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59 八方ふさがり (その17)小泉参拝私感

小泉首相靖国神社参拝に思う

小泉首相の靖国参拝問題については、それぞれの人にそれぞれのお考えがあると思う。 賛成の人、反対の人、世論調査でも賛否伯仲。 

小泉首相は靖国神社参拝をこれまでも、「心の問題に他人が干渉すべきでない。 ましてや、外国政府が、戦没者に哀悼の誠をささげるのを、「いけない」とかいう問題じゃないと思う」と不快感を示していた。

そして参拝後、批判の声を強める中国、韓国に対し、「日本は平和国家として、二度と戦争をしないこと、戦没者に対して哀悼の誠をささげるというのは当然なことだということを中韓に理解してもらうよう努力する」と述べ、なおかつ、「それぞれ事情がありますから。 日中友好、日韓友好、アジア重視は変わらないので、よく対話を進めていきたい」と、相変わらずの同様発言を繰り返した。 

小泉首相はいとも簡単にそう言うけれど、事は簡単にはいかない。

今年4月、中国での「反日デモ」後、小泉首相は、バンドンで胡錦濤国家主席と会って日中首脳会談を行った際、胡主席から靖国神社参拝や歴史認識問題について、「反省を行動に移してほしい」、また「日中共同宣言の順守」などの提案について「配慮する」旨答えている。 また、バンドン会議では世界に向けて、95年村山首相談話の表現を引用し、かっての侵略や植民地支配についての反省と謝罪の気持ちを表明した。

5月には、小泉首相の靖国参拝に関する「他の国が干渉すべきではない」発言から、呉儀副首相の突如帰国問題に発展した。

8月の終戦記念日に、「戦後60年という節目のこの年に、不戦の誓いを堅持し」小泉首相は、次のように述べている。

「――――とりわけ一衣帯水の間にある中国や韓国をはじめとするアジア諸国とは、ともに手を携えてこの地域の平和を維持し、発展を目指すことが必要だと考えます。過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた未来志向の協力関係を構築していきたいと考えています。」

一体、バンドンや終戦記念日でのこうした発言とこの靖国参拝の行動と、どう結びつくのだろう?  事実、靖国参拝後の両国は、この点に最大の不信感を抱いている。 

「和」を以って「貴」となす。 今の日本には「和」がだんだん廃れてきてるように思う。 日本を代表する首相が、率先して靖国神社へ参拝し「和」を乱している。 いずれ、「君が代」同様、「靖国参拝」が義務付けられちゃうんではないかと危惧してしまうほどだ。 

「心の問題」をいうなら、相手の気持ちを忖度する度量があってしかるべきと思う。 小泉首相は「小泉談話」で述べている。 「アジア諸国とは、手を携えていくことが必要―――、過去を直視して、歴史を正しく認識し、アジア諸国との相互理解と信頼に基づいた未来志向を考えている。」と。  しかし、他国がいやがることを敢えてする、言葉と裏腹な行動は、他の国には理解されないだろう。 

最近、人がいやがることを敢えてする輩が増えている。 「独善的」「自分勝手」な事件も、この首相のスタイルを真似て増えたと思えなくもない。 教育上よくない。

対称的に思うことは、アメリカが「show  the  flag」とか「憲法9条」が日米同盟の障害になっていると、米政府高官が話したと伝わると、すぐ対応し、「イージス艦」を送ったり、イラクへ「自衛隊」を派遣したり、「憲法改正」だと躍起になる。 ブッシュさんが、面と向かっていわなくても、あうんの呼吸で理解していると言わんばかり。 でも、国連安保理常任入りでは、アメリカに袖にされてしまったけれど。 

日米関係の重要さはわかるが、さりとて、中国、韓国との関係が今のままでいい訳がない。 「靖国」だけが問題ではないというが、「中国」「韓国」との間では、とにかく「靖国」が始めにありきだ。 小泉首相在任中は解決が無理。 といって、次の首相候補の中にも、靖国参拝支持者がいるし、どうなることか気がもめてならない。

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