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3.小泉後継者は安倍晋三?  《続》

小泉の後継者浮上 対中強硬  靖国神社参拝を支持

小泉接班人浮出水面 对华强硬支持参拜靖国神社

www.96.cn 2005-7-1

13:10:48

日中問題に関心ある人なら、安倍晋三の名前を知らぬはずがないだろう。 安倍晋三自民党幹事長代理は自民党内でも有名な「タカ派」の人物であり、日中問題では、常に強硬な意見を言う。

最近彼は、またまた小泉首相の靖国参拝を弁護して“次期首相も続けて参拝すべき”と述べた。 日本国内では、安倍晋三は“小泉の後継者”と見られている。メディアも彼がいずれ首相の座に着くと推測している。

“生粋の政治家”

現在50歳の安倍晋三は、輝かしい政治家の名門の出である。 彼の祖先は平安時代の陸奥の豪族だそうだが、その後、戦に敗れ、今の山口県に移り住んだ。

父親は安倍晋太郎で、中曽根内閣の時、外相となり竹下登と宮沢喜一と共に、中曽根後の「三大派閥の領袖」とされていたが、1991年病気で死去。 首相の座には着けなかった。 母・洋子は有名な右翼岸信介前首相の娘で、こうした家のバックが、メディアをして安倍晋三を“生粋の政治家”と言わしめている。

政治への道は順調 前首相に気に入られる

安倍は小さい頃から政治への理想を持っており、作文の中で、“私の夢は実業家と政治家になること”と書いていたほどだ。 家柄と人望により、安倍は何事も順調だった。 成蹊大学法学部を卒業すると、アメリカ南カリフォルニア大学へ留学、1979年帰国後、神戸製鋼に入社。 3年後退社し、外相だった父親の秘書官となり政界への道を歩むことになる。 この時、福田赳夫と竹下登からいろいろ面倒をみてもらった。

1987年福田夫妻の仲立ちで、森永製菓の社長松崎昭雄の長女と見合いし、結婚する。 その時には、自民党の竹下登幹事長がわざわざ祝賀に訪れ、お祝いの言葉も述べている。“安倍君は、小さい時から政治家になる気持ちを持っており、しっかりと父上から学んでおられる。 もし、何かこまったことがあったら、私、竹下登のところにいらっしゃい”

1991年父親の病死後、長男寛信は政治には興味がなく、母親洋子は安倍が父親の後を継いで衆議院議員になることを期待した。 1993年、安倍が自民党、後援会そして財界が組織した“六晋会”等の強い応援を得、高得点で当選した。 2000年、安倍は森義朗の内閣官房副長官となり、これからとんとん拍子に出世していく。 2003年9月、安倍はスキャンダルで降りることになった山崎拓に代わり、自民党幹事長となり、小泉首相の懐刀となる。

言葉遣いや態度が柔らかく、また、なかなかの容貌から女性の人気が高く、スマートな少壮政治家とされている。 2002年には、第31回ベストドレッサー賞を受賞している。

靖国神社参拝は正当と主張

安倍は、母方の祖父岸信介を手本としており、その“タカ派”的言動を継承している。 小泉内閣がアメリカを支持してイラクに侵攻した時、安倍は小泉内閣のスポークスマンとして野党やメディアと丁々発止とやりあい、終始“アメリカのイラク攻撃は正当なものだ”と主張し続けた。

日中問題でも、安倍は強硬意見が多い。 日本の政界に登場して以来、安倍は、敗戦国の地位からの脱却を主張したり、国連の安保理のメンバーとなること、小泉首相の憲法改正へ向けた動きに加勢したり、朝鮮問題では強硬な態度をとっている。 今年5月28日、安倍は、札幌での講演会で“国のため亡くなられた方に哀悼の誠を捧げる、首相の靖国参拝は当然のことだ。 参拝は首相としての務め、次期首相も、当然参拝すべきだ”

最近の世論調査では、“タカ派”的色彩の強い安倍の支持率は小泉に次いでいる。 道理でメディアが、安倍晋三はポスト小泉の次期総理と書きたてている訳だ。 政界歴がまだ浅い安部だが、何で自民党の実権を握る人物になりえるのか?

メディアは、安倍の台頭について、一つには彼の性格が魅力的なこと、もう一つは時代の流れにピッタリ合ってると見ている。 今、日本は“国難意識”が強く、安倍の“国難意識”と国内の民族主義的なうねりとうまく合ってしまった。 もし、安倍が来年9月すんなり禅譲されたとして、中国問題を処理するとき、慎重な対応が求められよう。

  

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