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18 八方ふさがり (その7)

今、ニューズウイーク誌の「コーラン冒涜」記事を発端に、反米デモが世界のイスラム社会(アフガニスタン、パキスタン、インドネシア等)に拡大し、アメリカは記事の取消でダメージ修復に躍起になっている。

今年の1月、イギリスのヘンリー王子がナチスの軍服を着てカギ十字の腕章を着用したことで、世界から強く批判を招いた。  

3月には、国連のアナン国連事務総長が、安保理拡大となったら日本が常任理事国入りにふさわしいと述べたことが、あっという間に広まり、取消しても後の祭り、インターネットで韓国、中国に伝わり、4月の中国各地での「反日運動」になってしまったことも記憶に新しい。

ちょっとした、発言、記事、行動が思わぬ結果・反響を招くことは、枚挙に遑がないほどだ。

ヘンリー王子のナチスの件に関連して思うことは、A級戦犯の東条英機元首相も、ナチスのヒトラーと世界的には同列に見られているということだ。  シンガポールのリー首相は、「靖国参拝は日本が戦時中に悪いことをしたという責任を受け入れていないことの表明と、受け取れる」と話している。

小泉首相の靖国参拝継続発言は、今までの持論に加えて、「A級戦犯」に対して「罪を憎んで人を憎まず」とまで言明した。 中国・韓国の反発は勿論想定済みの発言である。 「論語読みの論語知らず」という言葉がある。  下手な引用で、この後、思わぬ結果を招かないよう願うばかり。 

この「罪を憎んで人を憎まず」の出典は、小学館の「故事ことわざの辞典」によると、孔叢子:刑論に「孔子曰、可哉、古之聴訟者、悪其意而不悪其人」(孔子曰く、可なる哉、古の訟〈うったえ〉を聴く者は、その意を悪めどもその人を悪まず)とある。 それが、後世日本では「浄瑠璃・仮名手本忠臣蔵」の中で、「ヤアヤア本蔵殿。 君子は、其罪を悪んで其人を悪まずといへば、縁は縁、恨は恨と、格別の沙汰も有べきにと、嘸(さぞ)恨に思はれん--------」として、人口に膾炙されるようになったようです。

中国嫌いの小泉首相が「孔子」の言葉を引用するのもどうかと思います。 「孔子」は文化大革命の頃には、林彪への批判と一緒に封建道徳の祖として批判されました。 でも最近は、中国歴史上優れた「教育者」として評価は上がっています。  

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