いわゆる“中国脅威論”なるものは信じないと述べた。

時事通信社の報道によれば、日米首脳会談に同席したアメリカ高官が語ったところでは、会談の中でブッシュ大統領は小泉首相の日中関係に対する見解を聞いていたという。 小泉首相は、日中関係には困難はあるが、貿易、投資などうまくいっている面もある。 また、日中両国の関係は深まっており、将来の見通しは明るいと述べた。

ブッシュ大統領は更に、小泉首相にいわゆる中国脅威論に対する見方を質問したところ、小泉首相は“私は、いわゆる中国脅威論は信じてません”と述べたという。

ブッシュ大統領の15日の日本訪問は、2001年アメリカ大統領就任以来三回目となる。 16日午後韓国へ赴き、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議に出席する。 その後、ブッシュ大統領は中国とモンゴルへ訪問する予定。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

83 中国は見る (5) 日米関係について

日米関係:日本は“妾(めかけ)”から“愛人”に

日美系:日本从“小妾”成了“情人”

http://news.163.com 2005-11-15 15:39:00 来源: 人民网(北京)  网友评论 1

アメリカのブッシュ大統領は15日、日本を訪問、小泉首相と京都で会談することになっている。

ブッシュ大統領のわずか2日という訪日とその後のスケジュールから見ると、韓国の釜山で行われているアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合への出席を兼ねての道順としての訪問のようだ。 だが、日本とりわけ“誠心誠意”日米関係に尽力している小泉首相にとっては、ブッシュ大統領の訪日は、強固な“日米関係”を誇示できる絶好の機会である。

米軍“再編”は 日米“強化”のため

ブッシュ大統領の訪日には、前提条件があったが、この前提は先月、首尾よく解決できた。 10月29日、ワシントンで日米両国の外務・防衛担当閣僚による日米安全保障協議委員会(2+2)の会談で、《日米同盟:今後の改革と再編問題》が合意された。 要は、在日米軍の再編と日米軍事一体化を強めることだ。

《日本経済新聞》は記事の中で、日米が合意した新しい同盟戦略は、表面的にはアメリカ海兵隊の7千人が沖縄から出て行き、アメリカ軍は日本に普天間飛行場を返すということで、アメリカのアジア太平洋地域での力が弱まったように見える。 しかし、これと同時にアメリカ軍は本土の陸軍第一軍司令部を日本の神奈川県にある座間基地に移転し、海外戦略を指揮する拠点司令部にしようとしている。 実際は、アメリカがこの地域で、一朝ことあればすぐ応戦できる能力が強まったといえる。

また、沖縄から撤退する海兵隊はグアムに移るのであって、仮想敵国の正面攻撃を避けながら、一方、長距離出動にはなるが、いつでもアジア太平洋のいかなる地域に、行くことが出来、その機動性、攻撃能力はいささかも劣っていないばかりか、却って増強されたと言える。

“保護”から“協力”へ

軍事的色彩を強めている日米同盟のもう一つのキーポイントは、日米の軍事力“一体化”の動きである。 この新しい動きは、アメリカが日本を“保護”する役割から、次第に日本と合同で軍事行動を実施する方向に転換することを意味している。 日米軍事力の一体化とは、日米の基地共有や情報の共有、自衛隊のアメリカでの訓練強化、日米軍事演習の強化、作戦計画の確定などがある。

イメージとしてたとえるならば、日米同盟の関係は、以前の日本は“妾(めかけ)”の役を演じたといったところか。 つまり基本的には、アメリカの鼻息をうかがい安全と防衛のすべてをアメリカの旦那に頼っていた。 しかし今、日本はだんだん“愛人”役にのし上がり、その軍事上の独立性と機敏性を強め、自己の防衛責任を担当すると共に、日本の軍事力のしばりをなくし自由にしようとしている。 軍事力の一体化に伴い日米の軍隊は、日本ではまるで同一軍隊かのようで、ただ部隊名が違うだけのようだ。

軍事上の“一体化”は 

政治的には“兄弟”の如き親密さと同意義

1995年―1996年にかけて、日米同盟は一度危機に陥ったことがある。 原因は一つには冷戦終結後、日米同盟が一時“敵対的目標”とする“仮想敵国”がなくなったこと。 もう一つは、日本には憲法上、武力の使用についての規定があり、湾岸戦争などアメリカ主導の軍事行動でアメリカに貢献出来なかったこと。 また日本国内で巻き起こった米軍基地返還要求の動き、そして日米貿易摩擦などが、一時期、日米関係を“漂流する同盟”といった混乱状態に陥らせた。

しかし、この食い違いも程なく両国の戦略上の必要性から、次第に解消されるというか、隠されていった。

共同で“敵”に向かう

橋本竜太郎首相在任当時の1996年に、日米両国首脳は《日米防衛協力指針》の見直しを盛り込んだ、冷戦後の日米関係の新たな枠組みを定めた“日米安全保障共同宣言”に署名した。 この枠組みの核心部分は、日米の新たな“敵”の確定にあった。

その後、1997年の新《日米防衛協力指針》を経て、1999年、日本の国会は《周辺事態法案》を通過させた。 そして2005年2月19日、日米安全保障協議委員会の共同声明で、初めて台湾問題を共同戦略目標に入れたことを発表した。

この間、日本は繰り返し政治的タブーを破り、アメリカの歓心を買う動きをした。 完全にアメリカ一辺倒の政策を行った。 2001年、小泉首相が政権の座についてからは、彼の目にはアメリカだけで他の国のことは見えず、アメリカが要求していることを口実またはきっかけに、自衛隊の軍事力のしばりを取り払い、政治大国への道に進もうとしている。 この動きは2003年に最も高まり、その年の暮には米軍支援を理由として、小泉内閣は自衛隊のイラク派遣計画を承認した。 これで、日本は戦後初めて戦争が行われている海外地域へ陸上自衛隊を派遣することになった。

アメリカの世界戦略上、台湾はアジア太平洋地域で最も関心のある所で、中国を封じ込めることはアメリカの現実的な選択でもある。 しかし、日本は地域的政治関係や歴史的つながりを無視し、更に、これより前からアメリカのための旗を振って応援し、今またアメリカと共に中国に対抗することは、軍事的色彩濃厚な日米同盟の必然的結果と言えよう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

82 中国は見る (4) 日中首脳会談について

韓国連合通信社 中国トップの一連の外交活動に 日本は鬱々たる気分

合通社:中国领导人系列外交日郁

http://news.163.com 2005-11-14 15:01:06 来源: 人民网-时报  网友评论 3  

最近の中国指導者による一連のめざましい外交活動を、日本政府は関心を持って見ているが、同時に心中面白くないと思っている。

11月8日、中国の胡錦濤国家主席が先にイギリス、ドイツ、スペインを訪問し、続いて18日から19日にかけて韓国釜山で行われるアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議に出席する。 引き続き、北京訪問するアメリカのブッシュ大統領と会談する。

胡錦濤国家主席は、先月末と今月初め、前後して北朝鮮とベトナムを訪問した。 彼の訪問は中国経済の発展と周辺地域安定を強固にするためだ。 11月、中国の指導者は北京でロシアのプラトコフ首相と会見し、双方は両国関係を戦略的共同パートナーとして強化することで合意した。

日本が面白くない原因は、競争相手――中国が一連のめざましい外交活動を展開し、更に最大の原因は、首要国のトップが参加するアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議で、中国指導者との会談の希望が持てないことが、日本をイライラさせているのである。

今回のアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議では、中国は世界のほかの国との外交関係を強化しようと考えている。 ただ日本だけは除外されている。 これが日本を一層外交的孤立感に陥らせている。

この釜山会議の間、胡錦濤国家主席は韓国のノムヒョン大統領を含め十余ヶ国のトップと二国間会談を行う予定。 中国とそのトップの外交活動は、国際社会の声望から見て間違いなく世界のメディアの関心を引くものとなろう。 日本は胡錦濤国家主席との首脳会談が出来ず、非常に面目ない状況に陥っている。

中日両国は、小泉首相の靖国神社参拝問題で鋭く対立し、2001年以来、中日首脳の相互訪問はずっと途絶えている。 この間、アジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議などの国際会議が中日両国の首脳会談の代替機能を果たしてきた。

日本の国会で行われた質疑の中で、野党議員が小泉首相に靖国神社参拝を中止し、中国との首脳相互訪問の回復を求めたが、小泉首相は、首脳の相互訪問はできなくても、首脳会談はちゃんと行ってますと述べた。

小泉首相は国際会議の場で中国トップと会談を希望しているが、彼は先月、靖国神社参拝を強行した。 中国はすでに公開の場で表明したように、日本が提起した今回のアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議期間中の日中首脳会談の提案については応ずることはむずかしい。

去年、チリのサンチャゴで行われたアジア太平洋経済協力会議(APEC)閣僚会議では、ギリギリで中国は中日首脳会談に応じた。 今回もその可能性は排除できないものの、今年は、日本の外相の訪中要求も拒否した。 中国が、中日首脳会談の時期がまだ熟してないとの立場を堅持している表明である。 したがって、日本のイライラはまだ続くことになろう。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

81 中国は見る (3) 紀宮さま結婚について (下)

日本の皇室 天皇の娘 今日結婚式

警察官1700名が警備にあたる

日本皇室今大公主婚嫁 1700名警察保安全()

http://news.163.com 2005-11-15 00:55:00 来源: 新京(北京)  网友评论 1

今日15日、日本の明仁天皇と美智子皇后の一人娘紀宮さまと、一般人黒田慶樹氏が東京帝国ホテルで結婚式を挙げられる。 “自分のことは自分で決める”とこれまで主張されてきた36歳の紀宮さまは、間もなく独身生活にピリオドを打つと共に、今までの皇籍から離れることになる。

結婚式 厳かに執り行なわれる

結婚の日の行事次第は、まず15日午前10時から始まる。 暦によれば、この日は何事もいい“大安の日”である。

最初に、黒田家の使者が皇居に入り、紀宮さまを迎えに来る“入第の儀”を行った後、紀宮さまは天皇専用車の“ニッサン・プリンス・ロイヤル”に乗られ、1400メートル離れた東京帝国ホテルの結婚式場に向かわれる。

結婚式は11時から、結婚式に出席されるのは新婦の親族、新郎の親族ら30人のみで行われる。 紀宮さまと黒田氏は帝国ホテル内で日本の伝統的“神前結婚式”をとり行う。

午後2時からは、夫婦二人揃っての合同記者会見が行われ、その後、4時頃披露宴に出席される。 新婚の夜には、“三夜餅の儀”という面白い儀式も執り行われる。 四つの銀盆の中に、新婦の年齢と同数の餅を入れ、新郎新婦が食した後、残ったものは紫檀の木箱の中に納め、三日三晩新婚の部屋に置いておき、四日目に縁起の良い場所を選んで埋めるということだ。 これは子供が多く授かり、幸せが多く来ますようにとの願いをこめたものである。

披露宴はフランス料理

これまでの皇室の結婚式では途中で服を着替えることがあったが、紀宮さまはシンプルな白のロングドレス姿で通された。 ただ、午後の披露宴の際には、紀宮さまは母皇后が以前召しておられた着物に着替え、皇室の伝統と母親に対する尊敬を示された。

披露宴には、天皇や来賓が出席しフランス料理を味わうことになる。 食事は前菜、メーンディッシュ、デザートの三品が出される。 新郎と新婦は手にシャンパンを持ち来賓に挨拶される。 ところで、結婚式でよく見られるケーキカットはなく、指輪の交換もないということだ。

1700人の警官が警備

皇室の警備のため、警視庁は15日、約1700名の警察官を動員して、安全、秩序の維持にあたる。 だが、紀宮の兄の結婚式と比べるとちょっと少なめの警備だ。 皇太子徳仁が1993年に結婚した時は、3万人も動員した。 これは、紀宮さまが控えめの警備を希望されたため、警察も警備陣の減少をしたからだという。 

政府 持参金を支払う 

紀宮さまが一般社会へ嫁がれると、皇室の身分を失われることになる。毎月皇室で受取られていた費用も受取れないことを意味する。 日本政府は、1億5千万円を持参金・結婚祝い金として一括支払うという。

黒田夫婦は暫くは都心の賃貸住宅に住み、来年には新しく購入したマンションが完成次第、転居するとのことである。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

80 中国は見る (2) 紀宮さま結婚について (上)

日本の紀宮内親王殿下ご婚礼の前に

天皇・皇后両陛下にお別れのご挨拶

日本纪宫公主婚礼之前正式告父母家人

http://news.163.com 2005-11-14 10:54:47 来源: 中新网(北京)  网友评论 2

中国新聞ネット11月14日発:

11月15日、一般の公務員に嫁がれる清子内親王殿下紀宮さまは、12日皇居で“朝見の儀”に臨まれ、天皇・皇后両陛下にお別れされた。

紀宮様は白地のロングドレスにティアラの正装で、両陛下に深々と挨拶をされ、これまで育てていただいたお礼を述べられた。

これより前、紀宮様は十二単をまとわれ、皇室の祖先の御霊に赴き、お別れの挨拶をされた。

1969年お生まれになられた清子内親王紀宮様は明仁天皇の人のお子様の末っ子で、東京の学習院大学を卒業された。 言語・文学学士を取得されている。

日本の古礼によると、正式の婚礼の前に“納采の儀”(婚約の儀)、“告期の儀”(婚約発表)そして“朝見の儀”(結婚前の両陛下への謝恩の挨拶)の三つの儀式がある。

紀宮様の“朝見の儀”は、殿下としての身分での最後の皇室の儀式となり、平民である婚約者の黒田慶樹に嫁いだ後は、皇籍を離れることになる。

日本のメディアの報道では、美智子皇后は最近こう述べられたという。

紀宮さまが結婚し皇居から離れることで、娘を思う苦しみに耐えねばならないと思います。

今まで、紀宮さまが常に皇后の側におり、自分の間違ったことや、突発事件などで悩んでいた時、自分の側にきて“ドンマーイン”(気にしないで)と慰めてくれた。

美智子皇后はこれからは、きっとこのやさしさと温かい言葉を思い出すことになるでしょう。 と語った。

清子内親王殿下紀宮さまのご結婚は、天皇家から嫁がれるものとして、45年ぶりの盛事となる。

新郎の黒田慶樹氏は花嫁より4才年上で、紀宮さまの二番目の兄秋篠宮皇子の学友で、現在東京都庁都市整備局建設課で働いている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

79 中国は見る (1) 麻生外相をどう見ているか?

中国は見る (1) 

麻生外相をどう見ているか?

麻生新外相は失言多く 首相対応に苦慮する場面も 他の同僚は敬遠気味

首相哭笑不得令同僚退避三舍 日新外相常失言

http://news.163.com 2005-11-11 11:09:23 来源: 时报-人民网(北京)  网友评论 20  

小泉首相から外相に任命される前の麻生太郎は、決して目立ってる訳ではなく、人気もまあまあで、その上、これまで数々の失言を繰り返し、同僚議員や首相にまで迷惑をかけたことがある。 今度は、タカ派のイメージと強硬派が小泉首相の気に入ったようで、今や次期総理の有力候補の一人となった。 彼が日本外交の旗を握ることに、周辺国家は不安をかきたてられている。

莫大な資産 輝かしい家系

1940年9月20日、麻生太郎は福岡県飯塚市に生まれた。 他の政治家と違い、生まれた時から巨万の富を持っていた。 麻生の祖先は、早くから石炭を業としていた。 曽祖父の麻生太吉は“石炭王”として名を知られていた。 その後、麻生家はますます大きくなり、海上運輸、銀行、電力、病院、林業等多くの分野にまたがる大会社にまで発展した。

父親の麻生太賀吉が遺産相続した時、支払った相続税は日本第一となった程である。 麻生太郎は日本一の金持ちの家に生まれたと言っても過言ではない。

麻生一族は更に輝かしい政治的バックもあった。 曽祖父麻生太吉は、かって貴族院議員でもあった。 母方の祖父には、首相を5回も務めた吉田茂がいる。 妻の父は前首相の鈴木善幸。 妹は三笠宮寛仁親王に嫁いでいる。 麻生太郎の身の上には、日本の数十年の政治の歴史が凝縮されているという人もいるくらいだ。

麻生太郎の一生は順風満帆と言える。 若い時は男振りもよく、運動も得意で、射撃の名手でもあった。 1976年には、日本代表としてモントリオールオリンピックに出場したこともある。 彼は、日本の皇族が通う学習院大学を卒業後、アメリカのスタンフォード大学とイギリスのロンドン政治経済学院に留学した。 帰国後、麻生セメントの会社の社長を任され、経済界で頭角を現わした。 1979年、初めて選挙に出て、国会議員となった。 豊富な資金力で、麻生は政界でも次第に影響力を持つようになり、過去に5回入閣したことがある。 2001年、そろそろ時機到来とばかりに、小泉首相と総理の座をめぐり挑戦したことがある。 その時は残念ながら敗退した。 ただ、麻生は妥協を心得ている人でもあり、即刻、小泉陣営につき、郵政民営化では小泉首相を支持した。 そして今や、安倍晋三に次ぐポスト小泉の後継者の一人となった。 

祖父の傲慢な性格を受け継ぐ 

麻生太郎は小さい時に父を失い、母方の祖父、吉田茂を実の父親のように思っていた。 結婚後、常に吉田の側に従い有力な助手となった。 麻生太郎は、生まれた時から祖父の首相と同じ屋根の下に住み、その薫陶を受けていた。

日本の政治家は自分の主張と抱負を宣伝するため、自伝を出版することが多い。 しかし、麻生太郎は65年の間、唯一出したのは祖父吉田茂について語ったものだけである。 《祖父吉田茂の流儀》(流儀とは気骨という意味である)という題の本の中で、子供の頃の祖父についての思い出を記述している。 その中にこういう話がある。 吉田茂が政界に足を踏み入れた頃、前途有為の青年であった。 時の首相に気に入られ秘書にならないかと誘われた。 しかし、吉田茂は“あなたの秘書ですって? もし、私を首相にしてくれたら考えましょう”と言って平然と立ち去ったという。 実際のところ、麻生太郎も政界では冷酷、傲慢の印象を与えている。 これはその非凡な家系というよりも、一番大きいのは祖父の“気骨”を受け継いだもののようだ。

麻生から見ると、父親は成功した商売人である。 政治家としては成功しなかった。一生、祖父を補佐して終わった。 祖父こそ尊敬すべき人だった。 首相となることは、麻生太郎最後の人生目標である。 それだから外相になった時、記者に向かって自分が首相になるべく努力するなどと言った訳だ。

数々の失言は 新聞を読まないため

麻生太郎は舌鋒の鋭さから、政界でも一目置かれる存在だ。 小泉首相から、突如、外相に指名された直後、余計な一言を言ってしまった。 が、今回の“失言”は小泉首相にとっても言うべきことばがなかった。

任命当日、《朝日新聞》記者が麻生に、小泉首相に引き続き次期自民党総裁をやってもらいたいか? 質問したところ、麻生は次のように答えた。 “首相が引き続きやるかやらないかは、小泉首相本人の「気性」―――「気性」ではない、性格かな? ご本人の性格からして、言ったことは必ず実行するかただ。” 新外相の記者会見は、日本の書くテレビ局から生放送され、皆の知るところとなった。 このような失言癖のある人が外相を担当して大丈夫だろうかと、心配する向きも多い。 ネットでは、多少からかい気味に“小泉首相の「気性」なんて、わかる奴なんかいない。 まったくトンチンカンなんだから。”

麻生の“失言癖”は、漫画にのめり込んでいることと関係してるという、麻生は、アメリカ留学当時、母親に毎週漫画を二冊送らせていたほどで、これまで漫画を欠かしたことがない。 政務が多忙の中でも、漫画を毎週20冊あまり読んでいる。 ところで麻生は新聞はキライで、これが社会とのギャップを生み、しばしば“失言”させるのだという。 麻生は、歴史問題と外交問題で強硬ということで知られている。 その発言は、よく隣国の強い反発を招いている。

麻生が、靖国神社参拝を主張したり、2003年には日本の朝鮮半島の植民地政策を美化した発言をして、強い批判を受けた。 彼の就任当日、北海道の少数民族(アイヌ)が小泉首相に抗議文を送った。 それ以前に麻生が、“単一文明、単一民族”と発言していたからである。 親台湾団体の“日華関係議員懇談会”の副会長として、李登輝の来日を支持したこともある。 だが、麻生の尊敬する祖父吉田茂は、かって60年代には“日中覚書貿易”(LT貿易)を促進し重要な貢献をしたことがある。 従って、麻生一族は決して中国との友好的要素がない訳ではない。

このようなタカ派の人間が外相になったことについて、日本のメディアは不安を表明している。 《朝日新聞》は社説の中で、外相は日本と隣国のトゲトゲしい関係を修復する役割にふさわしい人でなければいけない。 麻生太郎は、私たちが期待する人選とは思えない。 麻生自身すら疑問を抱いていた。 《読売新聞》によれば、麻生が小泉首相から任命の辞令を受けた時、“私のようなタカ派が外相になっていいんですか?”と聞いたら、小泉首相は、“タカ派の方が、外交はうまくいくもんだよ”と答えたという。

 

小泉首相の願いどおりになるかどうかは、麻生の“口”、如何にかかっていると言えよう。

 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

78 2008年北京オリンピック・マスコット決定

北京オリンピック大会のマスコット決定

「福娃」(五つの幸せをもたらす子供)と命名

(北京はあなたを歓迎する)

贝贝   晶晶   欢欢   迎迎   妮妮  (北京語の発音に合わせた名前をつけた)

北京2008年第29届奥运会吉祥物五个福娃(组图)

http://news.163.com 2005-11-11 20:58:16 来源: 北京奥委网站  网友评论 50 

2008年8月8日午後8時開幕する北京オリンピックまで、あと1000日となる前日11日夜、お祝いの祝典が開かれマスコットのお披露目もあった。 マスコットは5種類あり「福娃」(幸福をもたらす子供)と総称される。 その色彩とイメージはオリンピックの五輪と中国の山河、大地、海洋、湖と中国の愛すべき動物から求められた。 「福娃」は、世界各地の子供たちに友情、平和そして何事にも積極的に取組もうという精神と自然との共存を図りたいという願いを伝えるものだ。

「福娃」は、五つの可愛い5人組である。 魚、パンダ、チベットカモシカ、ツバメとオリンピック聖火をイメージして作られた。

どの子供にも呼びやすい名前がついている。 「貝貝」(ペイペイ)、「晶晶」(チンチン)、「欢欢」(ホワンホワン)、「迎迎」(インイン)、「妮妮」(二―二―)。 中国では、一つの文字を重ねる名前は、子供たちが喜びを表現する場合の伝統的な言い方である。 五つの子供の名前を一緒にすれば、あなたは北京が世界に心を込めて送った熱い思いが読み取れるはずだ。 「北京はあなたを歓迎します」

「福娃」は、中国国民の夢と願望を表現している。 その元となるもの、そして頭の装飾には、海、森、火、大地と空との繋がりが見られる。 そのイメージには、中国の伝統芸術の表現形式が用いられ、中国の文化を現わしている。

祝福は世界の隅々まで

昔から、中国には「符号」(しるし)といったもので、祝福を伝える伝統がある。 北京オリンピックのマスコットのどの子供にも、それぞれ美しい願いが込められている。 「繁栄、喜び、熱情、健康そして幸運」

子供たちは、北京のこの熱い思いを世界のすみずみまで届けたいと思っています。 そして、世界各国の人々が北京へお出でになり、2008年のオリンピックを共に楽しもうではありませんか。

1.福娃貝貝(ペイペイ)

貝貝(ペイペイ)が伝えるメッセージは繁栄。 中国伝統文化芸術の中で「魚」と「水」の図は繁栄と収穫の象徴で、「鯉の滝登り」は、事業が成功し夢が実現することを意味し、「魚」は、「余」と同音で、縁起がよいことが続き、毎年いいことがあるとの含みがある。

貝貝(ペイペイ)の頭の装飾は、中国新石器時代の魚の紋様である。 貝貝(ペイペイ)はやさしく、純潔で、泳ぎの名手である。 オリンピック五輪の青と同じように輝いている。

2.福娃晶晶(チンチン)

晶晶(チンチン)は、可愛らしいパンダである。 どこでも大人気だ。  中国の国の宝であって、パンダは世界の人々からも愛されている。

晶晶(チンチン)は、深い森の中からやって来た。 人と自然の共存の象徴でもある。 頭の飾りは、宋時代の磁器にあるハスの花弁をモチーフに作られた。 晶晶(チンチン)は、温厚で、楽観的そして力強い。 オリンピックの五輪の輪の黒にふさわしい。

3.福娃欢欢(ホワンホワン)

欢欢(ホワンホワン)は、子供たちの中で一番の兄さんだ。 彼は、火の子供だ。 オリンピックの聖火を象徴している。 欢欢(ホワンホワン)は、運動大好きの化身で、世界にその情熱をばら撒き、更に早く、更に高く、更に強くとのオリンピック精神を伝えるのだ。

欢欢(ホワンホワン)の頭の飾りは、敦煌壁画の火焔の紋様から作った。 彼の性格は奔放で、各種競技に精通しており、オリンピックの五輪の輪の赤色の代表だ。

4.福娃迎迎(インイン)

迎迎(インイン)は、機敏で、すばしこく、飛ぶように走る、チベットカモシカである。 中国西部の広大な大地からやって来た。 健康というすばらしいメッセージを世界に伝える。 迎迎(インイン)はチベット高原にいる特別保護動物のカモシカである。 

迎迎(インイン)の頭の飾りは、チベット高原と新疆等西部地域の装飾の特徴を取り入れている。 身のこなしが敏捷で、陸上選手のようだ。 オリンピックの黄色がふさわしい。

5.福娃妮妮(ニーニー)

妮妮(ニーニー)は、空からやって来た、翼を広げたツバメである。 その姿は、北京の伝統である「沙燕凧」からイメージされた。 「ツバメ」はまた、「燕京」(北京の昔の呼称)を意味している。 妮妮(ニーニー)は、春と喜びをもたらし、飛んで行く所には、「幸運が来ますように」とのメッセージを伝える。

天真爛漫で、気持ちをウキウキさせる妮妮(ニーニー)は、体操競技で颯爽と登場するようで、オリンピック五輪の緑色がふさわしい。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

77 日本人は中国をどう見ているか? (下)

9.日中両国の関係悪化でダメージを

受けるのどっち?

        中国        2人

        日本        7人

        両方       85人

        回答なし      9人

みんな聡明な人ばかりだ。 この問題は考えることもなく

回答できた。 しかし、回答は回答で論理的なものは表示

されない。 経済的な観点から見ると、近年両国の経済的

依存度は深まっているという。 両国関係は車の両輪にた

とえられている。 関係が悪化すれば双方に大きな損失を

もたらす。 日本は輸出の利益を失い、中国は技術交流の

機会を失う。 得するのは欧米ということになる。 歴史

的観点から見れば、昔から両国は交流があり、文化、政

治、生活等全般にわたって密接な繋がりを持っており、

両国民は隣同士として、仲良くし、付き合い、交流を

めていかねばならない。 

10.中日友好の最大の障害は何か?

      歴史認識問題      25人

      相互理解        20人

      中国の政治体制      2人

      中国の反日教育      2人

      中国の国際社会への認識  1人

      金銭関係            1人

      各種要素(歴史・領土・エネルギー・

       経済力等)               24人

     わからない       18人

       回答なし        10人

“国力対比論”は、星健一の言葉などで代表されている

が、日本が憲法第9条を改正する問題、自衛隊の海外活

動問題のように、戦後の日本の基本的原則が今、変えら

れようとしているが、同時に、中国も自我意識の確立等

があり、互いに並行して進められた結果といえる。

韓国では、軍事独裁政権当時、韓国政府も極端な反日政

策と反日教育を行い、反日意識を植え付け、国民の独裁

政権に対する不満のハケグチとした。 しかし、金大中

が大統領になってから状態は一変した。 文化交流は進

み、いろいろな対立問題についても、話すべきは話し、

常に外交ルートを通じ問題の解決にあたった。 それだ

から韓国人は、靖国神社問題、教科書問題で、日本政府

に不快感を表明しつつも、今回のあのような暴力事件は

発生しなかった。 日本の国民も、韓国に対する反感

識が、だんだんなくなりつつあり、しかも韓国映画、テ

レビ等は日本で、驚くほど受け入れられている。 村田

文雄の言葉で締めくくろう。 “日本人もバカ、中国人も

バカ” これは悪口ではない。 なかなか、道理にかな

った言葉である。

11.中国・韓国の日本不信感 何が

一番問題と思うか?

        歴史認識問題       32人

        相互信頼         17人

        反日教育・反日行動    17人

        経済・エネルギー      2人

(首脳会談など)交流の場がない       4人

        中国・韓国は貧乏国     1人

        日本はアジアを軽視してる  2人

        領土紛争          3人

        いろいろな要素がある    6人

        人道問題          2人

        無回答・わからない    17人

日本人は、領土問題についてはあまり関心がないようで

ある。 領土の紛争問題と答えた人はたったの3人である。

私達から見れば問題がない教育についても、日本人から

ると大問題となる。 もちろん日本人が言う反日教育に

は、歴史教科書の反日思想、これには中韓両国が“正

な事実をありのまま一般の人々に伝えることも含まれる”

のだが、が“正確な事実”なのかは、日本側は明示し

ていない。  私達が推測する訳にもいかない。

《結びの言葉》

中日の民間交流は、現在のところ気まずい雰囲気の中に

る。 病巣がますます悪化しているようなもので、交流ど

ころではない。 みな門を閉ざしてしまっている。 交流

しようと思っても、罵声を浴びせかけられ、相手を屈服さ

せようとの意図が見られる。 これでは、こちらも屈服し

てなるものかと思ってしまう。 強大な隣国とずっと敵対

関係でいることは、決して正しいこととは思えない。 

お互い理解し合い、交流を図る気持ちが必要ではないか

思い、以上のテーマを取り上げた。

(中日間には)いろいろ問題がありますが、少しでも皆様

のご参考になれば幸いです。

日本人は中国をどう見ているか? (下)

          (中国の雑誌から)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

76 日本人は中国をどう見ているか? (中)

日本人は中国をどう見ているか? (中)

          (中国の雑誌から)

4小泉首相の靖国神社参拝について     

    

           参拝すべき           6人

参拝すべきでない     44人

参拝してもいい        34人

         参拝しなくてもいい       12人

            どうでもいい            1人

         回答なし              6人

日本人の一部の人は、強烈に参拝を支持している。しかし、その中には、

1.    他国の首脳が自分の国の慰霊碑に参拝することに抗議することは、内政干渉ではないか?

2.    戦犯だって死んでしまったら、仏様になるんです。 これは、日本の信仰です。

“参拝すべきでない”と主張する人は、参拝支持者より明らかに多い。 しかし、彼等も一枚岩ではない。 

1.    A級戦犯を祀った靖国神社に参拝することは、総理大臣がいかに説明しようと、外国人には理解されない。

2.    一国の首相として参拝すべきではない。 しかし、もし参拝が右寄りだとか、反省してないとか言うことには、短絡過ぎると思う。

3.    首相としての資格では、参拝すべきでない。 ただ、私的参拝ならかまわない。

5日本の国連常任理事国入りについて

       賛成       53人

       反対       26人

       どちらでもいい   7人

       わからない    17人

世界の大国となるため、日本は国連に少なからずの金を使っている。(分担金はアメリカに次ぎ多く、およそ全体の20%を負担している。)   そのため日本人からすれば、国際的にもっと発言権を持ちたいとの要求がでているのだ。 日本は長い間、いわゆる国際化を重視してきた。 何十年も前から国際化のスローガンをかかげ、早くから世界と接触をもってきた。 だから、常任理事国入りも国際化への道筋として自然の成り行きだ。

ただ、半数の人が日本の常任理事国入り賛成だということは、言葉を換えれば、半数の人はこのことを何とも思わないか、反対ということ。 どうやら、日本民族は言論の自由があり、利益が配分される個人社会だ。 人々は政府の意向に盲目的に従ってる訳でもないようだ。

6.去年のアジアカップでの中国の観客の態度について

        失望した      56人

        驚いた       22人

        嫌いになった    16人

        理解できる      6人

        どうでもいい     3人

多くの人がよく言っていた。 “日本は中国に学んで発展し

た。 後に、西洋化に向かったが。現在も日本国内に

は、中国に対して一種尊敬の心情を持つ人が多い。 し

かし、アジアカップで、中国の一部サッカー・ファンが行っ

た心ない騒ぎは、中国に好感を抱いてくれた人々に失

を与えてしまった。  佐藤隆信老人は、“これまでずっと、

中国は礼儀の国と思っていたが、がっかりした。”  と述

べている。  多くの日本人、特に年配の人にとって、中国

は礼儀の国のイメージがあり、我々としても恥ずかしくてた

らない。 (実際は中国は礼儀の国でなくなって久しい)、

我々は自分たちのこんな行為で、どうして続けて日本人

の判断の検証をしたらいいのだろう?

7.日本人は中国の“反日”行動をどう

見たか?

        失望した      49人

        嫌いになった    22人

        驚いた       17人

        理解できる      9人

        疑問に思う      3人

        どうでもいい     1人

        残念だ        1人

        回答なし       1人 

日本人は“反日”デモについて、一般的にある見方を持

っている。 “デモ”は意見を自由に表明するもので、もし、

ただ意見を明らかにするだけなら問題はない。 だが、暴

力事件を起こすような過激なこと(例えば、日本企業の広

告を破ったり、日本料理店を襲ったり、更には日本大使館

を破壊したり等)は、許されるものではない。 北村孝司の

話は代表的なもので“言論は個人の自由、しかし、大使館

を襲うようなことは国家の恥だ。 こんなことはしてはいけな

いし、許すことができない”  一部の人は“申し訳ない”と

表明しているが、“私は一部の人が行った行為と思う。 し

かし、暴力に訴えることは、ただ逆効果を生むだけだ。  

ますます、日本政府、自民党、右派を刺激し、彼等を一層

強硬にするだけだ。 しかも、日本の軍事大国化の口実と

もなる。 却って、日本の平和運動に悪い影響を与えるこ

とになる。”

8.中国は“反日”教育を行っていると思

うか?

        はい      63人

        いいえ      4人

        わからない   34人

        回答なし     2人

“はい”と回答した人の中の多くは、本当に中国教育をわか

ている訳ではない。 大体において推測が多く、メディア

から吹き込まれたものが多い。 河野寛は、歴史的に日本

も同じで、対外的に反映されたものは必ず教育と関係があ

る。 中国の歴史教科書が反日思想を煽動しているかどう

か? その判断は、人によって見方が違ってしまうものだ。

 しかし、あれ以降多くの日本人がよく持ち出す言葉に、

“中国の教科書には、事実に基づいた記述がないんじゃ

ないか?” とか、“中国人の歴史認識について、必ずし

も全部が正しいとは言いがたい。 自分に自省がなく、

ただ他国の歴史認識に問題ありというのは、いかがな

ものかと思う。” という声がでている。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

75 日本人は中国をどう見ているか? (上)

日本人は中国をどう見ているか?  (上)

    (中国の雑誌から)

《編集者の言葉》 今年四月以来、中日関係は一連の問題がからみ合ったままだ。

 この問題で、日本は責任を回避すべきでない、ましてや、道徳的、人道的責任を

負うべきである。 しかし、我々も口で攻撃するばかりではいけない。 日本人が

どう考えているのか? を理解することは、お互いを知るための第一歩である。 

雑誌《看世界》(世界を見る)2005年第9期の標題関連記事を紹介し、日本人

の考え方を探ってみたい。

《調査質問書について》

四月以来、中日関係は小泉首相の靖国神社参拝、教科書問題、尖閣諸島(釣魚島)

問題、東シナ海油田開発問題および中国国内の“反日”行動等の問題をめぐり、時

に“政冷経熱”時に“政冷経冷”となった。 歴史問題と現実問題が入り混じる中

日関係の原因はどこにあり、また、今後どうするか? これらの問題について、日

本はしっかり責任を持たねばならない。 特に、道徳的、人道的責任を負うべきで

ある。 といって、我々も口で攻撃するばかりではいけない。 でないと、ただ恨

み言ばかり言ってるに過ぎないことになる。 これは大人のやることではない。 

両国関係は冷え切ったままだが、我々に一体責任がないといえるだろうか? 日本

人はどう思っているのだろうか? これはお互いを知るための第一歩である。

         

(年齢層)    10歳台    5人

       20歳台    2人

       30歳台    7人

       40歳台   26人

       50歳台   41人

       60歳台   19人

       70歳台    3人

         計   103人(男51人 女52人)

(調査時期) *質問用紙記入依頼  2005年4月―5月

         *質問用紙翻訳作業  2005年5月―7月

         *総括作業      2005年8月

(調査場所)  日本 東京

上記質問用紙の回答について、若干補足説明します。

1.質問用紙への調査に協力してくれた人は103人。 この103人の回答

が、すべての日本人を代表するものではないけれど、少なくともこれら意

見は日本人の考え方を縮小したものと見ることが出来る。

2.今回の調査の質問用紙は、日本人が自発的に配布してくれたもので、何ら

意図的なものはなく、その内容の価値は信用できるものだ。

  3.日本人はプライバシーを尊重しているので、例えば、“教育程度”“職業”

      “収入”等の個人問題については分からない。

  4.解答内容に一部過激だったり、間違っていたり、特に中国人として容認で

         きないものもあるが、これは実際のままである。

1.日本人は日中戦争を知っているか?

        よく知っている     39人

        少し知っている     59人 

        わからない        3人

        回答なし         2人

日本人は一般に正直であり、善悪の別をわかっている。 事の是非もわからず、あの

歴史を否定する人はまれである。 現在問題となってることは、多くの人が中日戦争に

対して直接の認識がないことであり、あのつらく苦しい日を経験した人の記憶も薄れて

きており、若い年代は歴史に関心がない。(中国自身も同様である。)

我々は、日本に歴史の復唱を迫ることはないのではないか。 また、現在の日本人

に過去の罪業を負わせるのも道理に合わないかもしれない。

2.日本の右翼勢力は増えていると思うか?

    はい      37人

        いいえ     46人 

        わからない  16人

        どうでもいい  1人

        回答なし    3人

日本人は右翼の存在については、はっきりと感じている。 でなければ、80%もの人

が、この問題に回答するはずがない。 だが、半数近くの人が、右翼が増加してると

思っていない。 これは恐らく一つの見方:右傾化が国家全体がそうなっている とい

う裏づけになるかもしれない。 ただ、一般の人には、いわゆる右翼の概念が漠然と

しているようだ。 ある回答者は、右翼勢力の増加と右翼化は別問題と言う。 彼等

は、日本の憲法改正は日本が当然検討すべきで、今はその前段階にある。 またあ

る人は、“政権の中枢は右傾化している。 ただ、一般の人までは、まだだ。”

3.日本は中国に謝罪したか?

はい     57人

        いいえ    18人 

        わからない  23人

        回答なし    5人

日本は中国に謝罪している。 しかも何度も。 馬立誠の統計によると、“日本は中国

に21回謝罪している。” ある日本人は、“国際的常識から言っても、どう謝ったら満足

してもらえるのかわからない。 だって、もう謝罪は済んだと思ってるんだ。” よく言わ

れる詰問の中に、“一体、何回謝ればいいんだ。 いつまで謝罪すれば終りになるん

だ?” 日本国民が、中国の再三の謝罪要求に対して嫌気を感じていることは明らか

である。

    

| | Comments (0) | TrackBack (0)

74 中国スターが巻き起こした愛国・民族論議

中国スターが巻き起こした愛国・民族論議

映画“SAYURI”の主役 章子怡(チャン・ツーイ)に対するバッシングの嵐

日本でもその名を知られている章子怡(チャン・ツーイ)の出演しているハリウッド映画“SAYURI”艺妓回忆录:Memoirs of a Geishaが、本国の中国でバッシングにあっている。

章子怡(チャン・ツーイ)は、日本では、5年ほど前“初恋の来た道”(我的父亲母亲)で初々しい清純な少女役でデビュー、その後”HERO”(英雄)、“LOVERS”(十面埋伏)なども大ヒット、今や押しも押されぬ国際派女優となった。

今回出演している映画“SAYURI”は、日本ではこれから公開(12月10日)される。 スティーブン・スピルバーグ製作総指揮、“シカゴ”のロブ・マーシャル監督で、章子怡(チャン・ツーイ)のほか、巩俐(コンリー)、杨紫琼(ミシェル・ヨー)、渡辺謙、工藤夕貴、役所広司が顔を揃えている。 ハリウッドが“祇園の芸者”を描く映画で、どんなものか一見の価値はあろう。 ストーリーは、幼いころ祇園の置屋に売られたさゆり(章子怡《チャン・ツーイ》)が、不思議な瞳を持つ美しい女性に成長し、その魅力を武器に一人前の芸者となっていく物語である。

何が問題となっているかと言うと、“芸者は娼婦や売春婦と同じではないか。 中国人が日本の娼婦を演じるなんて中国人のプライドがあるのか?” また、日本人・渡辺謙との濡場シーンもあり、“いくらなんでも演技とはいえ、破廉恥で見ていられない”といったところである。

これに対し、“いや、芸者は文化的シンボルであって、娼婦とは関係ない、色情を売るものではなく、ましてや売春とは無縁だ。 日本文化をわかっていない。” とか“日本の芸者に扮したからといって、売国などと言うべきでない、もっと理性的であるべきだ”などの擁護論もあるが圧倒的に罵声が多い。

以前、2001年に中国の若手人女優 趙薇(チャオ・ウェイ:ヴィッキー・チャオ)(日本ではヘブン・アンド・アース《天地英雄》、少林サッカー《少林足球》で知られている)が“軍旗ファッション事件”を起こしたことがある。 日本の海軍旗(旭日旗)に似たデザインのファッションをしたことで中国で大問題となった。 日本の軍人が中国に侵略し数々の悪行を行った象徴の旗を、中国のスターが、その日本の軍旗をファッションにするなんてと、中国人の戦争の古傷を深くえぐってしまい、趙薇は自分の無知から起こした行為について“謝罪”する羽目になった。 そして今度は、章子怡(チャン・ツーイ)、巩俐(コンリー)、杨紫琼(ミシェル・ヨー) がバッシングの対象になってしまった。

この映画は、アメリカ・ハリウッドの製作である。 日本を舞台にした映画に、中国の女優が主役を演じたため、日本、中国の両国間の民族主義にも火をつけてしまった。 中国のネットの書き込みには、章子怡(チャン・ツーイ)を趙薇の軍旗ファッション事件と同一視して、“中国人の面汚し”と非難している。 一方日本人は、この映画の主役に日本の女優が使われなかったことに怒り心頭。 東映撮影所は“SAYURI”のスタジオやロケ地の協力を拒否し、製作者に抗議したという。

中国女優が日本の女優に勝った。 重要な役所に中国女優3人が出演することは、中国人の面子を満足させるものだが、しかし、まったくその逆に、民族主義論理からいうと、彼女等は日本の女優陣を一挙に打ち破り、日本民族の“文化の象徴”となってしまった。 中国人の心意気を示し、日本人をぺしゃんこにしてしまったことになる。 日本人はこれに対してとても悔しがっている。」 

本来、道理からすれば、本国中国人から非難を受ける筋合いはないもので、中国の中でも議論が分かれている。 章子怡(チャン・ツーイ)は、今年、日本映画“狸御殿”にも出演し、日本のお姫様に扮した。 その時は、中国でネットの書き込みはなかった。

映画“SAYURI”の封切(12月10日)は間もなくである。 この紛争の成り行きは、公開された後、また報告したい。

(参考)

中国演伎引争 妓女 民族主祭品

http://news.163.com 2005-10-29 16:05:00 来源: 中国新网  网友评论 365

| | Comments (0) | TrackBack (0)

73 中国から見た”小泉改造内閣”(下)

小泉 強硬派で新内閣を固める

すぐにも 外交問題に直面 

小泉硬派掌控新内 日将面临诸多外交难题

http://news.163.com 2005-11-06 13:17:00 来源: 工人日  网友评论 2  

小泉純一郎首相は、10月31日内閣を改造し、17名の閣僚の内11人を入れ替え、6人が留任した。 注目の的は、メディアが“ポスト小泉”と見ている日本政界の“リーダー”の安倍晋三が官房長官に就き、前総務大臣の麻生太郎が外務大臣、財務大臣の谷垣禎一は留任した。

日本のメディアは一斉に右翼的色彩の強い内閣と報じた。 安倍晋三と麻生太郎など強硬派の面々が閣内の主要ポストに就いたことは、歴史問題や外交上で、更にかたくなな政策をとることが予想され、日本と韓国、中国などアジアの隣国との関係に暗雲が立ち込めることになる。 日本外交は難しい局面を迎えよう。

麻生太郎は外相就任後行われた初めての記者会見場で、日本が直面している外交問題;例えば、日米関係の強化、イラク再建への参加、テロ、国連改革、北朝鮮問題、ロシアとの平和条約締結、アジア隣国との関係発展等々について語った。 日本のメディアは、麻生太郎のスケジュールでは、日本と中韓両国の関係は後回しにされると見ている。 しかし、もし日本が周辺諸国との関係を修復できないなら、東北アジア地域の平和と安定は不安定なものとなり、日本の外交全体の成功はおぼつかないだろう。

小泉首相の靖国神社参拝から、日本と中国、韓国の外交関係は緊迫した状況にあり、日本はアジア外交でかってない“低迷状態”にある。 このような状況の下、小泉首相は麻生太郎を外相に選び、麻生を外交の最前線に押し出した。 しかし、麻生の以前の言動から見ると、隣国との間のこじれた関係を修復するには、麻生は決して適任とは言えないと、専門家は見ている。 麻生太郎は、2003年自民党政調会長の時、東京大学の講演会で“日本は隣国中国と韓国と同じ歴史観を持つことはない”と公然と述べている。 また、安倍晋三と麻生太郎は靖国神社参拝問題で小泉首相と観点が一致しており、もし、新内閣の二人の閣僚が靖国参拝をあくまでやるとなると、首相、官房長官、外相の三人が揃って靖国神社参拝という場面があるかもしれない。 そうなったら、すでに悪化している日韓、日中関係は、更に火に油を注ぐものとなろう。 日本のメディアも“このような内閣で、日本とアジア諸国との修復が出来るだろうか?”と疑問を呈している。

日本外交のもう一つの問題は、国連安保理常任理事国入りの苦しい立場を如何に脱することができるかである。 今年前半、日本はインド、ブラジル、ドイツと四国同盟(G4)を結び、国連改革の動きに乗じて、安保理常任理事国入りを目指した。 四カ国は、大規模な外交活動を展開し、具体的な提案まで行った。 しかし、四カ国案(G4案)は世界からの激しい論議を招き、計画では今年9月国連の首脳会合までに同案を通すつもりだったが、ダメになったばかりか、四国同盟も孤立し、消滅してしまった。 

日米の防衛強化問題では、先月29日、日米安全保障協議委員会で、日本の自衛隊と米軍の軍事協力の強化と在日米軍再編と基地移転問題等について合意に達した。 しかし、アメリカ海兵隊(普天間)飛行場の移転問題については、沖縄の地元自治体の反対にあっている。 日米同盟が今後、日本の期待通り強められるかは、日本国内の調整作業の成否にかかっている。

専門家の分析によると外交問題の核心は、やはり小泉首相本人にあるという。 そのため、日本のメディアは次のように報じている。 “小泉首相は、国内政策では引き続き改革の旗を振りかざしている。 しかし、外交では何の展望もなく、特にアジア諸国との外交は相変わらず停滞状態のまま、日本の外交が心配だ。”

| | Comments (0) | TrackBack (0)

72 中国から見た”小泉改造内閣”(上)

小泉 “戦闘内閣”

日本外交をタカ派の三人で布陣

小泉搭"斗内" 三大派人物控制日外交()

http://news.163.com 2005-11-06 18:22:00 来源: 世界新闻报  网友评论 16

10月31日、小泉首相は改造内閣の名簿を発表し、第三次小泉内閣が正式にスタートした。 今次内閣の平均年齢は60.94歳であるという。 派閥や順送りなどの日本政界からすれば、若い内閣と言える。 今回、小泉首相は彼の政策を実行する内閣作りをした。 いわゆる“実務型内閣”である。 また、“タカ派内閣”の誕生でもある。 タカ派人物がいくらか減ったものの、重要ポストを占拠した。

小泉内閣の最後の一年は二大任務がある。 一つは、国内経済改革の継続、二つ目は、内政外交の“正常なる国家”を目指すこと。 衆院選後、小泉首相は自分の権力基盤を強めた。 そして今回、自分の内外政策を強力に推進する内閣が必要だった。 この内閣改造から、二つの手掛かりが見られる。 それは、法務、厚生など主に国内の件を担当する大臣の多くは中間派であり、官房長官、外相等外交に関わる大臣は一様にタカ派であるということ。 

以前の内閣と比べ、今回はタカ派の数は減った。 対中強硬政策を忠実に実行してきた町村信孝と中山成彬文相は追い出された。 しかし、今次内閣のタカ派は、もっと重要な、対外政策に絶対的力を有するポストに就いたと言える。 今次内閣を“タカ派戦闘内閣”と言うのも、言い過ぎでない。

もっとも関心を集めたのは、右翼で少壮議員、自民党前幹事長の安倍晋三の初入閣である。 内閣で最も重要な官房長官の職に抜擢され、外相を務める麻生太郎と共に小泉首相を補佐する。 これで、タカ派の三人が日本外交政策をすべて推進し、実行していくことになる。 理性的な声は徹底的に抑えられる。 その他のタカ派は、中川昭一と小池百合子なども閣内にいる。 それぞれ農水相、環境相などの重要ポストに就き、閣内での順位も高い。

10月31日夜、閣議で小泉首相不在時の首相代理を安倍、谷垣、麻生、与謝野馨と中川昭一の順番とすることに決めた。 谷垣と与謝野以外は対中強硬派である。 タカ派のポストの高さが見てとれる。 タカ派を配置して小泉の道を継続するためだ。

これらタカ派大臣は、小泉対中強硬政策の駒となり、やり抜くことを表明している。 安倍は靖国神社問題では非常に強硬で“首相として参拝は当然”と何度も発言している。 慣例では、現職の官房長官と外相は靖国神社には参拝しないことになっている。 しかし、小泉首相は安倍と麻生の二人をそれぞれ“8・15”の前後に、靖国神社に参拝させ、二人にこのポストを与えた。 その意図は明白である。 ポスト小泉の指導者に引き続き参拝を継続させようとする既定路線を引き、新首相が小泉を否定することのないようにすることである。

安倍はそれを理解しており記者会見上でも、官房長官となっても参拝は続けると明言。 麻生も同調、小泉首相の言い方を真似て“適切に判断します”と述べた。 それ故《朝日新聞》は社説で、大胆予測をして、“来年は、首相、外相、官房長官が揃って参拝するという「三役揃い踏み」が見られるかもしれない”と書いている。

《朝日新聞》は、参拝を主張している麻生を町村から替えたのは、外交政策の継続性を表明したものだ。 《産経新聞》は外相の主要な任務は、日米同盟を基本とし、常任理事国入りを積極的に推し進め、アジア太平洋との関係を深めることだとしている。 言わんとするところは、中国包囲網を作るということで、小泉首相はその道を突っ走ろうとしている。

麻生が外相となったからといって、矛を納める筈もなし、小泉首相の既定の道をまっしぐらに進むだろう。 また、対中強硬外交は何の牽制も受けることもない。

靖国神社参拝と構造改革は、小泉首相の二つの大きな“政治遺産”となった。 ポスト小泉の指導者が、もしこの二つの問題で小泉首相に逆らうような態度を表明したら、後継総裁レースから脱落することになる。

従って、現在の閣内の大臣で、谷垣を含め、参拝問題で次々と小泉に忠誠心を見せている。 小泉首相は、しっかりと主導権を握り、これら閣僚の泣き所も掴んでいる。 あと一年の日本の対中政策は、小泉首相の既定路線に沿って行われ、党内外の反対勢力も弱体化し、小泉首相の対中強硬外交を牽制する勢力も見当たらない。

麻生太郎は、組閣作業の小泉に“私と安倍のようなタカ派が閣内に入ってもいいのですか?”と聞いたところ、小泉首相は“(タカ派色濃厚な)福田(赳夫)内閣の時のように、アジア外交は毅然とした対応をとればいいんです。”と述べた。 小泉が信奉している“古いものをぶっ壊す”、小泉首相の言葉からは、自分の考えをあくまで貫く、つまり、タカ派を利用して従来のしきたりをぶち壊し、自分の意志を中韓の頭上に押付けることだ。 それ故、小泉首相のこの政策が変わらない限り、日本と中韓関係の改善はいつになるか分からないし、日本は東アジア地域で引き続き孤立することになる。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« October 2005 | Main | December 2005 »