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11 八方ふさがり (その2)

このところ、中国での「反日運動」が激しい。 なぜ急に、こんなことになってしまったのだろう。 中国を愛する者として、とても残念な気持ちです。

中国との間には、今までにも「教科書問題」「歴史認識」「靖国神社参拝」「釣魚島」(尖閣諸島)、「沖の鳥島」、「東シナ海ガス田」等、問題山積でしたが、今度のように各地でデモが起こり「日本大使館」「日本総領事館」「日本の商店」などを襲撃するようなことはなかった。

今なぜ、こうも中国の人を憤激させたのだろうと思う。 そもそもは、3月21日にアナン国連事務総長が、安保理拡大となったら日本が常任理事国入りにふさわしいと口を滑らしたのが発端でしょう。 事務総長はその後この発言を否定しましたが、この一言が、燎原の火のごとく「中国」「韓国」に飛び火し、インターネットでの「日本の安保理入り反対署名運動」が盛り上がり、そこへ折悪しくというか「教科書検定問題」が重なり、3月末に長春、4月に入り成都、深圳と騒ぎが起こり、9日には北京で日本大使館襲撃、16日には上海で日本総領事館襲撃、その他各地でデモが頻発するまでに発展した。 

日本の国連常任理事国入りが、かくも反対されるのは、国連の中国語「聯合国」という言葉にもあるようだ。 「聯合国」は第二次大戦で、日本、ドイツ、イタリアなどのいわゆる枢軸国に対して、反ファシズムで連合して戦った国々で中国も入っている。 

枢軸国で敗戦国としての日本が常任理事国入りだなんて、とんでもないということだ。 経済大国になり、自衛隊を海外に派遣するまでになり、歴史を反省せず、中国、韓国などの再三の反対を押し切り靖国参拝を繰り返す。 そして、憲法を改定する動きが進んでいる。 将来、軍事大国になりかねない。  インターネットでの反対署名アピールを読むと、「第二次大戦侵略国として、日本は数限りない悪行を行ったにもかかわらず、日本政府と国会は未だ正式にその罪を認めていない。 被害者に謝罪も賠償もしていない。 その罪業を未だ反省しようとしない。 国際社会は、このような国を安全保障理事会の席に着くのを許さない」とある。

大戦後60年、日中国交回復後33年を迎えようというのに、依然として日本は、こんな風にしか見られていない。 日本には日本の言い分があるといっても、相手側に理解してもらえるような積極的な手立てをしてこなかった。 事件が起こったときのその場対処、そして問題先送り。 歴史認識、尖閣(釣魚)等なんら解決されていない。 

最たる問題は、靖国参拝と思う。 先日(4/18)の毎日新聞の世論調査で、小泉首相の靖国参拝不支持(45%)が支持(42%)を上回ったと出ていた。 それでも、小泉首相は、今回の反日デモと靖国参拝とは関連がないと述べている。 こんな認識では、中国との話し合いがうまくいくはずがない。 インドネシアのジャカルタで中国の胡錦濤国家主席とトップ会談するというが、靖国についてどうする考えだろう。  何かというと、「未来志向」をいうが、相手が嫌がることをしていては、話し合いも未来展望もない。 将来の日中関係を考え、心して対話してほしい。

「五四運動」なんて歴史上の用語が新聞紙上をにぎわしている。 なんとか早く、騒ぎが収束されるのを願うばかり。

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