« June 2005 | Main | August 2005 »

26 中国通俗小説の巨匠・張恨水 (その3)ー代表作品紹介(上)

張恨水はどういう作家か?  張恨水の一生は、発表の時期に基づき、おおよそ四つの時期に分けられる。

第一期  1924年「春明外史」を創作するまでの時期は、創作準備段階。 民国初年(大正元年)頃は、社会はまだ封建時代のままで、知識分子が科挙の試験からやっと解放されてまだ間もない時期、小説の創作に取り組むことなど、まだ難しかった。

     当時の新聞小説は、物語の筋により、社会小説、言情(恋愛)小説、政治小説、愛国小説、倫理小説、武侠小説、探偵小説等に分類されていた。 全体として見たとき、言情(恋愛)小説の読者が一番多く、編集者にも歓迎され、作者も多かった。

     言情(恋愛)小説も細かく分類され、愛情小説、哀情小説、奇情小説、侠情小説等がある。

     張恨水の初期の作品は、間違いなく言情(恋愛)小説に属するものだ。

     [作品名]

     1.旧新娘   2.梅花劫   3.青衫泪

     4.未婚妻   5.紫玉成烟  6.未婚夫

     7.南国相思譜 8.真假宝玉  9.小説迷魂游地府記

第二期                          1924年から1931年(満州事変)9月18日まで、   

第一線の章回小説家(長編小説作家)として名を成した段階。 

執筆の正に黄金時代

 彼は、社会の下層の人々の悲惨な状況を、克明に、誰にもわかるような言葉で、次から次へと人を夢中にさせる文章を書いた。 人によっては、彼の小説は、確かに問題を暴いてはいるが、なんら問題の解決にはならない。 結末は、うやむやのままで物足りない。 このような批評には、もっともな点があり、彼の欠点と不満を指摘したものだ。 しかし、20年代から30年代は“五四”運動の初期に当り、新思潮が芽生え始めの頃で、大革命の前夜でもある。 一作家として、労働者・大衆の側に立ち、そして呼びかけ、読者の共感を得たことについて、その進歩的意義を肯定すべきであると共に、彼の作品が多少なりと革命に貢献したと認めるべきである。

 〔作品名〕

 1.皖江潮   2.春明外史   3.新斬鬼

 4.金粉世家  5.第二皇后   6.京幻影

 7.天上人間  8.啼笑因縁   9.太平花

 10. 満城風雨  11  落霞弧鶩   12 満江紅

  13. 剣胆琴心  14. 鶏犬神仙     15. 銀漢双星

 16. 春明外史  17.似水流年

| | Comments (0) | TrackBack (0)

25 ぶらぶら歩きの楽しみ (その5)

_059

_061

つい最近、「ともしび」に行ってきた。 あのなつかしき「歌声喫茶・ともしび」です。 「ともしび」は若い頃、西武新宿の方にあった時に、通った覚えがあるし、今の紀伊国屋書店近くの靖国通りの店には、何年か前に何度か通ったことがある。

なぜ行ったかというと、実は、今年の初め頃、ウオーキング仲間の人と帰りにお茶を飲んだ時、その友達がコーラスに通っている話をした。

童謡・唱歌・抒情歌などを歌っているとのこと。 ご一緒に歌いませんかと誘われたのですが、毎週通わなくてはならないし、きちんと指揮どおりに歌わねばなりません、そういうのは苦手ですと、お断りしてしまいました。 その時、なぜだか「ともしび」の話になり、まだ一度も行ったことがないというので、じゃあ、一度行って見ませんか? と私が誘ったのです。 新宿に行った時、「ともしび」のパンフレットをもらってきて、友達に送ったりもしてたのですが、そのままとなっていました それが、先月(6/24)、朝日新聞に「歌声喫茶・ともしび」の紹介記事が載ったのです。 その記事を見て、約束のことが気になってたものですから、友達に電話をして、行くことにしたものです。

 

ともしび」は平日午後5時半から始まります。 食事をしてから行ったので、もう始まっていました。 かれこれ20人位はいたでしょうか。

もう年配の人ばかり、男性の方が多いようです。 ピアノの伴奏で、女性が司会兼歌手でリクエストの歌を続々と歌っていきます。 ロシア民謡あり、シャンソンあり、日本の叙情歌あり、フォークソングあり、みんなが声をあわせて歌います。 知らない歌も、一緒に口ずさめる雰囲気になります。 リクエスト曲を書いて、店の人に手渡すと司会の人に渡り、順次歌ってくれます。 友達がリクエストした歌も、私の歌も歌ってくれました。 「赤い花白い花」「夏の思い出」「エーデルワイス」

「草原情歌」「トロイカ」等。 途中15分位、休憩をはさみながら何回もステージが開かれます。  司会者も男性に交代したり、店の人が何人も出てきて歌ったり、客の中からも前にでて歌う人もいたりで、和気藹々の楽しい空間でした。 2時間ほどいましたが、あっという間に時間が経ってしまいました。 場所代というか歌唱代735円プラス飲み代各種ありで、1500円前後で楽しめるのですから、まあまあ安いのではないでしょうか。 「カラオケ」は、数人でいっても大体それぞれ自分の持ち歌を歌い、人の歌を聞いているだけで、あまり皆で一緒に歌うことは少ないでしょう。 「ともしび」は、人の歌も自分の歌も一緒に歌う、次は何を歌おうかと探す面倒もないのがいいです。 

気分のよい一夜でした。

 

| | Comments (0) | TrackBack (0)

24 ぶらぶら歩きの楽しみ (その4)

_024 _019

_032 _030

今日は七夕。 実は昨日雨の中、平塚の「たなばた」を見に行った。 昨日からお祭りが始まるというので、とにかく一体どんなものか見てみたくなった。 東京駅から東海道線で丁度一時間ほどで平塚に着いた。事前にインターネットで案内図を見てたので、大体方角はわかってはいたが、改札口を出たが、案内表示が見当たらない。 駅の外へ降りても案内図が見当たらない。 大きなお祭りなのだから、案内くらいもっとわかりやすく表示されていてもいいのではないかと思った。 駅前の通りを歩いていけば竹竿が見えるだろうと、駅前の通りをまっすぐ歩いてみた。 反対側の方にそれらしいものが見えてきた。 交差点を渡ると、飾りつけが見えてきた。 道の両側から竿を斜めに立て、真ん中に義経・弁慶の絵やら、人形の表示があったり、額表示みたいのもあり、また、両側にそれぞれ一本竿に短冊をいっぱいつけたものあり、各種各様の竹竿が大きな道路や横丁一杯に広がっている。 さすがに、壮観である。 

FXCD0190 FXCD0192

FXCD0191FXCD0196 FXCD0181

7月7日というと、「盧溝橋事件」の日である。 1937年北京郊外で起こった事件で日中戦争の発端となった場所である。  上記写真は盧溝橋の橋および「抗日戦争記念館」である。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« June 2005 | Main | August 2005 »