« 25 ぶらぶら歩きの楽しみ (その5) | Main | 27 八方ふさがり (その9) »

26 中国通俗小説の巨匠・張恨水 (その3)ー代表作品紹介(上)

張恨水はどういう作家か?  張恨水の一生は、発表の時期に基づき、おおよそ四つの時期に分けられる。

第一期  1924年「春明外史」を創作するまでの時期は、創作準備段階。 民国初年(大正元年)頃は、社会はまだ封建時代のままで、知識分子が科挙の試験からやっと解放されてまだ間もない時期、小説の創作に取り組むことなど、まだ難しかった。

     当時の新聞小説は、物語の筋により、社会小説、言情(恋愛)小説、政治小説、愛国小説、倫理小説、武侠小説、探偵小説等に分類されていた。 全体として見たとき、言情(恋愛)小説の読者が一番多く、編集者にも歓迎され、作者も多かった。

     言情(恋愛)小説も細かく分類され、愛情小説、哀情小説、奇情小説、侠情小説等がある。

     張恨水の初期の作品は、間違いなく言情(恋愛)小説に属するものだ。

     [作品名]

     1.旧新娘   2.梅花劫   3.青衫泪

     4.未婚妻   5.紫玉成烟  6.未婚夫

     7.南国相思譜 8.真假宝玉  9.小説迷魂游地府記

第二期                          1924年から1931年(満州事変)9月18日まで、   

第一線の章回小説家(長編小説作家)として名を成した段階。 

執筆の正に黄金時代

 彼は、社会の下層の人々の悲惨な状況を、克明に、誰にもわかるような言葉で、次から次へと人を夢中にさせる文章を書いた。 人によっては、彼の小説は、確かに問題を暴いてはいるが、なんら問題の解決にはならない。 結末は、うやむやのままで物足りない。 このような批評には、もっともな点があり、彼の欠点と不満を指摘したものだ。 しかし、20年代から30年代は“五四”運動の初期に当り、新思潮が芽生え始めの頃で、大革命の前夜でもある。 一作家として、労働者・大衆の側に立ち、そして呼びかけ、読者の共感を得たことについて、その進歩的意義を肯定すべきであると共に、彼の作品が多少なりと革命に貢献したと認めるべきである。

 〔作品名〕

 1.皖江潮   2.春明外史   3.新斬鬼

 4.金粉世家  5.第二皇后   6.京幻影

 7.天上人間  8.啼笑因縁   9.太平花

 10. 満城風雨  11  落霞弧鶩   12 満江紅

  13. 剣胆琴心  14. 鶏犬神仙     15. 銀漢双星

 16. 春明外史  17.似水流年

|

« 25 ぶらぶら歩きの楽しみ (その5) | Main | 27 八方ふさがり (その9) »

文学」カテゴリの記事

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/88988/5117414

Listed below are links to weblogs that reference 26 中国通俗小説の巨匠・張恨水 (その3)ー代表作品紹介(上):

« 25 ぶらぶら歩きの楽しみ (その5) | Main | 27 八方ふさがり (その9) »